ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

★車中泊 ポータブル電源選びのポイント




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて、今回は車中泊での使用を想定したポータブル電源選びについて考えてみたいと思います。

このテーマに関しては、ネット上でも既に沢山の記事が紹介されているので今さらという気もしますが、紹介記事の中にはカタログの内容を書きつらねただけの何ちゃって記事も混じっていて、実際に自分がポータブル電源を選んだ時も、どれがいいのかイマイチ分かりにくかったんですよね。なので、皆さんには是非とも一番気に入ったポータブル電源を悔いなく選んでもらいたいと思い、選び方のポイントを少し整理してみようと思います。

ポータブル電源orサブバッテリー

さて、そもそもですが、車中泊で電気を使いたいと考える時に迷うのが、ポータブル電源を選ぶかサブバッテリーを選ぶか?という問題です。

これは結構大きな分かれ道です。
どちらを選ぶにしてもそれなりの初期投資が必要ですから、途中で別の道に引き返すのは容易ではありません。

うちは色々悩んだ末にポータブル電源を選びました。すでに2年ほど使っていますが、この選択は間違っていなかったと思っています。

どちらかというと、ポータブル電源を選んだ理由というよりもサブバッテリーシステムを選ばなかった理由と言った方が当てはまるような気がしますが、一つはスペースの問題、それから重さの問題、そしてシステムの複雑さ。それはつまり、サブバッテリーシステムそのものを理解して、それをきちんと管理していくだけの電気知識に自信がなかったということです。

さらに、サブバッテリーシステムを使うには、電気知識に加えて車のバッテリーやオルタネータとの関係、その接続や配線に関することなど、つまり車の整備に関する知識も必要になってくるんですね。
こうなるともう私たちの手が届く範疇を完全に超えてしまいます。
少しずつ理解しながら時間をかけて乗り越えていけばいいのかもしれませんが、それに費やすエネルギーより、早くたくさん車中泊に出かけたかったということもありますし、旅行中も常に電気のことを気にしておかなければならないというのは自分には負担が大きいと思い、うちはサブバッテリーシステムはやめました。

ポータブル電源選びのポイントは5つ

それではここから、ポータブル電源選びのポイントを整理していきたいと思います。色々試行錯誤した結果、私が大事だと思うポイントは全部で5つあります。

1.電気を使う目的は?

まず1つ目のポイントは、当たり前のことですが、電気を何に使うのか?ということです。冷蔵庫なのか、テレビとDVDなのか、電子レンジなのか、電気炊飯器なのか。。。

色々な家電製品が使えると便利だなぁと、はじめはあれこれ妄想を抱きますが、ポータブル電源もサブバッテリーもそれほど万能ではありません。車中泊で電気を使ってみてつくづく、家の電気は本当に便利なんだなぁと実感します。コンセントを挿せばいくらでも電気が使えるというのはありがたいことです。


仮に車中泊で冷蔵庫を使おうと思うと、500Whのポータブル電源1台で追加充電なしでは1泊2日程度が限界です。それも保冷剤を併用して。
2泊ないし3泊となれば、ソーラーパネルによる充電か、RVパークなどを途中にかませて充電しないと無理です。

まして、冷蔵庫の他にTVやDVDを観たいとかってなってくると、500Whでは全然不足してきます。

それなら600Whとか700Whのものを選ぶか?という話しですが、ここで一つ問題があります。それが2つ目のポイントになります。

2.実用上の電力は?

2つ目のポイントは、実際に取り出せる電力(Wh)と変換効率です。

たとえばスアオキG500はカタログ上500Whとなっています。これは500Wの電力を1時間使用できるということなのですが、実際には500Wを1時間使うことはできません。

なぜか?

ポータブル電源というのは構造上、電池残量ゼロまで電気が取り出せるわけではなく、バッテリーを守るために1割ほど余力を残して電源が切れる仕組みになっています。つまり500Whなら1割引でそもそも450Whくらいしか使えません。
さらに、変換効率の問題があります。変換効率というのは直流電流であるポータブル電源の電力を、交流に変換して家電製品が使えるようにする際に発生する熱損失のようなものです。


ポータブル電源ごとに変換効率は全く違うんですね。しかもカタログ等にもあまり表記されていない場合が多いようです。一番大切な情報なんですけど。

スアオキG500が変換効率92%くらい、ジャクリーのポータブル電源が85%くらい、低いものになると70%程度のものもあるようです。カタログ上600Whとなっていても、余力1割引の上に変換効率70%なら、実容量は380Whほどになります。これならスアオキG500の方が実際の電力は高くなります。電源を選ぶ場合は、必ず変換効率を調べましょう。見かけの容量に騙されてはいけません。

3.最大ワット数は?

