こんにちは
いつもおひさまHUGHUGブログを読んでくださってありがとうございます
今日は愛媛県の「おひさまきっず 今治東鳥生事業所」から依頼を頂いて
初めてzoomを使って虐待と身体拘束についてお話させていただきました。
今治の先生方は本当に勉強熱心
お子さん一人一人の困り感に正面から丁寧に向き合う先生ばかり
何度か今治の事業所にも行かせて頂きましたが、
お伝えしたことを事業所内ですぐに検討実践してくださり、
お子さんにこんな変化がありましたと丁寧に報告をくだっていつもありがたいなと感じています
さて、これまでzoomを使った研修を受けたり、ミーティングに参加したことはありましたが、
自分がホストとなってお話するのは初めてで
- ちゃんと招待できているかしら
- 声は聞こえてる?
- 画面共有はうまくできているかしら
と、ヒヤヒヤしながらも
不慣れな私にお付き合いいただき、無事終わることができ、ホッとしています
虐待は暴力的で威圧的でイライラしている人がするもの?
今日の研修では家庭ではなく「事業所内で起こりうる虐待」について、お話させてもらいました
以前、権利擁護の研修を受けるまで、事業所内で起こりうる虐待について
暴力的で威圧的でイライラしている人がするのだろうと
どこか他人事のように思っていました
でも研修を受ける中で
「あ、私、気をつけていないと、良かれと思った行動が虐待になってしまうことがあるかも」
と気づくことができました
テレビでニュースになるような
明らかに誰が見ても虐待だと分かるようなケースだけでなく
- こどもたちのためになるから
- ケガやトラブルにならないように
- 今日は忙しいから
- 効率がいいから
- 親御がこの対応でもいいと許可をもらっているから など
多くの「良かれ」と思ってした行動が
不適切な対応
虐待の卵のような行動
になっている可能性があります
虐待防止で大切になるのは
虐待の芽を摘むこと
そのために
虐待には至らない不適切な対応も、広い意味では虐待であるという認識をもって接することが
虐待防止の第1歩になると思います
こどもの行動をしっかり観察すること
困った行動や言動が起きて
その対応をする時に
不適切な対応や虐待が生まれるケースがあります
その時に
「どうしてこの子はこういう行動をしないといけなかったんだろう」
「この行動を取ることで、私たちに何を訴えているんだろう」
と、考えてみる。
そしてその答えを探す時に
子どもたちの言っていることばだけでなく
しっかり行動を見てあげてください
暴言を言っている子も伝えたい本当の理由は全く違うこともあります
その行動で何を伝えようとしているかが分かったら
事前に出来る対応はないか
万が一また起きてしまったらどう対応しようか
を検討します。
支援の引き出しをたくさんもっておくこと
じっくり観察して
その子の行動の理由が分かったとき
支援の方法を1つしか知らなかったら
うまくいかなかった時に
やっぱり
- 無理に従わせるしかない
- 少し強い力を使うしかない
- 少しこわがらせるしかない
ってなってしまいますよね
支援の引き出しがたくさんあると
これがダメなら、次はこうしてみようと
手立てを考えることができます
通ってこられるさまざまなお子さんを前に
試行錯誤しながら
支援の引き出しを増やしていけるといいですね
風通しのいい職場であること
よくこういった研修では
風通しのいい職場では虐待が起きにくい
と言われています
支援者それぞれがみんな子どもたちにとって一番いい支援をしようと
日々向き合っています
でも人の感性はそれぞれ。
誰かはいい支援だと思ってしていても
他の人にとっては、ただの甘やかし放置じゃないか、厳しく注意しすぎじゃないか
など感じ方って違うことがあります
「こんなことがあったんんだけど、どう支援しよう」
「こないだのあの対応どう思う?」
など気軽に話し合える雰囲気作りも大切だなと思います
また、
「今ちょっとあの子に、必要以上に厳しく対応しちゃいそうだから、変わってくれる?」
「ちょっと現場離れてクールダウンしてきていいかな?」
と、職員同士でヘルプが出し合えると更にいいなぁと思います
まわりは頼れない、自分一人でなんとかしなきゃ
そんな思いが、小さい虐待の卵を産むことに繋がることもあります。
みんなでお子さんと自分たちを支えあえるといいですね
自分は大切にされるべき存在
成人分野では、当事者向けに虐待防止の研修を行うことがあります
でも児童発達支援や放課後等デイサービスに通うお子さんにはまだ少し難しいかもしれません
そんなこどもたちにも知っておいてほしいことがあります。
ぼくが(わたしが)悪いことをしたから、嫌なことをされても仕方がない
ひどいことをされても、またやさしいときもあるからまぁいっか
こんな風に思っているお子さんが実はたくさんいます。
自分はまわりのひとから傷つけられてもいい子ではなく
大切にされるべき存在なんだ
と、思える子に育ってほしいなぁと思います
そうでないと、自分の身体も心も自分で守れません。
叩かれることが当たり前の子は
まわりにヘルプを出すこともできません
「たたかれるなんて、おかしい。」
そう気づけるかどうかが大きなカギになります
こどもたちの心も、私たち支援者や親御さんの心も大切にしながら
子どもたちの取り巻く環境があたたかいものになるといいなと願っています
おひさま&おひさまkid's&おひさまきっずは児童発達支援・放課後等デイサービス・日中一時支援事業を展開しております
ご相談や見学、随時受け付けております
各事業所へお気軽にお問い合わせください
株式会社HUGHUG
〒700-0975
岡山県岡山市北区今5丁目5-2
086-805-8989
086-805-8980
HP:http://www.ohisama0130.jp/index.html