【医師のキャリア】医学部の卒業後について

今回は、医学部を卒業した後について説明していきます。
どんなキャリアがあるのか、いつから一人前の医師として働けるのか、お給料はどのくらいなのかについてみていきましょう。

卒業後2年間は初期研修医

医師国家試験に合格した後、2年間の初期臨床研修があります。
大学を卒業するだけ、あるいは卒業して医師国家試験に合格するだけでは医師として働くことはできないため、医師として働く場合は初期研修は必須です。

初期研修では、まだ専門の科は決まらず、様々な科をまわっていきます。
医師の業務の基礎を身につけるとともに、自分の専門の科を何にするかを決める必要があります。

初期研修時のお給料は、病院によってものすごく差が出るところです。
都会の大学病院では月20万円前後のところが多い一方、地方で医師不足のところでは月100万円近い給与を出していることもあります。

初期臨床研修修了によって出来ることとしては、

・病院やクリニックで臨床医として働くことができる

・自分で開業することができる

等があります。

初期研修を終えたら専攻医へ(3-5年)

初期研修医を終えたら、専門医の取得を目指して専攻医となる医師が多いです。

*専攻医とは、少し前までは後期研修医と呼ばれていましたが、2018年に新専門医制度が始まったことで名称が変更されました。

専門医を取らなくても臨床医として働くことはできるため、初期研修医後すぐに病院やクリニックで働いたり、開業することも制度上可能ではあります。ただ、現時点では専門医を取得したいと考える人がほとんどなようです。

専門医になるための年数は、診療科や病院ごとのプログラムによっても異なりますが、約3-5年と考えて良いでしょう。


専攻医のお給料も、働く地域や病院によって大きな差があります。
また、初期研修を終えると、アルバイト(時給相場は約10000円)が可能になります。
大学病院などで勤務すると給与は安いことが多いですが、その場合は週に1回外勤のアルバイトを入れることで一定以上の給料を得ている医師が多い印象です。

専門医を取得した後は様々なキャリアがある

医学部を卒業後、初期研修医→専攻医まではかなり横並びのキャリアですが、専門医を取得してからは様々なキャリアの選択肢があります。


まとめると、医学部入学後のキャリアとしては、

・6年間で大学を卒業

・卒業時に医師国家試験を受験

・初期臨床研修2年を修了後、専攻医の資格を取得

という流れになっています。

一般的な医師として働くためには、医学部を卒業するまでの6年間と初期研修が終わるまでの2年間の計8年間が必要であることになります。

医学部生活自体6年間と長く、現役合格しても初期研修終了は26歳となります。
専門医を取得し終えるのは30歳前後と、1人前の医師になるためには医学部入学後から約10年かかる計算です。

医学部入学後は、将来のキャリアを考えながら、色々リサーチしたり、経験を積んでおくと良いでしょう。

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