2020教育改革で幼児期からできることは
小学校入学前に身につけておくべきことは何か。
わが子にどんなことをしてあげればよいのか。
今後学びがどのように変わり、どのような能力が求められるのでしょうか。
なぜ改革が必要なのか
社会の変化①
2030年には、少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達し、同年には、世界のGDPに占める日本の割合は、現在の5.8%から3.4%にまで低下するとの予測もあり、日本の国際的な存在感が低下する
社会の変化②
2011年にアメリカの小学校に 入学した子どもたちの65%は、今は存在していない職業に就くだろうと予測される
ニューヨーク市立大学大学院センター教授 キャシー・デビットソン
社会の変化③
あと10~20年で、49%の職業が機械に 代替される可能性がある
野村総合研究所・オックスフォード大学 マイケル A. オズボーン准教授の計算(2015)
社会の変化④
予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮することが重要である。
そのためには、教育を通じて、解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解ける力を育むだけでは不十分である。
これからの子供たちには、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められる。
※文科省HPより抜粋
教育改革で何が変わるか
①学校教育が変わる
②大学入試が変わる
①学校教育が変わる
学校では3つの能力育成を目指す
・『知識•技能』
何を理解しているか、何ができるか
・『学びに向かう力•人間性など』
どのように社会、世界と関わるか
・『思考力•判断力•表現力』
能力をどう使うか
これまでの授業を聞いているだけの受動的な内容から、今後は能動的に学生が授業に参加し、「アクティブラーニング」(学生にある物事を行わせ、行っている物事について考えさせること)を授業で実施することが求められる
②大学入試が変わる
大学共通テストの導入
センター試験(マークシート、英語は聞く読むの2技能評価)は、「知識を問う問題に偏っている」などと指摘されたため、より思考力•判断力•表現力を重視する内容が含まれた、大学入試共通テスト(※記述問題導入、英語は話す書くが追加となり4技能評価)へ変更となる
※記述と英語が延期が決定しています
私立大学における個別試験
・AO入試、推薦入試
各大学が実施する評価方法または、大学入試共通テストのいずれかを採用
・一般入試
筆記試験に加えて課外活動などを記載した調査書が必要となり、学力以外の実績が重視されるようになる
このように、今の子どもたちが生きる未来には、積極的に学ぶ姿勢と様々な情報の中から自身で考え判断し、周囲と協力しながら問題解決をしていく能力が求められるようになります。
幼児期からできること
小学校の新学習指導要領には、表現力や主体性といった「非認知能力」(テストでは測れない能力)が組み込まれています。
これらの能力は一朝一夕で身につくものではないため、幼児期のうちから育んでいきたいものです。
それではどうしたらよいのでしょうか。
これまで読んできた文献から得た情報を参考にご紹介します。
主体的な学び
主体的な学びとは、強制されるのではなく自身がやりたいと思って取り組むことです。
興味の範囲は教科を越えて広がります。そしてその興味について掘り下げていくと深い学びに繋がります。
例えば、「どうして鈴虫は鳴くの?」と子ども自身が気づいたことを話したら、一緒に考え対話をし、図鑑などで調べて自分の力で答えを導くという一連の流れが、主体的な学びと深い学びに繋がります。
対話的な学び
子どもと他者との相互とのやりとりで形成されていくものが対話的な学びです。
子どもが話したことに対して、「どうしてそう思ったのか」「違う考え方もあるよ」と話を広げてあげることで、子ども自身の気づきや深い学びに繋がります。
そして子どもの意見を積極的に聞き、話した考えは褒めてあげることも大切です。
「それは違うよ」と否定的なことを伝えてしまうと、子どもは自信をなくし自分の意見を言わなくなってしまいます。
対話的な学びでは、自身が思ってることを整理し相手に伝わるように考え表現する力を培うことができます。
最後に
今後求められる能力のうち、知識と技能以外の部分は一朝一夕では身につきません。
幼児期は戸外での体験をする機会に溢れているので、様々なことに触れながら、たくさん主体的な学びと対話的な学びを経験し、私たちがサポートすることで力を培うことができます。
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