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【日本語教育能力検定】シラバス/構造・場面・機能・話題・技能・課題シラバス、先行・後行・プロセスシラバス

【日本語教育能力検定】シラバス
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今日から「4.言語と教育」分野に入ります。教育の初回は、シラバスです。

過去問では、シラバスに関する問題が、

  • R1-Ⅰ-問題5-問1
  • H30-Ⅰ-問題7-問3
  • H29-Ⅰ-問題4-問3
  • H28-Ⅰ-問題5-問4
  • H27-Ⅰ-問題4-問5
  • H27-Ⅰ-問題5-問3
  • H26-Ⅰ-問題5-問5

にありました。

Coco
Coco
たくさん出てくる気がしていましたが、やっぱり毎年出ていました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

シラバスの基礎知識

シラバスの分類は、赤本P200~に載っています。

Coco
Coco
シラバスは、以下3つの分類があります。

①決定時期によるシラバス分類

先行シラバスコース実施前にデザインされる。
後行シラバス学習者の要望を元に授業を展開し、コース終了後に結果としてシラバス全体が見えてくる。
プロセス・シラバス先行・後行シラバスの中間形態。

②構成方法によるシラバス分類

構造シラバス文型・文法・語彙から整理されたもの。わたしは~です。これは~です。
場面シラバスある場面での表現や語彙を集めたもの。買い物、病院、郵便局
機能シラバス構造・場面シラバスを折衷したもの。依頼する、断る、謝る
話題シラバス(トピックシラバス)話題に関する文型・語彙・表現を集めたもの。スポーツ、余暇、家族、趣味
技能シラバス聞く・話す・読む・書くの4技能それぞれの技能を伸ばすもの。申込書に記入する、メモを取る、メールを作成する
課題シラバス目標言語を使ったコミュニケーションに必要なタスクを集めたもの。歓送迎会の幹事として、企画・運営する。

③項目の配列によるシラバス分類

シラバス・インベントリー指導項目の配列方法に着目し、網羅的にリストアップしたもの。
コース・シラバス指導項目を、扱う順序で一覧表にしたもの。

過去問から学ぶシラバス

ヒューマンアカデミーの先生から、

教育分野は特に過去問の問題文・選択肢から勉強すると良い

と聞きました。

なるほどと思ったので、過去問の問題文・選択肢を使ってシラバスの特徴をまとめます。

Coco
Coco
例えば不正解の選択肢は、別の用語の正定義になることがあり、検定試験が思う定義を学ぶことができます。

①決定時期による分類のシラバスの特徴

  • H26-Ⅰ-問題5-問5

の選択肢より各特徴をまとめます。

先行シラバス向かうべき到達点が確認できる。
学習課程における現在位置が分かる。
後行シラバスニーズに応じて変更できる。
学習活動の記録としての意味を持つ。

②構成方法による分類のシラバスの特徴

  • H30-Ⅰ-問題7-問3
  • H28-Ⅰ-問題5-問4
  • H27-Ⅰ-問題4-問5
  • H27-Ⅰ-問題5-問3

の選択肢より各特徴をまとめます。

構造シラバス初級クラスで使用されることが多い。
学習すべき文法項目や文パターンなどが明確に把握できる。
機能シラバス文と意味・使用目的も結び付けて学習できる
コミュニカティブ・アプローチに適している。
話題シラバス(トピック)トピックと学習者の興味が一致すれば学習動機が高まる。
項目例・・・「家族について話す」「趣味について話す」
技能シラバス目次例・・・「申込書に記入する。」「メモを取る。」「メールを作成する。」



シラバスに関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-Ⅰ-問題5-問1 正解:1

技能シラバスの目次が問われています。

  1. 「申込書に記入する」「メモを取る」・・・技能シラバス
  2. 「空港の案内所で」「駅の窓口で」・・・場面シラバス
  3. 「謝る」「断る」・・・機能シラバス
  4. 「家族」「趣味」・・・話題シラバス

技能シラバスは、聞く・話す・読む・書くの4技能それぞれの技能を伸ばすものです。

正解は1です。

Coco
Coco
選択肢1は4技能のうち「書く技能」を伸ばすものです。

H30-Ⅰ-問題7-問3 正解:1

各シラバスの特徴について問われています。

機能シラバスは、例えば「依頼」だと「~してください」の表現を学ぶなど、文と意味・使用目的を結び付けて学習できます。

正解は1です。

H29-Ⅰ-問題4-問3 正解:3

「家族について話す」「趣味について話す」などの項目で分類されたシラバスの名称が問われています。

  1. 談話技能シラバス
  2. 場面シラバス
  3. 話題シラバス
  4. 機能シラバス

家族、趣味などの話題について分類されたものは、話題シラバスです。

正解は3です。

H28-Ⅰ-問題5-問4 正解:1

トピックシラバスの特徴が問われています。

話題シラバス(トピックシラバス)は、自分の興味のあること(例:サッカー、旅行)だと学習意欲が高まります。

正解は1です。

H27-Ⅰ-問題4-問5 正解:3

コミュニカティブ・アプローチのシラバスの項目例が問われています。

  1. レストラン、郵便局・・・場面シラバス
  2. 広告を読む、メニューを読む・・・技能シラバス
  3. 誘う、依頼する・・・機能シラバス
  4. 趣味、家族・・・話題シラバス

コミュニカティブ・アプローチは、コミュニケーション能力の獲得・養成を目標とした教授法です。

コミュニケーションが多い「誘う」「依頼する」などの機能シラバスが適しています。

正解は3です。




H27-Ⅰ-問題5-問3 正解:2

初級で構造シラバスが使用される利点が問われています。

構造シラバスは、「わたしは~です。」「これは~です。」のような学習すべき文法項目や文パターンが明確に把握できます。

正解は2です。

H26-Ⅰ-問題5-問5 正解:2

先行/後行シラバスの特徴が問われています。

  1. 先行/先行
  2. 先行/後行
  3. 後行/後行
  4. 後行/先行

先行シラバスは、最初から決められているシラバスの中での現在の自分の位置がわかります。

後行シラバスは、学習者の要望を元に構成されるので、ニーズに応じて変更ができます。

正解は2です。



【日本語教育能力検定】シラバスまとめ

以上、シラバスのまとめでした。

シラバスの具体例を覚えて、問題を素早く解けるようになりたいです。

過去問中にでてきた、コミュニカティブ・アプローチの記事はこちらです↓

【日本語教育能力検定】教授法
【日本語教育能力検定】教授法①/オーディオ・リンガル・メソッド、コミュニカティブ・アプローチ、タスク中心の教授法令和元年-Ⅰ-問題6-問1平成30年-Ⅰ-問題6-問3、4平成29年-Ⅰ-問題4-問1平成28年-Ⅰ-問題4-問1、3平成26年-Ⅰ-問題5-問5の日本語教育能力検定にでた教授法/オーディオ・リンガル・メソッド、コミュニカティブ・アプローチ、タスク中心の教授法の過去問の解説です。...

参考文献

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