洞察系は見た!【8】とっさの判断 | ノラとハナウタ

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自分の最強の味方は自分じゃない?
色トリドリの自分を楽しんで行こう!

引き寄せの法則とかありますが、だいたいそこに書いてあるのは、良い事を想像する、良い事しか起きないと設定する想定すると良いことしか起きないとか。
 
私はだいたいが最悪の事を想定しているんです。
 
例えば家族が出掛けるときに嫌な感じがしたとします。
ただの不安からそういう気分になったとしても、なんかその嫌な感じを引きずりたくないんですね。
なので、すごく悪いことが起きたとして、あれとこれとそれをしてこう動けば大丈夫ね、はいはい…という風に、一回、最悪のシュミレーションをして、それをこなせる自分を想像したりします。
 
性格的に、とことん不安になったり、恐怖で動けなかったら、助けられる人を助けられないかも…というのを回避する為にこう考える癖がついていたんだと思います。
最近は年齢も重ね、何がどうなろうがなんとかしてやるわ…という開き直りと、やりたいことが山ほどあるのでそっちの妄想で手一杯なので気にならなくなっていますが。
 
とはいえ、突然起きるのが『予期せぬ出来事』。
本日は、直面しないと自分がどういう行動を取る人間なのかは案外分からないものだなーと思った時の事を。
 
車の運転中、車2台がまぁまぁすれ違えるかなぁくらいの道を走っていると、路肩に
布の束が丸めて置いてあるのが見えた。
 

車で何かを踏むというのはとてもイヤなので減速して避けたところ、ヒトだった。

(えーーなにーーどうしたのーっ!?)

と動揺し、少し先に車を停めて駆け寄った。

 

ぱっと見はおばあちゃんで、直立不動のままバタンと倒れてしまったかの様に身体がまっすぐで、顔も真下、つまりはコンクリートにおでこを付けている。

「大丈夫ですか!」

と声を掛けたら、なんと…スッと顔を上げて、

「おにーさんは、空腹な、だけなのです」

と言った。

 

おばあちゃんかと思ったらおじさんだった上に、自分で『お兄さん』と言っている…。

しかもなに、その話し方…。

 

全く予想だにしなかった展開におののきつつ、

「えっ、それで倒れたんですか?救急車とか呼びましょうか?」

と、おじさんだった事とその返答に若干不安を感じつつも尋ねると

「暑いので、こうして寝て、休んでいるだけなのです。空腹な、だけなのです」

と。

 

んーーーどうしよう…。

倒れたんじゃなくて休んでるっていうし…このまま去ろうかと思ったのだけど、二度も空腹なのですと言われたし…。

 

たまたま買ったばかりのパンが車にあったので、

「よかったら食べてください」

と渡して、なぜか私が逃げる様に車を発進させて帰るという…。

 

いやーびっくり、びっくり…とドキドキしつつ、ふと冷静に考えると、暑い日だったのに、アタシ、渡したのクロワッサンだったんですけど…。

 

口の中、パッサパサじゃない?

ヤバくないですか?

喉に詰まらせたりしたら…

と、後から痛烈に後悔!

 

ただ、公園脇の路肩だったので、

(頼む、公園の水飲み場で食べてくれ!)

と祈りつつ帰ったのでした。

 

(どうやら私という人は、人を助けようとは思う様だ…。

だがしかし、適切であるかは別かもしれない…)

と、思った一件だった。

 

あ、そうそう思い出した。
彼がうつ伏せでまっすぐに寝ていて、おでこを地面に着けていたのは、多分、コンクリートが冷たくて気持ちよかったんだと思うの…日陰だったから…。

 

 

では、またね!

 

どうなの?いいの?

 

 

 

 


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