すごい健気に鳴くんですこの子……。
猫「ミーミー」
花形のガラス張りのケースではなく、ペットショップの奥の柵に入れられしまっている子猫はお客さんが通るたびに一生懸命後ろ脚で立ち、背伸びをしていた。
ゲージの隙間から前脚を伸ばして不思議そうに行き交う人々をみつめていた。
通りすがりのお客さん
「かわいいねー」
「そうだねー」
僕(お客さん来るたびにやっている…
売れ残っちゃってるのがわかってるのかな…)
僕はその光景を見てなんとも言えない気持ちになってしまった。