次に3つ目のポイントです。
それは、最大出力はどれくらい必要か?ということです。
たとえばドライヤーを使いたいとか、炊飯器や電子レンジを使いたいとか、電気ポットを使いたいという場合、最大出力は1000W以上必要です。1200〜1300Wは見ておいた方がいいでしょう。
もし、このあたりの家電製品がどうしても必要なら、1000Whクラスのポータブル電源が必要です。ただ、そういう大電力の家電製品を使うとあっという間にバッテリーが減っていくので、いくら1000Wクラスのポータブル電源でも節電は大切です。あと、意外に冷蔵庫は持続的に使うと電力を食うので、そのあたりのバランスも大切です。

4.走行充電をあてにしない

4つ目のポイントは、走行充電はあてにできないということです。これも案外幻想に陥りやすいのですが、車中泊の旅の道中、実際に車を走らせて充電できる時間はかなりコマ切れです。行きと帰りに高速を長距離航行する場合を除けば、旅の途中で数時間もエンジンをかけていることは少ないと思います。エンジンを止めて観光している間は走行充電はできませんから、日中の走行充電だけでポータブル電源を回復させるのはまず不可能です。
そもそもシガーソケットから12VのDC電流だと、満充電には10数時間はかかるでしょうから、とても連続運用は無理なのです。


日帰りのバンライフか1泊2日までの車中泊だけを想定するなら何とかなるかもしれませんが、持続的な電気運用には、ソーラーパネルの導入を併せて考えるのが賢明だと思います。

5.モバイルバッテリーを賢く併用

5つ目のポイントはモバイルバッテリーの併用についてです。

これは、ポータブル電源選びのポイントというよりも、車中泊する上でのアドバイスになりますが、ポータブル電源への一極集中はなるべくやめて、モバイルバッテリーの活用や、充電付きの扇風機を使うことを是非お勧めします。
こういうこまごましたものが案外電気を食うのと、全部をポータブル電源につなぐと、配線がごちゃごちゃして車内がややこしい事になってくるので、適材適所でモバイルバッテリーを活用する方が絶対スッキリします。

今はモバイルバッテリーも安いですからね。照明関係なんかはモバイルバッテリーからUSBで取り出すのがいいですよ。うちでは20000mAhくらいのモバイルバッテリーを2つ、ポータブル電源と併用しています。それと扇風機は充電式のやつにして、平日のうちにソーラーパネルから充電しておくようにしています。

おすすめポータブル電源

さて、最後にうちがおすすめするポータブル電源を2つご紹介しておきます。

1つめはスアオキG500です。
変換効率の良さと、ソーラーパネルからの充電効率の良さ、容量と価格など、総合的に見て一番バランスのとれたモデルだと思います。

うちは、現在これを2台ハイエースに積んで、100wのソーラーパネル2枚で運用しています。


もう一つおすすめのポータブル電源がこちらです。

※現在は楽天のサイトしか販売されていないようです。

容量1000Wで14万円を切るようになってきました。まだまだ高いといえば高いですが、500Wクラスを2台買うなら、これ1台買う方が後々便利だと思います。
2年前にもしもこれと出会っていたら、多分こちらを買っていたでしょう。
いや、その頃はまだポータブル電源のことを知らなさすぎて、14万円もの大枚は怖くて出せないと躊躇していたかもしれませんね。
でも、今の自分ならその時の自分に向かってこう言ってやりたいです。「絶対損はしないから14万円の方にしときたまえ」と。

いろいろ使ってみた今だからこそ思うjackery 1000Wのトータルバランスの良さ。

パススルー充電。
オート充電開始。
アダプター類の性能の良さと安定感。


とりあえずポータブル電源を導入してみたいという方にはスアオキG500を、どうせならある程度しっかり実用レベルで考えたいという人にはjackery1000をお勧めします。




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