ベランダにだってアーチ(?)が欲しい、の話。おしまい
昨日は金曜日だから、と帰りに本屋さんに寄ってみたら村上春樹の「村上T」が売っていて、ノータイムで買ってしまった。ふんふんとして帰って家人に話したら「絶対にコアなファンしか買わないやつ!」と大笑いされた。まあ、いいですよ。私は大好きなんだから。ふんふん!
ちなみに私が一番好きなハルキの本は「遠い太鼓」なのだけど、バラを始めた当初、「ディスタント・ドラムス」というバラがあるのには心底驚いた。ちょっと調べてみて、それがトルコのふるい唄に基づくものでもハルキのエッセイに由来するものでもないと知って少し安心したのだが、やっぱり私にとってディスタント・ドラムスは特別である。あんまり特別すぎて、まだ写真の向こうから眺めているだけでいい、手元になくても、どこかで綺麗に元気で咲いてくれていればいい、と思うバラ。
調べてみると、ディスタント・ドラムスは古いイングリッシュローズのザ・ヨーマン(The Yeoman)の子であるらしかった。写真のクリスティアーナはジェフ・ハミルトンの子。心惹かれるバラにイングリッシュローズの血が入っていることが多いのは、気のせいではないと思う。
ベランダのアーチ(もどき)に咲かせるバラを、イングリッシュローズに限らず考えよう、と決めたとき、じゃあ交配親にイングリッシュローズを使っているものにしようとすっと決めてしまったのは、春にインスタで見たクリスティアーナがあまりにも美しかったからだった。アーチに咲かせるのは、だからクリスティアーナでも勿論よかったのだが、寒冷地ではあまり伸びないらしい上に初期成長もゆっくりだという。すぐに大苗で迎えたけれど、未だに背丈は1mもないので本当なんだろう。アーチにはとても足りない。
交配について、調べた限りのバラを記録しておく。↓の本からの引用が多いです。
イングリッシュローズを交配親に持つ品種(一部特殊)
◆B.J.Buck氏:ディスタント・ドラムス (September Song × The Yeoman)
◆吉池貞藏氏:真宙 (Amber Queen × Engrish Heritageの実生)
◆メイアン:ボレロ (Kimono×Sharifa Asma)
◆メイアン:プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ (Louis de Funès × (Pink Panther × Graham Thomas))
◆デルバール:ナエマ (Grand Siècle × Heritage)
◆デルバール:ビアンヴニュ (Abraham Darby × ? 推定)
◆ギヨー:ヴェルシーニ (Davidof × Graham Thomas)
◆ギヨー:ソン・イデ・ジャルダン (Mirabella × Golden Celebration)
◆ギヨー:ポール・ボキューズ (実生 × Graham Thomas) × Davidoff
◆コルデス:ケルナー・フローラ (Geoff Hamilton × 実生)
◆コルデス:マリー・ヘンリエッテ (Geoff Hamilton × (Arioso × 実生))
◆コルデス:クリスティアーナ (Geoff Hamilton × 実生)
◆ギヨー:ソニア・リキエル (Yellow Cushion × Aloha)x ((Chaucer × Aloha)× (Iceberg × 実生))
……と、私が調べた限りだとこんな感じ。実に多彩なバラたち!これに孫世代まで入れたらどうなっちゃうんだろう。交配、奥が深い……。
この中でソニアリキエルはイングリッシュローズの銘花・アブラハムダービーと交配が似ていて、「Yellow Cushion × Aloha」を親にして生まれたのがアブラハムダービー。なので、花の感じも似ている………らしい。(私はダービーを所持していないのでわからないけれど、持っている方のコメントでは似ているところもあって面白い、とのことだった。兄弟ってそんな感じよね)
実はアブラハムダービーもすごく欲しい!と思い調べたらカタログ落ち。仕方のないことではあるけれど、残念……と沈んでいた気持ちを、ソニアリキエルに救われたような気がして、とても嬉しかったのを覚えている。
上記にあげたバラもどれもとてもとても素敵で、特にプリンセスシャルレーヌドゥモナコは「いつか欲しいものリスト」に4回くらい書き込んでいるけれど、今回私のベランダのアーチにはソニア・リキエルに咲いてもらおう、と決めたのでした。
アーチ(もどき)の話、おしまい!
だらだらと長く書いてしまった……。最後まで読んで下さった方(もしおられたら)本当にありがとうございます。お優しい皆様が近日中に2億坪の土地を突然手に入れられますように……😋💕
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