これで悩みは解決?共起語検索ツールで魔法の言葉を見つけよう!

文章や記事を書くということは、なかなか苦しい作業です。

世に出された文章の裏では、ああでもない、こうでもない、と人知れず苦悩した時間が流れています。記事を書き終えた瞬間の晴れ晴れとした気分はひとしおですが、悩んでいる時間の方が断然長いです。

ああでもない、こうでもない、と悩んでいる時に、ああじゃない?こうじゃない?と誰かが言ってくれると、非常に助かります。そんな都合の良い誰かはいるのでしょうか。

いました。その名は共起語検索ツールです。共起語検索ツールは、こちらが煮詰まった時を見計らって、ああだこうだと何らかの言葉を投げかけてくれます。

ちょっと素敵じゃないですか。まるで魔法の言葉のようです。この魔法の言葉、共起語と言います。これまで聞いたことも使ったこともない言葉です。共起、ですか。学者が使いそうな言葉です。

それにしても、昨今のこのIT社会に、魔法の言葉と言われても、胡散臭いだけです。が、まあ、いいでしょう。魔法の言葉は自称だと思いますが、その共起語とは何なのか、確かめる価値はありそうです。

さて、共起語を調べ始めると、何だかいろいろ出てきました。魔法は挑発してきますが、こちらはじっくり攻めましょう。芋づる式に言葉が出てきましたので、一つ一つ理解していきます。

共起語と関連語とサジェストワード

共起は、ある単語がある文章（または文）中に出たとき、その文章（文）中に別の限られた単語が頻繁に出現すること。

引用元：wikipedia

最初の芋です。あるキーワードの単語と、そのキーワードと合わせて使用される確率が高い単語のことを共起語と呼ぶようです。キーワードとの結びつきが非常に強い単語だそうです。何となくわかりました。

そして、この共起語を見つけるための道具が共起語検索ツールです。自称魔法の言葉であるこの共起語を文中に入れることで、SEO対策にも効果的な文章となるそうです。

おっと、次の芋が出てきました。SEO対策です。これは聞いたことはありますが、難しそうであまり考えないようにしてきました。

ですが、共起語とは何ぞや、を語るには、SEO抜きでは語れません。SEOについて、簡単に説明します。

SEOとは、Webサイト運営者が行うサイト改善策の一つで、Web検索サイト（検索エンジン）の検索結果リストの上位に表示させるために様々な工夫を行うこと。

引用元：e-words

検索結果リストの上位、とあります。文字にするのもおこがましいですが、書き手にとっては憧れのポジションでしょう。リストの上位に表示されるということは、Googleさんに良記事として評価されているということです。

では、どのような文章が評価されやすいのでしょう。

上記のような文章が書けると、検索結果リストの上位に表示される可能性が高まるということです。

共起語はSEO対策に有効ということですね。わかりました。では、もう少し掘り下げていきましょう。はい、また芋が出てきました。

共起語と似ているのですが、関連語やサジェストワードというのもあります。これらも、文章を書く際の助っ人として重要な役割を果たします。それぞれ意味は似ていますが、少しずつ違います。

何がどう違うのでしょう。その違いも含めて、使い方を学びます。ここからは、演習形式で進めながら理解していきます。

演習：お題「チョコレート」

突如、「チョコレート」というキーワードで文章を書くことになりました。まず、なんのリサーチもせず、自分の頭の中にあるイメージのみで文章を作ってみます。

「チョコレート」のワードはありますが、それがどうした、ということになりますから、手始めとしてテーマを決めます。「チョコレートの魅力とは?」を伝えることにしましょう。

チョコレートで浮かんだ言葉を列挙します。

バラバラです。次に、似た者同士を集めて、強引に3つのまとまりとします。文章の骨格らしきものを作ります。

ヨシ。これで文章を作ってみます。

ヨシ。読書感想文もしくは日記のようです。読み手にチョコレートの魅力が伝わっているか、読み手のイメージと合っているのかさっぱりわかりません。

サジェストワード

では、リサーチ開始です。Googleさんで調べてみます。

「チョコレート」と入力すると、どんなワードが出てくるのしょう。ドキドキします。

上記の、チョコレートの下に並んだワードが、サジェストワードです。先程出てきた芋の一つです。

サジェストワードは、入力したキーワードに続くワードを自動で予測して提案してくれるものです。

現時点で、このワードで検索される回数が多いとされるものが表示されます。現在、が反映されるので、時間をおいて再度検索すると表示の内容も変わります。

他の記事では、このサジェストワードと関連語を同じ意味として扱っている場合もありますが、ここでは別のものと考えます。

このサジェストワードは、検索候補が自動で表示されるので、入力の手間が省けるという利点があります。また、検索の目的が漠然としているときなど、自分では思いつかないワードが出てくるので、新たな発見となり得ます。

