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外れてもお金が減らない宝くじ!? IPOでお得に生活

目次

IPOって何?

IPOは外れてもお金が減らない宝くじ?

IPOってご存じでしょうか。

株の売買を行っている方々には非常に有名なものなのですが、私の知り合いにはIPOを知っている人が少なかったので、色々な人に知ってもらいたいという想いから、記事にしてみました。

という訳で、本題に入っていきたいと思います。

突然ですが、宝くじって、お金を払って買いますよね?

そして、外れたら、当然そのお金は返ってきませんよね?

何を言っているんだ!当たり前だろ!

とお叱りを受けてしまいそうですが...

実は、外れた場合は、お金が一切減らない宝くじのようなものがあるのです。

その名が IPO

IPOは株

記事冒頭の質問に戻りますが、IPOって何なの?という方も多いと思います。

我が家も夫婦そろって、まったく聞いたことがありませんでした。

IPOを誤解を恐れないで、非常にシンプルな言葉で表現すると「株」関係です。

株と聞くと、損しそう、怖い、などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、このIPOは正しく理解すれば、超低リスクで売買ができる株です。

その理由を説明していきます。

IPOが超低リスクな訳

IPOは先ほども触れたように「株」関係です。

では、どんな株なのでしょうか。

IPOはInitial Public Offeringの略で、日本語では新規上場株などで呼ばれます。

この「新規上場」というところがポイントです。

新規上場とは、今まで証券取引所に公開していなかった株式を証券取引所に公開し、誰でも売買できるようにすることです。

「新規上場」する際、株は証券取引所で取引される前に、証券会社を通じて購入することができるのですが、多くの場合、割安で購入することができます。

当然、割安なので、多くの購入希望者がいます。そこで、証券会社の一部では、購入できる人を抽選により決定します。

この抽選は、証券会社に口座を持っている人であれば、基本的に誰でも参加できます。そして、抽選に外れても、新規上場する会社の株が買えないだけです。

一方、運よく当選した場合、新規上場時(証券取引所での取引ができる初日)に売却するだけで、売却による利益が得られます。機械的に新規上場時に売却するだけなので、有名な投資家・投資機関のような専門知識は必要ありません。

そう、「外れてもお金が減らない宝くじ」と表現したのは、

  • 証券会社の口座があれば、誰でも抽選を申し込める
  • 抽選に外れても、損は一切ない(外れた場合は株が買えないだけ)
  • 当選した場合は、割安に株を購入できて、売却によって利益を得やすい
  • 新規上場時に売却するだけなので、専門知識は不要

というIPOの特徴があったためです。

IPOはどれくらい儲かるの?

IPOの抽選に参加することにデメリットがないことは、ある程度感じてもらえたでしょうか。

でも、当選したとして、本当に得するのでしょうか。過去の実績を紹介することで、具体的にどれくらい得できそうかを感じてもらえればと思います。

まずは、前提知識から、

新規上場時に、証券会社から株を購入できる価格を公募価格と言います。

そして、証券取引所での取引が始まった一番最初の売買価格を初値と言います。

つまり、公募価格よりも初値が高ければ、利益を得られることになります。

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利益がでる確率は?

それでは、過去の実績2019年の具体的なデータを確認してみましょう。

2019年は86社が新規上場しました。そのなかで、利益がでた(公募価格よりも初値が高かった)のは、なんと76社(90%近く)になります。

2018年以前のデータにさかのぼっても、おおむね90%近くは利益がでています。かなりの確率で利益がでていますね。

そうはいっても10%は損するんじゃないか、と思われた方もいると思います。

しかし、IPOが超低リスクと表現したのは、ここにも訳があるのです。IPOで利益がでそうか、でなさそう(初値の方が公募価格よりも安くなりそう)か、はある程度事前に予測することができます。

なんだ、専門知識が要らないといったのに、事前に予測するためには専門知識が必要なんじゃないか、

と思われるかもしれません。でも安心してください。必要な情報はインターネットの世界で入手することが容易です。たとえば、ツイッターやウェブサイトではIPOの初値予測が公開されています。「IPO 初値 予想」といったキーワードで検索するだけで、必要な情報が手に入ります。これらの情報を確認し、初値予想が良くないもの(利益が出そうもないもの)は抽選申込をしなければ良いだけです。

実際、2019年の実績で利益が出なかった約10%のIPOは事前の予想も良くないものばかりでした。事前の予想を確認するだけで、かなり利益がでる確率を高めることができます。

どれくらいの利益になるの?

