「happy」という単語が付いていますが、happyとは大きく掛け離れた意味を持ちます。
「ー(ハイフン)」が付き、trigger-happy と表記されることも多いです。
あまりハッピーではない意味ばかり!
研究社 新英和中辞典によると、
(1) (やたらに)銃・ピストルを撃ちたがる
(2) 好戦的な、攻撃的な
といった意味が載っています。
(1)の例文
Police officers should not be trigger happy.
(警察官は簡単に銃を使うべきではない。)
(2)に関しては、「思慮を欠いた」というニュアンスが含まれており、「(些細な事柄に対して)いちゃもんをつける」という意味合いが強いようです。
他の訳語としては、
(3) 軽はずみな(行動を取る)
(4) 戦争に踏みだしかねない、無謀な(軍事)行動を取りかねない
(5) あら捜しをしたがる
も使えます。
前アメリカ大統領が典型例!
元々は、軍隊で新米兵士が銃やライフルなどを使う際、つまり戦闘の際に、極度の緊張状態に陥り、冷静な判断能力を失い、同じ標的にいつまでも射撃を続ける状態を指します。
前のアメリカ大統領は、典型的なtrigger happy personです。
上記(3)及び(4)の意味にモロに当てはまります。
幸い、他国との間で本格的な軍事衝突を起こしたことはありません。
若い頃にベトナム戦争に徴兵されそうになりましたが、医師の
「骨に異常あり。」
という診断書のおかげで、徴兵を免れました。
ですので、戦場で「trigger happy」状態になった経験はないはずです。
最後に・・・。
残念なことにアメリカでは、金を払えば銃火器を入手でき、
pull the trigger(引き金を引く)できてしまいます・・・。
そのため、上記(1)意味に該当するtrigger-happy personが多数存在します。そして、全米各地で銃による殺人事件が頻発しています。
人間誰しも、happyになるために生きているのですが、trigger happyにだけはならないようにしたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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