さて、チョコレートのサジェストワードですが、自分がイメージしたワードはかなり違いがあります。重なるワードが一つもありません。

演習で作成した文章では、読み手に魅力が伝わっているか、などといらぬ心配をしていましたが、そもそも、読み手はチョコレートの魅力にさほど関心はなかったようです。

チョコレートがどうした、と悩んでいる時に、何らかの手を打つべきだったことが判明しました。リサーチなしの文章は、的外れになりがちだということです。

しかし、このサジェストワードは時間の経過とともに変化するので、ここでは参考程度に留めておきます。次の、「関連語」が文章を書く上で重要とされています。

関連語

関連語とは、特定のキーワードに対し、検索時に一緒に用いられることが多い単語のことです。この「キーワード＋単語」から、読み手がどんな情報を欲しているか予測がつきます。

この関連語は、検索ページの下に表示されます。では、芋チョコレートで試してみましょう。

出ました。先程のサジェストワードではピンときませんでしたが、この関連語はテーマの輪郭がくっきりしてきた感があります。

自分のイメージしたワードと比べてみると、ギフト、高級のキーワードが含まれています。トランプの神経衰弱ゲームのようでなかなか楽しめましたが、これは関連語あてゲームではありませんね。

新たな記事を作成する際、どのような内容を書くか決まっていない場合など、この関連語を参考にすると良いようです。

関連語は、読み手の多くが関心を示し、問題解決したいと思っている事柄を反映したものと考えられます。この関連語をキーワードとすることで、読み手の期待に沿った内容で書き進めることができ、集客の可能性が高くなります。

では、問題の共起語ではどのような結果になったでしょう。

共起語検索ツール

共起語はGoogle等の検索エンジンで検索しても表示されません。専用のツールを使用する必要があります。

共起語の検索ツールはいくつかありますが、今回使用した「共起語検索ツール」は、無料ですぐ使用でき、ユーザー登録を必要としないのでお勧めです。

このツールに検索ワードを入力すると、共起語として認識されている単語が出力されます。下記がチョコレートの結果です。

共起語リストには、以下のようなワードが並んでいます。

チョコレート、チョコは除外すると、予算…と続きます。先程の関連語とは少々趣が違いますが、このワードがチョコレートと共によく使用されているワードということです。

悲しいかな、自分の予測したワードと被るどころか、チョコレート以外は文中にも全く登場していません。自分の文章は、共起語から完全に見放された文章でした。惨敗です。

共起語や関連語をなぜ使う?

これまで説明したように、共起語と関連語は、キーワードとそれと一緒によく使われる単語ということで非常に似ています。

微妙な違いがあるとすれば、共起語は、ある特定のキーワード（チョコレート）の文章中によく使われる単語、関連語は、特定のキーワード（チョコレート）を検索時に一緒に用いられる単語、というところでしょうか。

それぞれの説明文は似ていますが、出てきたワードは違います。しかし、例えば関連語の通販をテーマに記事を書いた場合、共起語である予算、Amazonというワードが文中に登場してくる可能性はあります。

よく言われるのは、関連語は書かれた内容に深みを持たせる、共起語は内容の幅を広げるのに効果的ということです。どちらか一方ではなく、双方をバランスよく文中に取り入れることで、文章の質が高まると言われています。

具体的に、どのような効果があるのでしょう。

検索結果の上位にランキング

先のSEO対策で述べたように、関連語、共起語を取り入れた文章は、読み手の期待に応える良質な記事と判断され、上位にランキングされやすいということです。

Googleは、あるキーワードを入力して検索した場合、そのキーワードと関連があり、それに対する答えを出していると思われるページを上位表示する傾向があるそうです。

そうだったのか、です。通常、あるキーワードで検索した時、上位に表示されている記事は、どれも似たような内容のものが並んでいます。何故だ、と思っていたのですが、その理由がわかりました。

書き手は検索上位を狙い、関連語、共起語を多く含んだ文章を意識的に書いているのです。結果、検索ページの1～2枚目の記事が、どれも似たような内容の記事となるのは当然と言えます。すっきりしました。

