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理想の男性像の変遷 3高→3平→4低 (前編)

3高という言葉をご存知でしょうか?
「高学歴」「高収入」「高身長」の3つの要素を持つ男性で、80年代には理想の男性像とされていました。
男が外で稼ぎ、女性が家を守るという風潮が強かった当時では大変人気が有りました。
『3高な男性と25歳までに結婚して専業主婦をして暮らしていく……』
こんなふうに将来を思い描いていた女性も多かったことでしょう。
しかし現在では3高という言葉は死語になりました。


3高の人気がなくなった理由としては、第一に女性の社会進出が挙げられます。
女性の社会進出が始まると、必ずしも男性に頼らなくても良いという風潮が生まれ、男性への依存が一気に弱まっていったのです。
事実、3高を求める女性は激減していまして、現在では結婚相手に三高を望む女性は1割を切ります。(新書 婚活ビジネスの急増より)
最新の調査によれば、3高の中で最も不人気要素はなんと「高学歴」です。結婚相手の男性に求める16の項目中最下位です。「高身長」も13位という悲しい結果になっています。(2018年JCB調査)
付け加えるならば、「高収入」(16項目中7位)の条件を満たす人は給与が上向いてくる30~40代の男性になります。当時適齢期とされた20代の女性としては年齢がひとまわり上の人と一緒にならなくてはいけません。
しかし社会進出をすることで女性も同じ年代の人と一緒になることを望む傾向が顕著になり、3高への幻想は崩れていきました。

3高という幻想

最近は各種婚活サイトやニュース記事で「普通の男なんて居ない!」という記事を見かけることがあるかとおもいます。
世の女性が想像する『年収500万で身長170cm以上で大卒で~』の普通の男は、欠点が限りなく0に近い、普通どころかスーパーレアみたいなものだというまとめになります。(私も近日中に普通の男にマッチする男がどれだけ少ないかという記事を書こうと思います。)

それでは、3高というハイスペックな男性はどれだけ居るのでしょうか?
計算してみると、たった3項目なのにとんでもない数字になりました。

まず高身長です。
高いなぁというのは大体180cm以上でしょうか。
割合としてはかなり少なくて6.5%しかおりません。
ちなみに最近の10代20代は低身長化が進んでいるそうで、180cmは更に珍しい存在になるかもしれません。

次に高学歴
大学の中のトップ1割位が胸を張って高学歴と言えるレベルと仮定すると、
男性の大学進学率が60%、その中の上位10%になります。

最後に高収入です。
専業主婦になっても余裕のある暮らしができる年収1000万円を基準にします。
30歳前後の未婚男性が1000万を貰っている確率は1%を下回り、0.5%程です。
30代(30~39歳)ならば1%になりますが、どちらにしても低確率ですね。
ちなみに最近では賃貸価格の上昇と増税の結果、男性1000万+専業主婦でもそこまで贅沢は出来ないようです。

これら3要素を全て兼ね備える3高の割合を計算してみますと……

0.0000195人

5万人に1人いるかいないかという計算になります。

ここに標準体型か?ハゲていないか?親族に問題ある人間はいないか?
という条件を加えるとうんざりするくらい小数点以下に0が並んだ数になります。
もはや考えるだけ無駄ですね。

こうして3高という幻を追うことをやめた女性たちは新しい理想的な男性像を作り出します。
それが3平、4低という現在の結婚感にフィットした全く新しい男性のタイプだったのです。(つづく)

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