独学で電験三種合格ブログ

電気業界やビルメン業界で必要な資格、電験三種について。 かなり難しいとか、持っていれば一生安泰だとか、独立できるなど、色々言われていますが、 電験三種を受験するためには、まず参考書が必要になります。 私が購入した参考書や、今おすすめの参考書を紹介します。

電験三種、私の受験履歴を公開

 ■ 私の受験履歴

私の電験三種の受験履歴は、次のように2年かけての合格になりました

 

 

受験科目

合格

不合格

2010年

理論・電力・機械・法規

理論・電力・法規

機械

2011年

機械

機械

 

電験 受験科目

 

 

■ 受験に対するメンタルの変化

・1年目(4科目受験時)

1年目は「全科目受験して、すべて合格できればラッキー」という気持ちで受験しました。受験制度は前述の通り、3年で4科目合格すれば資格取得ですが、1年で4科目すべて合格できれば、受験料も節約できるため、可能なら1年で合格したいと思っていました。

しかし、今まで馴染みのなかった 機械・法規科目 については、友人やネットの評判で難しいと聞いていたため、内心、1年ですべて合格するのは難しいだろうと思っていました。

 

受験結果は、機械以外の3科目に合格することができたため、ほっとした気持ちがあった一方「やっぱり機械は難しい」と改めて認識しました。

 

 

・2年目(1科目受験時)

1年目で理論・電力・法規を合格したため、2年目は機械の受験に集中することができました。受験するチャンスは2年目と3年目で2回あるものの、3年目までは進みたくないという気持ちでした。

3年目で合格できかなった場合、すでに合格した3科目を再度受験しなければならないためです。

そのため受験2年目は非常に大切な年だと感じました。

 

 

■ 科目別の勉強順

私自身、勉強順は特に意識しませんでした。

強いて言えば、" 理論 → 電力 " の順に勉強すると、三相交流回路の知識を習得したうえで、電力の三相交流の問題が解けるという程度です。

機械の回転機や変圧器の問題は、オームの法則と並列時の合成抵抗の求め方が分かっていれば、等価回路問題は解けます。

 

あまり勉強の順番は意識せず、息詰まったら他の科目の勉強をすることで、気持ちの切り替えを行うことができるのではないでしょうか。

 

 

■得意科目と苦手科目

 ・得意科目

電力

電力は水力、火力などの発電設備、送変電設備から問題が出題されますが、発電所見学や街中にある送変電設備(鉄塔や電柱)など身近に実物を見ることができたため、イメージしながら問題に取り組むことができます。

試験での火力・水力・原子力発電に関する問題は、知識を問うものが多いですが、計算問題も出題されます。

計算問題は、ある程度パターン化されているように感じます。

水力発電ではP=9.8QHを覚え、それを応用した問題が多く、この公式さえ覚えておけばよいため、水力問題が出題されるとラッキーだと思っていました。

原子力では熱量を求める問題が出題され、化学の知識(モル計算)が必要ですが、これも過去問を何問か解けばパターンが分かってきます。

 

・苦手科目

理論

計算問題が基本となるため、公式をしっかり暗記したうえで問題を解くこと、計算ミスをしないことが重要になりますが、計算過程が複雑で計算ミスが頻発することと、問題集の解説を見ても途中式が省略されていて、自分がどこで計算ミスしたのかぱっと分からないことから、勉強していても楽しくなく嫌な印象を持つようになりました。

 

1つの公式に当てはめて答えが出る問題はほとんど出題されず、複雑な計算問題が必要となることが多いため、集中力と根気が必要です。私にはこの集中力がなく、すぐ答えを確認してしまうクセがあったため、苦手意識を感じました。

 

機械

電力と逆で、発電電動機や変圧器、整流回路の実物を見ることができずイメージができなかったこと、ネット掲示板や友人からの「機械は難しい」という先入観から苦手意識を持ってしまいました。

勉強を進めていく中で分かったことですが、直流機、誘導機、同期機、変圧器、整流回路のうち、確実に得点を獲得できる得意分野を作っておき、捨てる問題はあまり勉強せず、取捨選択すればよいことが分かりました。

 

・得意、苦手を感じなかった科目

法規

法規は他の3科目と異なり、学習内容に新鮮さを感じたため参考書を読み進めるのは苦ではありませんでした。

とは言え、初めて学ぶことばかりでしっかり勉強しないと得点できないため、得点として手ごたえを感じるには少し時間がかかります。