山のYeah!

東急沿線と東急リゾートタウン蓼科で犬と二拠点生活

蓼科の別荘地の地質その2

防災とエクステリア(本題から逸脱)

 前回の記事では、地震な方面から考えてみました。

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 2010年以降、地球規模で甚大な被害の自然災害が多くなっているように思います。防災については、自分の住む場所や誰と一緒に生活しているのかを踏まえて、一人一人が考えておくことが必要な時代になっていると思います。自然災害の中では、地震と雨風*1について備えておくことが大事だと思います。Natural Disasterは、Natural Hazardが社会の脆弱性と出会うことで起こるので、その脆弱性を認識しておくことで被害を被らない、もしくは減らすことが出来ます。地面が揺れようが、雨が降り止まなかろうが、土砂災害や水害につながらなければいいわけです。今回は見えていない部分で地面の下がどうなってるのかを知ろうと思ったのは、植栽について考えるためにやってみたのですが、防災の観点からも調べてみてよかったと、今回調べていて思いました。

地形

 前回の記事でも使用した地盤サポートマップによると、東急リゾートタウン蓼科は火山地または火山山麓地にあたるとのことです。J-SHISによると以下の通り

*2

  • 火山地 - Volcano
    第四紀(約260万年前から現在まで)に噴火して形成された火山(活火山を含む)のうち,標高・起伏量の大きなもの
    対応する地盤条件 - 第四系火山岩
  • 火山山麓地 - Volcanic footslope
    火山地の周縁に分布する緩傾斜地で,火砕流堆積地や溶岩流堆積地, 火山体の開析により形成される火山麓扇状地・泥流堆積地などを含む
    対応する地盤条件 - 第四系火山岩類,完新統の 砂礫.

 我が山の家は、「火山地」にあります。火山地と火山山麓地の違いは、標高・起伏量に起因するもののようです。何度もいいますが、つまるところは傾斜地ということです。

蓼科周辺の地図(地形)

蓼科周辺の地図(地形) 地盤サポートマップより

地盤サポートマップ

 前回に引き続き使っている地盤サポートマップですが、公的なものではなく、ジャパンホームシールド株式会社という会社のサービスです。ウェブサイトのあちこちにPART OF LIXILと書いてありますし、会社概要の関連会社にはLIXILグループ㈱の名前がありますから、LIXILのグループ会社ということなのでしょう。サービスしてもらったし、LIXILでエクステリア・インテリアを揃えてみたくなります。会社の沿革を見たら、2016年に東急リバブルと共同出資でファーストインスペクション㈱なる会社を設立したとのこと。随分と小さい規模の会社のようですが、なんか使いたくなりましたね。ホームインスペクション時の選択肢にも上がってこなかったのですが、こういうところが東急グループの連携の悪さだと思います。東急沿線に住んで長いのですが、このグループ企業間の連携の悪さはいつまでたっても解消されそうにありません。

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 なお、地盤サポートマップはピンポイントで下に掲載したような情報を出してくれます。今回は蓼科東急ホテルの場所で出してみました。

地盤サポートマップ 蓼科東急ホテル付近のレポート

地盤サポートマップ 蓼科東急ホテル付近のレポート

火山地

 さて、火山地と言われたら気になるのが、いったいどの火山としての場所なのか、ということでした。

蓼科周辺の地図(地質)

蓼科周辺の地図(地質) 地盤サポートマップより

 地盤サポートマップは、生活に必要十分な情報は取れるのですが、細かい情報が分かりませんでした。

地質図Navi楽しい

 そんなわけで、ガッツリした地質図を拝見。今は簡単にインターネットで画像が取れるのですね。産総研の地質図を見ながら考えてみたら、八ヶ岳の成り立ち等がよく分かりました。八ヶ岳には火山として古い列が東に、新しい列が西にあります。その間隔は南部ではかなり近く、北部の新しい列の蓼科山と双子山でもせいぜい2Kmくらいです。山の家は、地質図上では八子ヶ峯火山岩類の上にあり、断面図から想像すると霧ヶ峰のほうの火山に属する地域に見えます。今までさんざん八ヶ岳山麓だとか、蓼科だとか、言っていましたが、どうやら我が山の家は霧ヶ峰なようです。地質図Naviは興味のある方が見れば、なかなか楽しいです。

https://www.gsj.jp/data/50KGM/JPG/GSJ_MAP_G050_08024_1975_200dpi.jpg

国立研究開発法人産業技術総合研究所地質図カタログ5万分の1地質図幅8.東京 蓼科山 より 

*1:自然災害の種類は豊富で、その他、火山、干ばつ、雷、雪や近年では酷暑等もあります。自然災害と言えるのか、今年は獣害が話題になったりしています

*2:国立研究開発法人防災科学技術研究所 地震ハザードステーション(J-SHIS) 「微地形区分の分類基準と地盤特性