[高齢者に多い]疾患別にみた福祉住環境

【IL運動】地域包括ケアと地域リハビリテーション vol.167

2020-11-27

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『地域包括ケアと地域リハビリテーション』について書いていきます。

「ケア」の意味

Contents

1.地域包括ケア
 1⃣「ケア」の意味
 2⃣地域ケア
2.地域包括ケアシステム
 1⃣地域包括ケアシステムの特徴
3.地域包括ケアにおける地域リハビリテーション
 1⃣地域リハビリテーションとは
 2⃣国による地域リハビリテーション支援体制
4.地域ケア・地域リハビリテーションの目標は「自立支援」
 1⃣「障害者の自立生活運動(IL運動)の影響
 2⃣IL運動の影響と概念
 3⃣障害者・高齢者の自立

1.地域包括ケア

高齢者や障害者が住み慣れた地域において、充実した自立生活を送れるようにするための「地域包括ケア」「地域リハビリテーション」について書いていきます。

1⃣「ケア」の意味

ケアの意味は2つあり、

❶狭義:「介護」、すなわち「身の回りのお世話」の意味と、
❷キュア(治療)の対語:生活習慣病など慢性疾患や障害を持って生きている人たちに求められる「病や障害と付き合いながら生活していくためのケア

があります。

そして「ヒューマンケア」は、一般的に個人の身体的・精神的側面への援助や、環境の整備、社会資源の活用・整備などを通して行われる生活への相対的な支援のことで、❶❷の療法を含めた「生活支援一般」を指すことが多いです。

2⃣地域ケア

地域ケアとは、地域に暮らす人々のうち、

  • 健康生活
  • 家庭生活
  • 学校生活
  • 職業生活

などに何らかの不自由がある、又はその恐れのある人々に対して、その居住地域での生活の自立や自律、あるいはQOLの向上を目標に行う支援のことです。

「地域に暮らす」⇒「地域ヒューマンケア=地域生活支援」として考えることができます。

2.地域包括ケアシステム

地域包括ケアシステムとは、地域住民が、生活支援が必要になっても、出来る限り住み慣れた地域や家庭で安全で安心して生き生きと暮らしていけるよう、地域全体で支えるように構築された体制のことです。

地域包括ケアシステムは、もともと高齢者だけでなく地域の全ての住民のための仕組みですが、高齢者、特に団塊の世代が75歳に達する2025年を目指して構築することが国の課題となっています。

具体的には、「市区町村のほぼ中学校区ごと」に整備すると示されています。

1⃣地域包括ケアシステムの特徴

地域ケア(地域包括ケア)の対象は、「乳児期から人生の終末期まで」の全ての時期となります。

地域包括ケアの特徴として、

  • 「保健」
  • 「医療」
  • 「介護」
  • 「リハビリテーション」
  • 「まちづくりや防災」
  • 「環境整備」

など多岐に渡ります。

実施者は、家族や近隣、地域社会など身近な人たちの支援だけでなく、専門職や行政など、人々のニーズに対応する形で多様な支援の手があります。

3.地域包括ケアにおける地域リハビリテーション

1⃣地域リハビリテーションとは

障害のある子どもや成人・高齢者とその家族が住み慣れたところで、そこに住む人々と共に、一生安全に、その人らしく生き生きと生活が出来るよう、「保健、医療、福祉、介護及び地域住民を含め生活に関するあらゆる人々や機関・組織」がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動の全てをいいます(2016年、日本リハビリテーション病院・施設協会)。

リハビリテーションというと、医療リハビリテーションに代表されがちでありますが、「地域リハビリテーション」とは、地域生活においてあらゆる人々が実践する総合的なリハビリテーションサービスを意味します、

2⃣国による地域リハビリテーション支援体制

1998年度から、高齢者の寝たきり予防、それぞれの状態に応じたリハビリテーションの適切・円滑な提供を目的として、推進事業を実施しています。

2015年から介護保険制度改正で「新総合事業」の一般介護予防の中に「地域リハビリテーション活動支援事業」として設けられました。

4.地域ケア・地域リハビリテーションの目標は「自立支援」

1⃣「障害者の自立生活運動(IL運動)の影響

障害者自らが自立を獲得するために実践してきたIL運動の考えは、1960年代後半のアメリカに端を発し、1970年代に大きく発展、1981年の国際障害者年を契機に我が国にも大きな影響を与えました。

IL運動とは?

重度障害者の自立を主張する運動で、「Independent Living movement」の略。就労が出来ない重度障害者であっても、家族や施設職員に限らず地域社会の中で自己決定に基づいた主体的な生活を送ることを目指している。

2⃣IL運動の影響と概念

「障害者の自立」とは、生活保護や福祉サービスを受けないで済むようになることを意味するものではありません。

むしろ逆に、たとえどんな重度の障害者でも、彼又は彼女が地域社会において主体的に生きる全人的人格者としての自己実現を図ることこそが、本当の自立であるはずです(「自立生活」への道」全国社会福祉協議会、1984年)。

3⃣障害者・高齢者の自立

障害者や高齢者の自立とは、単に、経済的自立や身体的自立という観点だけでとらえるのではなく、

  • 「どんなに高齢になっても、あるいは障害が重くとも、必要とするサービスを利用しながら、地域社会の中で主体的に自己実現していく」

という観点でとらえることが必要になります。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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