五能線 リゾート列車の旅|白神山地の青池や立佞武多を巡る( 秋田〜青森) ★★

2020年8月30日

十二湖の青池

こんな人にオススメ

・日本屈指の青い池が見たい

・あんまり人混みが多いのは嫌だ

・せっかくの旅行なんだから、その地域にしかないモノを堪能したい

五能線(ごのうせん)とは

五能線は、東能代駅(秋田)〜川部駅(青森)を結ぶ路線です。

日本海側を走るため景色は素晴らしく、沿線には世界遺産の白神山地や立佞武多(たちねぷた)など、見どころがたくさんあります。

日本のローカル線ランキングでも上位に入ることが多い、五能線の魅力を紹介していきます。

リゾートしらかみ

リゾートしらかみの青池

五能線には「リゾートしらかみ」という観光列車が走っています。

この列車は観光地に着くと10分〜15分ほど途中下車ができて、効率よく五能線を回れるようになっています。

注意

リゾートしらかみは座席予約が必須です。
(僕が行ったときは前日でも予約出来ましたが、できれば余裕を持って取っておきましょう。五能線には無人駅も多いです。)

車内イベントもあり

リゾートしらかみの橅(ぶな)の車内
リゾートしらかみ 橅(ぶな)のボックス席

リゾートしらかみには、青池・橅(ぶな)・くまげらの3種類があり、どれもオシャレです。

時間帯によっては津軽三味線の生演奏や、津軽弁の語り部もあって、乗客を楽しませてくれます。

車内販売も地元企業の商品が中心で、秋田と青森をたっぷり堪能できる観光列車です。

モデルプラン

実際に僕が乗ってきたプランを紹介します。

(冬などのオフシーズンに行く場合は、電車の本数が減ります。下車する場所を減らすか、2日に分けてください)

秋田駅から出発

リゾートしらかみの橅(ぶな)

秋田駅から出発する、朝一のリゾートしらかみに乗り込みます。(朝の8時すぎぐらい)

秋田→青森なのは、白神山地の青池がキレイに見える時間を計算したものです。
(日が入りづらい夕方だと、あんまり青く見えない)

能代駅|バスケの街

バスケの街の能代駅

最初の停車駅は、能代(のしろ)駅です。10分ほど途中下車ができます。

この地域にある能代工業高校はバスケの超強豪で、全国優勝を58回しているほどです。
(高校バスケでは1年に3回全国レベルの大会が開かれますが、尋常じゃない優勝回数です。)

あまりに強すぎたため、バスケ漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」に登場する最強の敵、山王工業高校のモデルにもなっています。

バスケの街の能代駅

フリースローチャレンジもあって、ゴールを決めると記念ステッカーが貰えます。

バスケができる駅って、日本でもここだけじゃないでしょうか。

十二湖駅|世界遺産 白神山地の青池

バスに乗って白神山地へ

白神山地のブナ自然林

十二湖駅で降りたら、バスで15分くらいの「奥十二湖駐車場」を目指します。

バスと電車は乗り継ぎができるように運行されていますが、事前に確認しておきましょう。
公式サイト:バスの運行状況

この一帯は白神山地(しらかみさんち)と呼ばれ、「ブナの天然林が世界最大級の規模で分布」との理由で世界遺産にも登録されています。

正直あんまりピンとこない理由ですが、原生林がそのまま残っていること自体が、世界的にも非常に珍しいみたいです。

十二湖の青池

十二湖の青池

少し進むと、痺れるような青い池があります。

びっくりするほど青いのに、池の底の木が見えるほど透明です。ファンタスティック!

個人的には日本一青い池だと思います。(当日の天気や池のコンディションにもよるでしょうが)

【青く見える理由】

世界には「青い池」がいくつかありますが、青く見える理由は次のどちらかです。
①青く見える成分が水に溶け出している
②水の透明度が高すぎて、屈折率の高い青色以外が吸収されている

①で有名なのが北海道 美瑛町の青池で、②が十二湖の青池になります。

沸壺(わきつぼ)の池

十二湖の沸壺の池

こっちも青池に負けず劣らず透明度の高い池です。

バスの団体客はここまで来ないので、のんびり楽しむことができます。

十二湖の沸壺の池

十二湖と名前が付いているぐらいですので、他にもたくさんの池があります。

バスの時間を考えると多分70分ぐらいの滞在になるので、
青池→沸壺の池→落口の池で、一周するぐらいがちょうど良いと思います。

時間に注意して散策を楽しみましょう。

車内で腹ごしらえ

関根屋の弁当

列車に戻るとちょうどお昼時です。

せっかくなので地元の駅弁を食べておきましょう。

車内販売にあった「関根屋」という秋田のお弁当屋さんのモノを食べましたが、おいしかったです。ホタテうめぇ。

千畳敷駅|千畳敷海岸

青森の千畳敷海岸

千畳敷駅では15分ほど停車します。

駅から徒歩1分で、見渡す限りの岩浜に到着します。なかなかのゴツゴツ具合です。

この景観は1792年の地震で隆起したと伝えられていて、「日本の水浴場55選」や「日本の夕陽百選」にも選ばれています。

出発前になると汽笛を鳴らしてくれるので、聞こえたら急いで戻りましょう。

 

