フルータリアンの備忘録

フルータリアンとは、果物を主食にしているベジタリアンのことです。人間は果食動物? 果食動物で死ぬ?

日本のフルータリアンの特権とは?――冬でもローフード率を落とさない

2020-11-09 | フルータリアンの実践
世界中のフルータリアンが移住したいと思う国としては、熱帯地方が人気です。
私自身、タイがうらやましいと思うことがあります。
タイではマンゴーのジュースが安い値段で楽しめて、サラダにさえパパイヤが入っています。
しかし、日本で長年フルータリアンを実践していて、日本のフルータリアンならではの特権があることに気付きました。
そしてその恩恵は冬に訪れます。
その恩恵とはずばり「柿」と「みかん」です。

ローフードを実践している人で、冬になるとローフード率が下がってしまうという人がいますが、
柿とみかんを上手く取り入れることでローフード生活を充実させることができます。

■ 柿


柿は、そのほとんどが東アジアで栽培されているため、ヨーロッパやアフリカでは馴染みの薄い果物です。
近年のインバウンド熱の高まりに伴って、海外からの注目度も高まっています。
そのまま「KAKI」という呼び名で知られています。
日本では様々な品種の柿が豊富に楽しめます。
これは日本のフルータリアンならではの特権と言えるでしょう。

とくに熟れた柿は天然のゼリーです。
私は、ローフード生活を始めた頃、柿ばかりを食べていたら
お菓子・スイーツ類に対する欲求が消えるという経験をしました。
ベジタリアンやビーガンの人でも、砂糖入りのスイーツが辞められないという人は多いですが、
熟れた柿をゼリーだと思って楽しんでいるうちに、砂糖の人工的な甘みに違和感を感じるようになります。
(砂糖の害については、映画『あまくない砂糖の話』[DVD] の視聴をオススメします)

日本には「柿が赤くなると医者が青くなる」という言い伝えがありますが、
天文学的に医療費が膨れ上がる今こそ、この知恵を受け継いでいくべきでしょう。

■ みかん

日本では様々な都道府県でみかんが生産されており、秋から冬にかけて豊富に手に入ります。
みかんは、海外でも生産されていますが、日本ほどメジャーな果物ではありません。
このことは日本人の血液を調べると明らかになります。

日本人は「β-クリプトキサンチン」というカロテノイドの血中濃度が高く、逆に、みかんを食べない諸外国では β-クリプトキサンチンの血中濃度が低いことがわかっています。
みかんには、β-クリプトキサンチンが高濃度で含有されていて、糖尿病・肝機能異常症・脂質代謝異常・動脈硬化などの発症リスク低下との関係が明らかになっています。
さらに研究が進めば、日本人の健康とみかんとの関係が見直される日が来るかもしれません。

みかんは水分が多いので、ジュースに向いています。
私がよく作るのは、みかんと黒バナナのミックスジュースです。


まずは水分の多いみかんをミキサーにかけます。
次にバナナをミックスします。舌ざわりがトロトロの美味しいジュースが出来上がります ↓


ナチュラルハイジーンという健康科学では、酸味のある果物と甘い果物を混ぜ合わせるのは、食べ合わせが悪く消化に良くないと教えていますが、今のところ、特別な弊害は感じていません。
少なくとも、加熱食品を食べたときのような"消化の重さ"はありません。

少し値は張りますが、みかんとキウイ、みかんとパイナップルなどの組合せもオススメです (こちらは酸味のある果物同士の組合せであり、食べ合わせは悪くないとされています)。
慣れてきたら、食費を抑えるためにも箱買いを試してみるのもよいでしょう。

■ 冬にこそ風邪に対する抵抗力が高まり、冬にこそ肌がきれいになる

みかんのビタミン C 含有量が高いことはよく知られていて、100 g 中 35 mg のビタミン C が含まれます。
柿にいたってはその倍の、70 mg/100 g のビタミン C を含みます。
ビタミン C は体の免疫力を高める働きがあり、風邪やインフルエンザの予防に効果があることが知られています。
また、 強い抗酸化作用を持ち、美肌・美白の維持にも有効です。

柿とみかんを豊富に摂取しているローフーディストは、日本で最もビタミン C のレベルが高い人達であり、
最も風邪をひきにくい人達だと思われます。
私自身の体験で言うと、風邪をひくのは 3~4 年に一度という頻度に落ち着いています。

私は関西地方に住んでいるので、和歌山と奈良の柿 (都道府県別の収穫量 1 位・2 位)、和歌山のみかん (都道府県別の収穫量 1 位) から多大な恩恵を受けています。
日本のフルータリアンならではの特権を楽しみながら、冬でもローフード率を落とさないように心がけたいと思っています。

2 コメント

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柿は素晴らしい日本の伝統果物ですね! (雑草Z)
2020-12-07 10:45:50
初めまして。私も果物大好きで、果物の多い生活をしています。フルータリアンいいですね。

 さて、日本では、冬にみかんを沢山食べていることは常識レベルですが、柿に注目した点がいいですね。

 私は柿は大好物です。日本の果物の中でも最も素晴らしい果物の一つだと思います。肥料をやらなくても沢山実を付けます。1本の木で1000個以上の実をつける柿の木は普通にあります。渋柿は干し柿にすれば、保存食になり、春先まで食べられます。極端な話、1本の渋柿の木だけで、一人の人間が冬越し出来ます。
ここの主様はフルータリアンとして、干し柿とか干し葡萄のように果物を処理することに関してどうお考えでしょうか?
ありがとうございます。 (みかん仙人)
2020-12-15 23:29:22
コメントありがとうございます。
私も環境問題に興味があるので色々閲覧させていただこうと思います。

ドライフルーツに関してですが、ドライにしたからといって特別食費が下がるわけではないので、なんだかんだ、ほとんど食べなくなったという感じです。
柿の場合、むしろ干し柿の方が値段高かったりします。
保存料や植物油を添加してあるものが多いのでどうしても避けてしまいます。
でも、たまに輸入食料品店なんかに立ち寄ったときに、干したデーツなんかを買ってしまうことはあります。普段食べない果物を久しぶりに食べるとすごく美味しく感じるものです。

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