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オンライン化は大変!?自粛時の中学校の授業や生徒指導の様子を現場よりレポート

こんにちは。

 

2020年もあと残り一ヶ月となりましたね!

 

今日のテーマはずばり、新型コロナウイルスが学校に与えた影響について書きたいと思います。

 

突然発令された自粛要請&休校発令…。

その時、学校はどうなったのか、どうしたのか。

生徒の学習保証は?また、どのように生徒指導をしたのかなど、私の体験談を交えながらお話ししていきます。

また東京では緊急事態宣言がでるみたいな話もあるし、実際の現場がどう動くべきか?そんなことを一緒に考えてください。

どうかよろしくお願いいたします!

目次

突然の緊急事態宣言で学校現場は大慌て

2020年の1月辺りから、新型コロナについて少し話を聞く、テレビで見る程度でしたが、2月に入って爆発的に拡大してきた印象があります。

私は教務主任をしていますので、冬休み明けの宿題テストから感染が聞こえるようになり、学年末試験のことを考えている間に一気に広まってきました。

そして2/28、安倍総理の口から休校の要請が発せられました。

私の地区では3/2からだいたい5月中旬までを休校にしていました。

(詳しく書くと地域が特定されるので、だいたいとしています)

 

発令された2/28も夕方でしたので、もうどうすることもできません。

とりあえず残っていた先生で、3/1にさせなくてはいけないことを話し合い、その日は夜遅くまで作業をしました。

簡単に言えば、いきなり修了式がやってくるようなものですから、私の管轄の教務では、とりあえず持って帰らせなくては行けないものをリスト化し、印刷。

生活指導部は休校期間中の生活についてのプリントを準備、私の学年では、生徒の様子を確認したいという話も出たので、急遽、3行日記を作成することに。これは若い先生が作成してくれました。

はっきりとは覚えていませんが、この日は確か泊まり込み作業だった気がします。

教頭先生とコーヒーを飲みながら夜中まで会議をしていました。

 

そして3/1。

生徒が登校してきました。

不安でいっぱいの表情です。そりゃそうですよね。私達も不安ですもの。

教室で担任からの連絡、密を避けるために放送での校長先生からの言葉を聞き、必要なものを持たせて下校です。

私の学校では体操服などは置いておいても可でした。

その代わり絵具セットや音楽のアルトリコーダーなどを持って帰らせました。長期化になることを想定すると、実技科目が自宅でできるだけでも気がまぎれますよね。

 

そんなこんなで自粛期間がスタートしてしまいました。

 

2.自粛時、中学校の教師はどう動いていたのか?

 自粛期間に入り数日、学校は生徒がいないので静まり返っていました。生徒がいないので授業もありません。ということは教師も休み…のはずがありません。この時期にしたことをまとめてみたいと思います。

 ①帰らせた生徒にどうやって勉強させるか。

  →とりあえず家庭訪問をして、課題を撒くことににしてみました。

 ②終わっていない授業の補填はどうすべきか?

  →生徒が来ないことにはどうしようもない。オンライン!!??

 ③3学期の成績をどうするか?

  →私の学校は試験をしていないので成績は出せないので、空白とすることに。

 

一番悩みに悩んだのが②でした。

突然のオンライン化授業で現場は大混乱

正直、公立学校で今まで対面以外で誰も授業をしたことがないために、オンラインで授業ができるのか、どこまで何ができるのか、まったくの手探りでした。

私の学校は私を含め、新しい物好きが多かったので、Youtubeで授業を撮影して短い動画で配信することにしました。

 ただ、YouTubeをやってみて思うのは、あくまでも一方通行なんですよね。

なので、生徒からのレスポンスがないわけです。どこまで彼ら彼女らが理解しているのかもわからないし、どういう顔で、状況で見ているのかもわからない。

投げっぱなしの教材になるわけです。確かに生徒がいない分、YouTubeでの単元の説明自体は早く終わります。しかし生徒がいない中で授業をし、説明するのはいかに難しいかを実感した時期でしたね…。

 こうやって生徒が来ない時期は試行錯誤をしながら何とかして生徒の身になるものを模索していました。

 

 もちろん、こんなYouTubeだけで遊んでいたわけではないですよ?(笑)

各家庭に家庭訪問をして教材を届けたり、電話やLINE電話(顔出し)で直接話をしてみたり、私を含め先生方は、何とかして生徒とつながろうとしていました。

 いつもの学校での業務より仕事量があった気がしますね。

なので、ネットやTVで生徒が来ない学校は暇なのでは?というのを見るたびにみんなで腹を立てていました(笑)

 

3.生徒への学習課題はどうしたのか?

