炭酸の泡が はじけてく

モルタルの壁に 跳ね返る

隙間の向こう 輝いて

たたずむ髪を揺らして 風だけが行き過ぎる

 

どうしようもない悲しみはどうしたらいいの

 

光さえ 気にせず 

夢中で走る君 眩しすぎる

少し 苦しい

 

まばたきも忘れ 見つめるだけの

手も足も 動かなくて

涙さえも 乾ききってて

マネキン以下だね 無機質な分羨ましいな

 

こぼれてく砂は 音もたてずに 

柔らかな ほこりからめて

喉元に誘惑する 嘲笑うように

何もないのに 何を見つめるの

 

声さえも 忘れてしまった

とっくの昔に

この重い呪縛

溶かし流せるのは 君の涙だけなのか

 

動かない 後ろ手のまま

空の奥に叫び続ける 声にならない言葉さがして

 

君は光の向こう

 

 


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