五所川原駅|立佞武多(たちねぷた)の館

立佞武多(たちねぷた)の館

青森の「ねぶた祭り」はとても有名ですが、五所川原にも「立佞武多(たちねぷた)祭り」があります。

違いとしては、青森ねぶたは横に大きく作られますが、五所川原は縦に大きく作ります。
(ねぶたと、ねぷたは訛りの問題だけで同じものです)

その高さは23mにもなり、大迫力の過去作品が展示されています。

立佞武多(たちねぷた)の館

初めて見ましたが、その大きさに圧倒されました。

ねぷたに興味がない人にも見てもらいたいレベルです。

ねぷたをグルっと周回

立佞武多(たちねぷた)の館

ねぷたの周りは歩けるようになっていて、かなり近くまで行けるので迫力満点です。

立佞武多(たちねぷた)の館

こちらは火の表現力がスゴイです。

実際に祭りに使用された3作品が常設展示されています。

きらびやかな絵

立佞武多(たちねぷた)の館

青森ねぶたとの、もう一つの違いが「絵」にあります。

立ちねぷたは、台座部分に絵が描かれています。

立佞武多(たちねぷた)の館

ダイナミックな人形部分とは違い繊細な表現で、淡い光とマッチしていてキレイでした。

 

帰り道

五能線の景色

このプランなら、1日も終わろうとしているはずです。

車窓から、日本海に沈んでいく夕陽を楽しみつつ、今後の予定に合わせて帰路に着きましょう。

 

おすすめの座席・お得な乗車券

おすすめの座席(A席側)

秋田発でも青森発でもA席が海側になります。

必ずA席側を予約するようにしましょう。
(途中で電車の進行方向が逆になるスイッチバックがありますが、ずっとA席が海側です。)

えきねっとや券売機でも予約できますが、座席が選べません。
良さげな席を選んでくれる、全国の「みどりの窓口」で予約するのをオススメします。

お得な乗車券(五能線フリーパス)

秋田駅〜青森駅まで乗り放題の「五能線フリーパス」が4000円ほどです。
リゾートしらかみの指定席代が1回500円なので、+1500円(3回分)の計5500円ってところです。

有効期間は2日あるので、自分の行きたいところをプラスしてもいいかもしれませんね。
(十二湖をガッツリ回るとか、ウェスパ椿山っていうリゾート施設や不老不死温泉で一泊したりとか。)

注意

五能線フリーパスは、秋田〜青森エリアでしか買うことができません。
当日でも購入可能です。

運行時期

リゾートしらかみは一年中運行していますが、冬やオフシーズンは本数が減ります。

運転状況は事前に公式サイトで確認しておきましょう。

公式サイト:運行カレンダー

 

最後に

「リゾートしらかみ」は、なんとか観光客を楽しませようと尽力した担当者の苦労が目に浮かぶほど、よく考えられた観光列車です。

ぜひリゾートしらかみに乗って、五能線の魅力を堪能してみてください。

 

周辺の観光情報

本家あべや|めっちゃ美味しい親子丼(秋田)

本家あべやの究極の親子丼

秋田駅から10分ぐらいの所にある、比内地鶏(秋田の高級地鶏)専門のお店です。

メニュー名に「20食限定!究極の親子丼 極(きわみ)」とあって、そんな大袈裟な・・・と思って食べたら本当に究極でした。

カリっと焼かれた鶏と卵の半熟具合がパーフェクトで、個人的には日本で一番好きな親子丼です。

中津の唐揚げを食べたときにも思いましたが、鶏肉は鮮度が命ですわ。多分。
(東京にも店舗があって食べましたが、気分の問題かもしれませんがなんか違う。)

ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森)

ねぶたの家 ワ・ラッセ

青森駅の近くにも、ねぶたを常設展示している施設があります。

こちらも合わせて見ておきましょう。

ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森)の外観

建物がオシャレすぎて「本当にこの施設なのか?」と疑ってしまいますが、間違ってないので安心してください。

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