ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETF DGSへの投資はありか?【米国ETF】

小型株投資ETF第三弾です。米国、米国を除くその他の国ときたので、新興国を中心に調査していたところ、新興国小型株+高配当のETFを見つけました。

小型株で高配当となるとハイリスクハイリターンでは?と疑いたくなりますが、今回は、ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETF DGSについてご紹介いたします。

DGSとは

ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETFDGS米国籍のETFで、時価総額2億ドル以上の新興国で、配当加重方式かつ時価総額下位10%の銘柄を投資対象としています。配当加重方式とは企業が支払った配当に基づいて構成比率を決める方式です。

小型株のメリットとしては現在は比較的小規模ですが、将来的には大きく成長する可能性があり、小型株のうちに投資することで、最終的に中型株または大型株になった場合、非常に大きなリターンにつながる可能性があります。個別の小型株さらには新興国となるとリスクが高くなりますが、配当支払い能力のある銘柄に絞ることでリスクを押さえつつ配当をもらうという発想です。

投資対象国・地域は、台湾、韓国、中国、インド、タイ、香港、ブラジル、南アフリカ、マレーシア、メキシコ、トルコ、インドネシア、チリ、フィリピン、ポーランド、シンガポール、ハンガリーの17カ国です。

運営会社 ウィズダムツリーとは

ETFに特化した運用会社として、米国市場に唯一上場(ティッカーシンボルはWETF)している運用会社です。他の運用会社とは異なり、自ら連動指数を開発し、それに連動するETFの組成・運用を行っています。

他の運営会社のETFと比べると、若干経費率が高めなのと、資産総額が少なめの銘柄が多いことがネックでしょうか。

基本情報

配当月3,6,9,12月
配当利回り3.98%
経費率0.63%

基本情報は上記の通りとなります。3ヶ月に一回配当がありますが利回りは3.98%(2021年1月現在)とそこそこ。経費率は、若干高めの0.63%。ウィズダムツリーの他のETFと同様に自ら連動指数を開発しているためでしょうか。

構成銘柄

構成銘柄については下記の通りとなっております。

また、組み入れ上位10銘柄の比率は下記となっております。(2020/11/30時点)

構成銘柄は約770銘柄。上位でも構成比率は1%前後と非常に低く分散が効いているのが特徴です。

セクター比率を見ると、IT・資本財・金融・素材と並んでおり、景気敏感株が多い印象です。

国別で見ると台湾・韓国の割合が高いです。中国は意外にも3位で13%程度。金融・不動産が主なシンガポールは下位で16位でした。

メリット

大化けの可能性&高配当

小型株は割安で放置されている銘柄も多く、成長次第では大化けの可能性があります。さらに高配当目当てに配当金を狙う戦略にも適していると思われます。

新興国の小型株となると情報収集が難しく、ETFであれば将来性のある小型株をカバーできる可能性があります。

デメリット

倒産の可能性あり

小型株の場合、財務が安定していない場合があり倒産リスクが高いです。特に新興国の銘柄の場合は情報収集が難しいことから、あっという間に倒産・買収・業績急降下が起こりえますし、値動きが荒くなる傾向があります。

DGSの場合は、配当支払い能力がある=リスクが小さいと判断して組み入れ銘柄を判断しているようです。

投資すべき?

私はまだ所有しておりませんが、VBと同様にサテライトとして検討していきたいと思います。小型株の中には将来性もあり大型株でカバーできていない銘柄にも投資できます。経費率が高いことが気になりますが、利回りが高いことも魅力です。他の新興国銘柄や小型株銘柄と重複しないように、あくまでもサブ的なサテライトしてポートフォリオに組み込むのも面白いと思います。

まとめ

投資対象を日本や米国の大型株中心で運用されている方にとっては、小型株をある程度組み込むことによってバランスが取れますので、サブ的な役割として投資するのは面白いと思います。

VBやVSSなどの小型株ETF、VWOなどの新興国ETFがありますが、組み入れ銘柄が重複しないようにポートフォリオを組むことでバランスが取れた構成となります。

興味のある方は少額から。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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