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ホームベーカリーにお任せだったパン作り、手ごねパンに挑戦しました。
40代・既婚女性です。小学校1年生と3歳の姉妹、夫の4人暮らしです。自粛中には、普段はホームベーカリーでしか作ったことがなかったパンを手作りで作ってみました。
パンはこねるのも手ですと結構大変ですし、発酵も2回あったり、成形もあるので行程も時間もかかり手間がかかります。ホームベーカリー材料を入れてセットするだけ、とかなり簡単ですが、時間をかけて何かを作るというのを娘と一緒にしてみたくて、手ごねパン作りをしました。
小学校に上がった上の娘も入学式以降は登校の機会もなく、かなり時間を持て余していたこともあり、気晴らしになればと考えました。
娘は元々、公園よりもドールハウス、お散歩よりもyoutubeでダンス、と超インドア派だったこともあり、包丁をはじめ器具器具を使いこなせるよう練習してみる良い機会にもなりました。
わたし自身、料理はあまり得意ではありませんが、母親が昔作ってくれた手作りパンや手作りおやつの事を思い出しました。
自粛生活が始まり帰省の機会が無くなったことで実家と頻繁にテレビ電話をすることがあり、その中で手料理の話を娘たちがばあばから聞いたこともきっかけになりました。
小学生の長女が自分で作りたいパンの種類を決め、せっせと手ごねをしていたのには驚きました。
テレビやネットで自粛中にパンを作る人が急増し、材料が不足しているとニュースになっていましたが、幸い我が家はもともとホームベーカリーで定期的にパンを焼いていたので、日頃から強力粉やドライイーストなどのストックがあり作ることが出来ました。
つくり方などはクックパッドにも掲載されていますが、このご時世でスマホを触りながら調理するのがはばかれましたので本を購入して作りました。本の方がずっと開きっぱなしにできて、常に手が汚れている手ごねパン作りには最適でしたね。
まずはオーソドックスなバターパンやウインナーロール。その後はよもぎアンパンにクリームパン、ピザパン、ベーグル、それにクロワッサンも焼きました。
パン作りはホームベーカリーでしかやったことがなく、手ごねというのは初めてでした。
いざやってみると意外と力も必要ですし、小学生の娘と作っていたこともあり、生地がのびるような状態になるまでこねるとなると時間もかかりました。
長女は手ごねパンにすっかり魅了されており、「今日はアンパンにヨモギを混ぜてみたい。」「ピザパンには次女ちゃんの好きな枝豆とシーチキンを入れたい」など、自発的にメニューを考案してせっせと制作していたことには感動しました。
長女が考えた惣菜パンはどれもクリエイティブかつ美味しくて、これを機に食材の組み合わせなどに興味を持ったようでした。
一通り手ごねパンを作ると、次は変わり種「イラストパン」に挑戦したくなりました。
イラストパンの存在に気づいたのは、スタンダードなパンを一通り焼き終えたときでした。パン作りにも慣れてきて、娘がこれらのパンの作り方や材料を一通り覚えたので少し応用してみたくなったんです。
インスタグラムの投稿やパン作りをしている方のブログなどを見ていると「イラストパン」なるものに辿り着きました。
イラストパンとは、食パンの型の中に食紅や野菜パウダーで色をつけた生地を重ねていき、焼き上げてから切ると、キャラクターや模様が出来上がるというパンです。
丸い食パン型が我が家にもあったので、無添加の野菜パウダーをネットで購入してさっそく作ってみました。
シンプルな柄でも出焼き上がりを想像するのが難しく、また、形成の仕方によっては膨らみが変わってきますのでその計算を頭でしながら形作っていくのがむずかしくもあり楽しかったです。
着色は、食紅でもできるようですが「せっかく食べるなら無添加のものを」と入手したのは「野菜パウダー」です。
一度作ると大量にパンを食べることになりますので、これはとっても便利かつ安心です。
長女も「赤はトマトパウダー?」「あ!パプリカパウダーの方がキレイに色が出るね!」「ビーツっていう野菜はこんなにきれいな色なんだ!」など、野菜の特徴や名称を覚えたようでした。
生地に色を付けただけで、またさらに楽しみが増えた様子で嬉しかったです。
材料を混ぜてこねて発酵させて成形するという工程を娘に体験させたいという当初の思いはもちろん、手作りすることで時間や手間はかかりますがその分気持ちも込められて良い経験になったと思いました。
イラストパン作りを通して、娘たちの「やりたい」に寄り添う大切さを学びました。
こどもと一緒に作る手ごねパンやイラストパンは、その種類に関わらず時間がかかりますが、食べるのはあっという間で(本当に数分)、物足りなさは少しあります。
1度に作れる数はそこまで多くないですし、効率はあまりよくないなと感じました。
しかし、普段あまり料理を褒めたりしない夫が、こどもたちと一緒に作って食卓に出したら喜んで食べていました。
長女は手ごねパン&イラストパン作りを通して、自分で材料を考えることやイラストパンのキャラクターの色使いをipadで調べたり、「次はこうしてみようかな~♪」とパン作りノートにレシピを書き溜めて研究する楽しさを学んだようでした。
彼女は比較的受け身な性格で母親としてはもどかしい時も多々あり、公園で知っているお友達に会えば「○○ちゃんじゃない?声かけてみたら?」とついつい口を出してしまったり、習い事1つ決めるにも「ピアノ習ってみたい?」「習字はどう?」「ダンスやってみる?」などと行動を起こさせようとわたしが必死になってしまいます。
でも、本人が興味が湧くことを親が提供することができれば自ずと工夫して学んだり調べたりするものなんだなと感じました。
こんなに時間があって家族が一緒にいることでようやく気付けたわけですが、これまでも日頃からこどものやる気スイッチを押せるような経験を与えられたらもっといろいろなことが出来たなと後悔しました。
(余った生地は次女の創作意欲を掻き立てます。)
これからもこどもの「自分で出来る!」→「自分で出来た!」を大切に、色々なことを投げかけてみたいと思います。
今回のパン作りでかなり太ってしまったので、今後は低糖質パンに挑戦する予定です。