患者にとって面会は本当に大切なもの

20201201白血病ブログ

去年の12月を思い出す

12月に入るとやはり寒くなりましたね。
うちは日当たりが悪いから余計に寒くて、ルームブーツを履いても足が冷えます。

まだ一ヵ月ありますが、いろいろあった2020年でした。

去年の年末、フラフラして杖を突きながらだけど、どうにか退院した夫は家で年末年始を迎えることができたんですよね。それが本当に嬉しかった。

家に帰ってから、病院での姿からは考えられないくらい日々回復して、毎日散歩に行けるまで元気になったんです。家に帰ったことが、夫の身体にもかなり良い影響を与えたようでした。

だから、肺炎がある程度回復したら、あの時のように家に帰ることで、また元気を取り戻してくれると思っていました。

結局、家に帰って来ることはできなかったけれど、一日だけでも外泊して家に帰らせてあげれば良かったと、後悔があります。以前、一日外泊許可を貰って家に帰ったことはあったので。

病院にいる事が夫にはかなりのストレスになっていたから、そのうち主治医にお願いしようと考えていたけれど、体調も悪化しコロナのこともあって難しい状態になってしまいました。

今、またコロナの感染者が増えているので、病院も面会禁止になっています。

入院している患者さん達の事を想うと、胸が痛みます。治療や様々な体調の悪化、不安な思いを一人で耐えなければいけないなんて、本当に辛過ぎます。
夫が苦しむ姿を見ることは辛かったけれど、それでも会えないでいるよりは、そばにいる方が良い。何もできなくても、手を握って一人じゃないと伝えることはできます。

夫は寂しがり屋だったから、面会制限で少ししか会えない事は、心と体に悪影響を与えたと思っています。だから、今入院中の患者さんが耐えなければいけない状況は、早く改善されて欲しい。

でも、コロナの感染者は増え続けています。

感染者が増えれば、入院患者が害を被り、入院や治療を延期にしなければいけない人もいる状況に、憤りを感じます。

4月1日、入院した日に言われた面会禁止。
あの時どれだけ不安に思ったか、本当には分からないでしょうね。

去年の12月、「もうダメかも・・・」と小さく呟いたほど弱った夫。

またあの状態になったら、きっと夫一人では耐えられないだろうと思い、心配でたまらなかった。現に何度も高熱に襲われたり、腹痛に襲われたりしても、側に居ることも出来なかった。

一人で耐えるしかなかった夫が不憫です。

面会は患者にとって本当に大切な事。

今までのような面会が出来ないのであれば、患者の為に、何か違う形で面会できる方法を考えて欲しいと強く願います。