長男の号泣~後編~

日々のできごと
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次に「トロと休日」

(ここ重要やでーー頼む!)

私は祈るように挿入しました・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

読み込みませんでした

無言で次のソフト挿入

「メタルギアソリッド2」

読み込みません

「メタルギアソリッド3」

読み込みません

(あぁオワタ)

長男の顔を見れず

「まだ他に方法があるかも」

とだけ告げて部屋を出ました

こっそり次の日にまた解体しようと

決めていました

部屋を出て数分後

長男がわぉんわぉんと泣き出しました

「なんで?!なんでこうなるの?!」

「おれ、何か悪いことした?!」

「楽しみにしてたのに!!」

泣きながら大声で喚き散らしています

一時間程経った頃

少し落ち着いた彼の部屋に行き

「ご飯どうする?」

と聞くと

ベッドにうつぶせに突っ伏したまま

「食べる」

と言いました

「じゃあ、お風呂に入っておいで」

そう言うと

泣きはらした顔でお風呂に入りました

お風呂の中でも

泣きながら何か叫んでいました

 

「お兄ちゃん、かわいそうね」

「お母さん行ってハグしてあげなよ」

いつも生意気な小2女子も

見かねてそう言いました

「そうだね、でも今はそっとしとこう」

私はそう言って

晩ごはんのオムライスにケチャップで

彼の名前と♡とニコちゃんマークを書きました

 

やっと泣き止んだ長男がお風呂から出てきました

ふっとダイニングテーブルの上の

自分のオムライスを見て

また

わぉんわぉんと泣き始めたのです

私は

「どうした?!とりあえず座りな。

お腹すいてるやろ?食べなよ」

と諭しました

彼は食べようとスプーンを持つんですが

オムライスを見ると

また泣き出してしまうのです

「どうしたの?」

と聞くと

嗚咽しながら

「うでしがっだぁぁ」(うれしかった)

と言いました

どうやら私の書いたニコちゃんマークが

嬉しかったらしいのです

 

それと言うのも

いつもなら

あまりにいつまでも泣いていると

「いい加減にしなさい!」

と怒っていたのですが

今回ばかりは

あまりに不憫に思ってそっとしといたんです

思う存分泣いて喚いたらええがなと

人生そんな事もあるわなと

私にとっちゃ、たかがPS2

彼にとっちゃ、されどPS2

 

そこにきて

大好物のオムライスにニコちゃんマーク

彼には

「元気を出しなよ」

に見えたんだと思います

 

そこから

すごい勢いでオムライスを頬張り

涙をぽろぽろながして

「美味しい」

と言うのです

私は何とも言えず彼が愛しくなって

ギュウーーーーっと抱きしめました

するといつもなら起きてしまった出来事に

グズグズ文句を言う彼が

こう言ったのです

「おれ、もう大丈夫

オムライス食べたら元気出た

鬼武者は出来るしね」

 

私はハッとしました

もしかして今まで

無理やりに泣き止ませて

無理やりに気持ちの整理を

つけさせてしまっていたんじゃないかと

 

だって

自分の気持ちを全部吐ききって

涙も出すだけ出した長男の顔は

とっても清々しい顔だったんです

なんだか吹っ切れたような

 

「そっか、元気出たならよかった」

私がそう言うと

彼は部屋に戻っていきました

 

彼の成長と優しさに

私は何だか嬉しくて

ご飯作るのって面倒臭いけど

意味のある事なのかもしれないと

思いました

千と千尋の神隠しで

千尋がおにぎりを食べながら

わんわん泣くシーン

カルテットの名言

「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」

 

食べることは生きること

 

よし、これからも私は

超絶面倒臭いご飯づくりを

彼らのために

頑張っていこうじゃないか!!

 

 

私の気持ちが壮大に盛り上がった

数分後・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「やったぁ!!!!お母さん来て!!」

と呼ばれ行ってみると

見事に全てのソフトが読み込めるように

なっていました

(は?え?なんでなん?)

どんだけ人騒がせなPS2

 

真相は未だに分かりませんが

長男の成長と

自分の不甲斐なさと

中古品ネットショッピングの危うさを

これでもかと痛感したのでした

どないやねん

 

「長男の号泣」これにて完結!!

 

AYA
AYA

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長編お付き合いありがとねん!

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