55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

フルリフォームした一軒家の内見メモ

テーマ「不動産購入への道」

 明治日本を支えた産業の一つは「製糸業」。

   糸の生産地から輸出港の横浜、或いは加工地に運ばれるルートは「日本版絹の道(シルクロード)」と言われます。

 この「絹の道」は、自由・民権・民主主義などの西洋思想も運びました。大日本帝国憲法に先んじて「五日市憲法」が作られたのはその影響。今回訪問したのは「絹の道沿いの街」。この街では「学校」が作られました。教育に未来を懸けた人々の熱意の象徴ともいえる西洋的なデザインが施されたその校舎は、文化財となって現在まで伝わっています。

◆目次

 

 

街のプロフィール

 人口8万人規模の自治体。明治時代に製糸業で栄えた歴史を持つ。

 昭和50年代から「工業団地造設×企業誘致」を図り、大手企業の工場や研究所とその社員が移住して人口を拡大。2000年頃が人口のピークで以後減少中。ピーク時、1学年9クラスだった高校も、現在は1学年5クラス。

 市内には築浅マンションもある。ターミナルステーションよりも1,000万円程度安い。

 ちなみに、街の持ち家率は70%! 高層建築物がないので空が広いです。

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     長崎県島原半島の「口之津港」から外海をのぞみます 

         (写真と本文とは関係ありません) 
 

内見のまとめ

◆メリット

とにかくリフォームのデザインが素晴らしい。この価値はこの家にしかない。

・「和」でテーマとした「デザインリフォーム」。これを逃すと後はない

・「和」がテーマだが「和室」はない(個人的好み)。

・コンパクトさと解放感とが両立。

・水回りはすべて新品。そのデザインもテーマと合致していて違和感がない。

・電源位置も考慮されている。エアコン2台付き。

・固定資産税は約4万円(マンションの半分ですね)、管理費などは発生しない。

・庭はない=草取りなどの手間が不要で管理が楽。

・南向きで日当たり良好。

・ケーブルテレビ+インターネット=5,000円程度で済む

 

 

◆デメリット

・近くに川があり、ハザードマップでは「1階水没エリア」になっている

 →ご近所によると水害は発生していない。30年以上前だとわかりませんが…。

・本体は昭和50年代前半の建設なので、耐震基準を満たしていない。

 →まぁ、東日本大震災を経ていますが

自治会費がかかる(年間8,000円位のようです)

自治体指定のゴミ袋の購入が必要

・プロパンガス+ガス調理器(オール電化のITが希望ですが)

・2階建てですが、二階はたぶん使わない、

・冬の防寒経費はかかりそう(ストーブ+灯油、炬燵などの購入)

・防犯的にはかなり無防備(塀や柵はありません。玄関も薄い…)

・駐車場の位置、玄関の作りから「勧誘」などが来た時、居留守で逃げられない(笑)

・裏の家の庭の木や草がこちらに向かって伸びてきている。

・二階ベランダに蜘蛛の巣が目立つ。室内にも蜘蛛がいる。

・木造+ハザードマップ内=火災・水害保険が高い(概算で1年5万円、10年50万円)

・10年後のリセールバリューは不明(建物は減価償却され土地代だけになるかも)

・購入後、賃貸に出すのはダメ(現在のオーナーの意向)

 

◆若干予算オーバー

・購入経費が「150万円」以上かかる

・現在の土地建物価格は、すでに値下げしたものなので、値引き交渉はできない

・現在室内にある家具は含まれない(交渉が必要)

 →家具もリフォームデザインにあわせたものなので、これがないと違和感が…

・追加工事が必要(クローゼット内に棒、網戸、防犯対策など)

 

本音は欲しい、住みたい、この部屋で過ごしたい。

 部屋の価値、リフォームコンセプトの実現度が高く、すぐにでも暮らしたいと思う、本当に良い部屋!

 街がコンパクトで、役所・駅・日常の買い物などが半径3キロ以内にある。近くの川は良い散歩道になる。公共料金はやや高いが、食料品などの物価は安い。

 ただ、一軒家で暮らすことが不安です。

 マンションは「防犯、防寒、セールス対策」が完璧。「個人生活」も守られる。知り合いのいない土地で暮らす時「マンション管理人」の存在は大きい。そんなマンション暮らしに慣れてしまったので「知り合いのいない土地の一軒家」で暮らすことが不安です。

 

維持費を比較すると

◆一軒家

・固定資産税 約4万円(年間)

・保険    約5万円(年間)

自治会費   8,000円(年間)

・ケーブルテレビ+インターネット 約67,200円(年間) 

水道光熱費 約24万円(年間・想定です)

・計「年で約41万円」→「月で約35,000円」

 

◆マンション

・固定資産税 約10万円(年間) 

・保険    約1万円(年間)

・管理、修繕積立、駐車場 約288,000円

水道光熱費 約16万円(年間・想定です)

・インターネット、自治会費は管理費に含む

・計「年で約56万円」→「月で約46,500円(1か月あたり)」

 

まとめ

 一軒家の方が、月「約11,500円」、年「約14万円」、10年で「約140万円」維持費が安くなるかもしれません。ただ、一軒家ですからメンテナンスでそれくらいかかる可能性はあります。まぁ、水回り・給湯器などすべて新品なので、室内に大きなトラブルがあると思えませんが…。

 一方で、マンションの「防犯、防寒、セールス対策、プライバシーの保守、共用部分の管理、虫が出ない」などの「安心代」が「10年で140万円、月11,500円」と考えれば「安い」と考えることもできます(個人の感想です)。また、マンションなら賃貸と言う選択肢もありますし、10年後のリセールバリューも残ります。

 

 というわけで、もう少し悩みます。

 しかし、世の中には、本当にいい物件があるんですね。

 ご案内いただく業者に方にも感謝です。