絶滅危惧種を個人的に育てることは、園芸植物の栽培やペットを飼ったりするのとは全く違います。
日本には分かっているだけで、9万種以上もの生物が生息。そのなかから園芸植物をはじめ、農作物のほか、家畜やペットなどは、人間が育てやすく品種改良してきた歴史があります。
絶滅危惧種を育てる時は、生息地にいつでも戻せるようにすることが大切。それぞれの生物が持つ自然の性質を、失わせることがないようにすることが絶対です。
さらに計画的に増やしていくことがとても重要。増殖を見てみると、生物により簡単なものから、技術開発が必要な困難なものまでさまざまです。特に、鳥類や哺乳類などでは雄雌間の相性など、難しいペアリングのものも多く、色々な方法がとられています。
自然の性質を保持しながら、絶滅危惧種の生物を育て続けるには、広々としたスペースで充分な個体数を維持することが必要。狭い施設のなかで動物を飼育すると、運動不足により弱い個体ばかりになりがちです。
さらに、飼育したり栽培している生物の数が少なすぎると、近親交配によって死亡率が上昇したり奇形が増えるなどは周知の事実。
このため、充分な数を収容できる広々としたスペースを持つ、飼育や栽培施設が必要。また多くの技術者も同様です。
絶滅危惧種を育てている方々には、頑張ってほしいものですね。
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