 

私の学校は、生徒に1週間ごとの学習ワークを冊子にして作成し、家庭訪問をして郵便ポストなどに投函して渡していました。

授業自体は先ほど書いたYouTubeを見て自分で冊子を解くという方法を採っていました。

 公立学校のできる限界はおそらくここまでなのではないでしょうか。

 私立学校の先生に話を聞くと、生徒個人の各家庭にネット回線があり、生徒は一人一台iPadを持っているのでそれで授業をしていたとのこと。

朝礼や連絡もiPad一台あればなにも困らなかったという話を聞きました。

 公立学校ではそこまでの展開は不可能です。

 (ここからは少し公立の現状をお話させていただきます。)

公立ではネット授業に限界がある。

 公立学校では、【平等な教育】というのを当然ながらウリにしています。なので、ネット授業にしてもなんにしても、「受けられない人が一人でもいればそれは実施できない」のです。

PCで授業をするにしても、各家庭にPCがあるかどうかまずは調査をしなければならず、ネット環境があるか、それを生徒たちが使用できるか、など、確認しなければいけない項目が非常に多く、ものすごく時間を取られます。

また、【自治体内で格差が出ないか】も確認しないといけません。

私の学校はYouTubeという作戦を使いましたが、例えば他校でYouTubeを使えないのであれば、本当は私の学校でも使ってはいけなかったのです。

 言い方は悪いですが、【できないほうに合わせる】理論なのです。

 オンラインで授業をする方法論は多く世の中にあふれています。私自身はコロナウイルスになる前から個人的にメディア教育というものに興味があり調べていましたので、もっと色々な作戦が取れましたが、【今の公立学校の限界】とはこのあたりなのだなぁと感じ、少し悲しくなりました。

 私立学校ではAppleやGoogleを好き放題使っているんだろうなというのは羨ましい限りです。このあたりの勉強したことは、また別の機会で述べたいと思います。

 

4.休校期間中の生徒指導

 さて、学習指導をメインで書いてきましたが、自由な時間が多くできた中学生は、なかなか家で自粛なんてしてくれません(笑)特に両親が仕事に行ってしまえば、一日中家でゲームをしているか、遊びに出かけるか…。

 近所でキャッチボール、なんてのは可愛いほうで、遠出をしてトラブルに巻き込まれたなんてのは本当に悲惨です。

ただ、今回のコロナ騒動に関して言えば、私の学校の中学生はそこまでバカではありませんでした。遠出をする生徒はさすがにいませんでした。

 ただ、近所でいつまでも遊んでいるという話は必ず学校に入ります。その場で注意してくれたらいいのですが…。これも自粛警察の一種なんでしょうか。

 休耕期間中の生徒指導は本当に人海戦術です。巡視をして注意する。その繰り返しです。ゲームセンターは今回、あまり午前・午後では時短にならなかったので、生徒は割とゲーセンに繰り出すことになります。

それを単純に巡視して家に帰す、ということばかりをしていました。

巡視で今回初めての試みだったのが、他校の先生とタッグを組んで、ショッピングモールの巡視割り当てを決めて、協力して取り組んだことでしょうか?

他校の先生と何か新しいことができるというのも、コロナ渦で学んだことですね。

 正直、この期間でピアスを開けたり髪を染めるような生徒もいました。

しかし、【逆にそんな程度の指導で済んでよかった】と私の学校では安堵しています。

大きな事故や事件もなかったのは、マメに巡視をしたこととマメに家庭訪問をしていたからこそなんとかなったのではと感じています。

 

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はとりあえずコロナになった時の学校の対応について、私の体験談を書かせていただきました。

今は学校は昔ほどではないですが、少しずつ普通に戻りつつあります。しかし、行事の中止や変更が相次ぎ、やはりまだまだ終息にはほど遠いといった感じですね。毎日の消毒や検温まとめなど、学校は日常回すだけで精いっぱいの状況です。

 これからも現場の生の声を伝えていければと思っています。

 

ありがとうございました。



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