千日詩集

1日1編1000日詩(のようなもの)を書く

第135日 ハンドクリーム

2020-11-12 | 

  ハンドクリーム

手を守るためにクリームを塗る
同じことが心にもできればいいのに
ひりひりと痛い現実から
やさしく守ってくれるクリームが

母親の愛や恋人の慰め
時には無理矢理作ったプライド
あの手この手を試してみるが
それでも心は肌荒れを起こす

象の皮のような厚い皮膚を作れば
心は傷つかなくなるのだろうか
けれどそれでは何も感じられなくなる

ひりひりと痛みながら
怖じけずものをつかんでいく
そんな方法がないものだろうか


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