読みやすい記事になる

関連語、共起語を使用することで、読み手にとって理解しやすく読みやすい記事になると言われています。

関連語は、多くの人がキーワードとセットで検索しているので、自然とそのワードの認知度は高まります。2つのワードの組み合わせが文中に入っていることで、スムーズに頭に入ってきやすいということでしょう。

読みにくい記事は、途中で読み手が離れてしまう率が高まります。半面、読みやすい記事は最後まで読まれるので、そのページの滞在率が上がります。

滞在時間が長いとGoogleからの評価も高まる可能性があるので、SEO対策にも有効とされています。

記事が書きやすくなる

演習で明らかになったように、チョコレートがどうした、の段階で、事前にキーワードの共起語、関連語を調べておけば、読み手がどのような情報を期待しているのかおおよそ把握できます。

ゼロから文章を書いていくのは困難ですが、関連語によりポイントを定めることができます。そのポイントを中心に、共起語にあるワードを織り交ぜつつ文章を作成することができます。

ああじゃない?こうじゃない?の部分です。この言葉を使うと、読み手が期待する記事が書けるかもよ?とヒントを与えてくれるのです。ありがたいお話です。的外れの記事を書かなくても済むかもしれません。

演習2：お題「チョコレートランキング」

質の高いを文章を書くには、関連語、共起語を横目で睨みつつ書くことがポイントと理解できました。ですが、単に言葉を並べるだけでは文章は成り立ちません。

例えば関連語のランキングで文章を書くとしましょう。

いかがでしょう。共起語、関連語を文章中に取り入れてみました。予想よりたくさん入ってしまいました。関連するワードですから、意識をするといくらでも入ってきそうです。

後述しますが、入れ過ぎても逆効果となるようです。そこは注意をしながら、ある程度長い文章になると、全体にワードを散らして取り込むことは可能とも言えるでしょう。

使用する言葉が決まっている、となると、制限が加わったようで書きにくいのでは、との不安がありました。ですが、むしろ書きやすいです。キーワードと強く結びつくワードだからでしょう。

注意点：調子に乗ってはいけません

入れ過ぎ禁物

関連語や共起語が大好きになりました。魔法は言い過ぎかもしれませんが、頼りになるということはわかりました。しかし、詰め込み過ぎると要点が定まらず、読みにくくなる可能性があります。

また、同じようなワードが頻回に出現するとGoogleがスパムと認識する可能性もあるので注意が必要なようです。

どこからが入れ過ぎなのか、頻回とは何回なのか、適度と過剰の境界線はよくわかりません。ここは、試行錯誤を繰り返し、自身で落としどころを見つけていくしかないでしょう。

文章を書く目的を忘れない

先程の演習その2、は、チョコレートのランキングについて書かれた文章です。文章の一部を切り取った形ですので、全体像がわかりません。単に、共起語、関連語を使って文章を作っただけです。

ランキングの結果から、何がわかるのか、これが人気なのは、こういう理由のためでしょう、こうこうこうだからこれがお勧めです、等の結論まで出すのが大事でしょう。

関連語、共起語を入れるために文章を書くわけではありません。ワードが適度に入っていて、そこそこまとまったから満足、となってはいけません。あくまでも、読み手に何かを伝えるための文章であることを忘れてはなりません。

共起語、関連語の賢い使い方

❶自分が関心のある共起語や関連語を見つけ、それをタイトルや見出しに入れることが重要です。Googleの目に留まりやすいですし、読み手は、タイトルや見出しを見てそのサイトに訪れます。

大事なこと、伝えたいことは、「他の字よりもよりも大きく、かつ太く」書くことで、その真価を発揮します。自信をもってアピールすることが大切です。

❷裏技的な使い方として、共起語はキーワードの近くに配置すると良いようです。確かに、チョコレートから遠く離れてポツンと「東京」と書かれても、何のことかわかりません。

キーワードの側近です、という顔をしていることで、読み手にもすんなり受け入れられるのでしょう。また、キーワードの近くにあるとGoogle網に引っかかる確率が上がるようです。

まとめ

おわりに

記事を書き終えてから、今回のキーワードである「共起語」について調べていないことに気づきました。

参考までに、「共起語」の共起語、関連語を調べてみました。

あらら、、共起語にはまあまあ見たことのあるワードが並んでいます。が、関連語に至ってはなんでしょう。検索方法が間違っていたのでは?というレベルで不思議なワードだらけです。ここに来てこれは収拾がつきません。

見なかったことにして、そっと閉じます。

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