スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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なぜスポーツがうまいとお金がもらえるのか?【コラムその10】

以前、オリンピックについて書いてみたのですが、なんでスポーツでお金が稼げるのか、という部分についてはあまり詳しく考えませんでした。

 

 

sportskansen.hatenablog.jp

 こちらもあわせてお読みください。

 

というわけで今回は、「なぜプロスポーツ選手はスポーツをするだけでお金がもらえるのか?」という点について考えてみたいと思います。ちょっと哲学チックなのは私が哲学好きだからです😅

 

 

.コロナ禍で浮き彫りになった「お金を稼ぐ」難しさ

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2020年1月あたりから、一気に新型コロナウイルスが世界中に蔓延してしまいました。もちろん感染すれば命の危険がある恐ろしいウイルスなのですが、それと同時に経済への影響も計り知れないものになっています。

世界的に株価は一気に下がり、コロナショックといえるほどの影響でした(私の持っていた投資信託も一時含み損がだいぶ大きくなりました…)。

 

皆さんも、よっぽどのお金持ちでない限りは、「今の仕事を続けてもいいのか?」ということがチラッとでも頭をよぎったのではないかと思います。私も将来生きていくためにどうすればよいかとちょっと考えてしまいました。

実際、このコロナショックで仕事を失う人も出てきていますし、今後もじりじりと増えていってしまうでしょう。

 

きっと、スポーツ選手も同じことを思ったと思います。いくら練習しても試合は行われない…。苦しい日々だったのではないでしょうか。まあ、遊びほうけてコロナに感染した選手もいるようですが…。

 

「どうすればお金を稼げるか」は、世界中ほとんどの人にとって大きなテーマとなってしまったのです。

 

2.人間はどうやったら生きていけるのか?

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マンモス

初めに、人間は何があれば生きていけるのか、を考えていきましょう。

まず、食糧ですよね。食べなければ生きていけません。

そして、安全な寝床です。寝なければ生きていけません。

じゃあ、食糧であるマンモスを狩る道具と、安全な洞窟さえあれば、他に何もいりませんね!

 

…というわけにはいきませんよね、やっぱり。コンビニの便利さやベッドの快適さを知ってしまった人間は、もう元には戻れないのです。

ですから、「衣食住」にかかわる仕事はこうやってお金を稼げる事がわかりました。直接衣食住にかかわらなくても、それを運ぶ運輸の仕事、それに必要な車を作る仕事、それらを売る仕事など、数多くの人がかかわって成り立っています。

 

3.人間は賢すぎる?

というわけで、「衣食住」があれば生きていけそうですね。動物園の動物みたいな状態です。とりあえず生きていくのには困らないし、お客さんに愛想を振りまくという「仕事」をしていればそれでオッケー!よかったよかった。めでたしめでたし。

 

というわけにはいかないのが難しいところです。仕事が生きがいだ!みたいな人ならいいんでしょうが、大体の人はそうではありません

仕事を終えてくたくたになって帰ってきたら、動物園のように笹やボールが置いてあったらどう思うでしょうか?

とりあえず最初は転がしてみたりして遊んでみると思いますが、それで80年近い人生を過ごせるでしょうか?私ならとてもではありませんが生きていけないでしょう。

どうやら、人間は普通の動物に比べて賢くなりすぎたようです。

 

4.ファンがいてこそのプロスポーツ

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というわけで、スポーツがうまいとなぜお金がもらえるのか?に対しては、「見ている人のココロのスキマを埋められるから」だと私は考えます。喪黒福造みたいだな。

まあ、これはスポーツに限らないですよね。映画、音楽、芸術など人が面白いと思うものには経済的な価値が発生します。

 

ただ逆に考えると、「ココロのスキマを埋められない」ものにはお金が動きません。もしロボットが200㎞/hの球を投げ、ゴールラインからシュートを決めても、何も思わないでしょう。

人間が限界に挑み、高みを目指している姿、あるいはチームのために戦っている姿が面白いのです。

 

5.まとめ

というわけで話は急展開しますが、プロスポーツにかかわっている人には、ぜひどうやったら人が楽しめるか?」を意識してほしいです。

選手にドラマ性を持たせるでも、スタジアムの雰囲気を楽しいものにするでも、地域の人を巻き込んでいくでもなんでもいいんですが、スポンサーによる収入にしろ放映権による収入にしろ、その先にいる楽しんでいるファンこそが最大の収入源であることを忘れてはなりません。

 

ファンではなく金の動きを気にするようになった時、それは大阪近鉄バファローズや、横浜フリューゲルスのような悲劇へのカウントダウンのはじまりなのかもしれません。

 

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