面白い話は宇宙にも転がっています。1971年7月のこと。ソユーズ11号ではクルー3名が、大気圏再突入の準備中。船内から空気が失われ、帰らぬ人となっっています。
この状況から生還した人もいます。といっても「ジョンソン宇宙センター内」の真空室で働いていた技師。
あるとき、誤って作業中に宇宙服から空気を抜いてしまいました。彼は数秒で意識を失います。気を失う寸前の最後の記憶を尋ねられ、舌にある水分が沸騰を始める感覚と答えました。
人体影響は、極低圧の下にいた時間でさまざま。長過ぎると、息を止めるれば肺が破裂したり、血管閉塞が起きたりします。この場合は酸欠での失神。実験室で良かったというところ。
もう一つの話が宇宙遊泳の話。宇宙服には冷却目的などで水が搭載されています。万が一宇宙遊泳をする際、故障などがあれば宇宙服内で溺れる可能性も。
これが現実となったのが、イタリア人宇宙飛行士「ルカ・パルミターノ」。突然作業中に、彼は首の後ろまで水が膨張しているのを感じました。
幸運なことに仲間の誘導があり、エアロックにまで辿りついています。しかしその頃には鼻から水が入り始めるほどだったといいます。焦ったパルミターノは、耳付近に付いている安全バルブの解放を考えていました。ただそうしていれば、死んでいたとされています。
宇宙でも大変なことが起こってますね。
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