ありがとう　ご縁の旅

主人の一言に驚いたのがちょうど一年前の、9月。

手元の日記には9/２と記されていました。

アメリカへの転勤～

あっという間の一年。

その時は、子供のこと、仕事の事、自身の体調に、家の管理のことなど一瞬で近い将来について考えるリストが頭の中をよぎり返事は、”そっかぁ”だったように思います。

前から海外勤務の話は出てはいたけど、その突然さに驚いたことが本当に昨日のようです。

数年前に息子へ、海外へ家族で行くとしたらと話をしたとき・・、

“嫌だ。友達と離れたくない”。と言ってそっぽを向いたことを思い出し、きちんと家族で話し合おうと主人と決めました。

リビングに円を描くように家族四人で座り、大切な話をするよと告げました。

少し驚いている息子と、娘。正座状態で聞いています。

 ”お父さんの仕事で、アメリカへ行くことになったんだ。家族みんなで行こうと思う”。と主人が言うと、息子が”分かったよ”と言いました。あまりにも即答で私は泣いてわめくかなと構えていたのですが、なぜだろう？受け止めたの？無理していない？と正直心配でした。

聞いてみると、子供たちの学校には帰国子女のお友達が数名いてここ最近道徳の時間に海外での生活に触れた内容を学習し少し興味を持ったことを話してくれました。

娘は、私の友人がインディアナ州に住んでいて一年おきに帰国した際、自宅で再会をし同い年の女の子がいるので海外への興味が膨らみすんなり喜んでいました。外国の学校へ行きたい～と友人が帰国する度に言うほどだったので念願が叶ったかのように喜んでホッとしました。

家族会議が終わり、家族でアメリカへ行くこととなり予定通りだと今は既にアメリカでの生活を始めているはずでしたが、コロナ騒動で予定が大きく変わりました。

今は来年の一月に主人が先に渡米し、息子が今6年生なので卒業式には出席して日本での小学生の一区切りをつけられたらと私たちは3月を予定しています。

やはり自身の体調は気になります。長いフライト身体が保つかなぁ…よいお医者様と出逢えるかな等。転勤をよくしていた友人から、“あ、それ行く行く詐欺になるから大丈夫よ。周りにそう言って行かなかった子を沢山見てきたからね”と。

行く行く詐欺…。心配を笑いに変えてくれました。

コロナの影響で今後どうなるか先が読めないですが、行っても行かなくても目の前の今を大切に出来たらと思います。

子供たちには言葉の壁や文化の違いなど慣れるまで不自由な環境となるのかもしれませんが、アメリカでの生活がかけがえのない経験になると良いなと願います。

嫌がっていた英語の勉強もアメリカの話が出てから自ら頑張ると奮起している息子が誇らしく思えます。

どんなことが起きても大丈夫、いつも一緒だから。と思えるよう穏やかに過ごし続けたいです。

子供たちには、この先成長する中で思いやりや、感謝、人や物、自然への敬意・・　たくさんのことを何処にいても吸収してくれたらと思います。

来年の私たちの居場所がどこであれ、今まで通り今を落ち着いて笑顔で生活していることを願いつつ過ごしたいです。

お読み頂きありがとうございます。