利益がでる確率が高いことは分かったと思いますが、実際の利益はどうなっているのでしょう。いくら利益が得られる確率が高くても、微々たる額であれば、手間を考えると積極的になれない方もいると思います。

2019年の具体データを見てみましょう。

2019年の利益の平均値は約17万円ほどでした。(100株購入し、売却した場合)

どうですか?少なくとも、我が家にとっては少なくない金額です。

さらに驚くべきことに、2019年は100万円を超える利益を生んだケースもありました。たとえば、株式会社サーバーワークスの新規上場では、約132万円もの利益を生んでいます。

参考として、2019年のIPOデータを以下にまとめました。(利益は100株購入時の金額です。株の売買は基本的に100株単位で行われます)

企業名 上場日 公募価格 初値 利益
ネクス・インフラ投資法人 2/13 92,000円 88,300円 -3,700円
エスコンジャパンリート投資法人 2/13 101,000円 97,200円 -3,800円
識学 2/22 1,800円 4,550円 +275,000円
リックソフト 2/26 4,000円 9,050円 +505,000円
東海ソフト 2/27 1,500円 2,872円 +137,200円
フロンティアインターナショナル 2/28 2,410円 2,715円 +30,500円
スマレジ 2/28 1,370円 3,225円 +185,500円
日本国土開発 3/5 510円 624円 +11,400円
ダイコー通産 3/12 1,540円 1,732円 +19,200円
サンケイリアルエステー投資法人 3/12 100,000円 97,000円 -3,000円
サーバーワークス 3/13 4,780円 18,000円 +1,322,000円
エヌ・シー・エヌ 3/14 800円 1,214円 +41,400円
カオナビ 3/15 1,980円 3,970円 +199,000円
共栄セキュリティーサービス 3/18 2,100円 2,866円 +76,600円
KHC 3/19 850円 832円 -1,800円
ミンカブ・ジ・インフォノイド 3/19 1,050円 1,400円 +35,000円
コプロ・ホールディングス 3/19 2,090円 2,395円 +30,500円
ギーグス 3/20 1,930円 2,900円 +97,000円
gooddays ホールディングス 3/25 2,280円 5,200円 +292,000円
日本ホスピスホールディングス 3/28 1,000円 1,466円 +46,600円
フレアス 3/28 1,850円 4,045円 +219,500円
NATTY SWANKY 3/28 3,270円 3,930円 +66,000円
エードット 3/29 1,110円 2,453円 +134,300円
Welby 3/29 5,200円 18,030円 +1,283,000円
東名 4/3 3,290円 4,205円 +91,500円
ヴィッツ 4/8 2,650円 6,100円 +345,000円
ハウテレビジョン 4/24 1,210円 3,745円 +253,500円
グッドスピード 4/25 1,400円 1,750円 +35,000円
トビラシステムズ 4/25 2,400円 5,420円 +302,000円
バルテス 5/30 660円 1,820円 +116,000円
大英産業 6/4 1,520円 1,330円 -19,000円
ユーピーアール 6/12 3,300円 4,000円 +70,000円
日本グランデ 6/19 750円 752円 +200円
Sansan 6/19 4,500円 4,760円 +26,000円
ピアズ 6/20 3,620円 5,500円 +188,000円
ブランディングテクノロジー 6/21 1,740円 4,825円 +308,500円
インフォネット 6/25 1,490円 3,430円 +194,000円
ヤシマキザイ 6/26 1,280円 1,450円 +17,000円
新日本製薬 6/27 1,470円 1,664円 +19,400円
あさくま 6/27 1,250円 1,834円 +58,400円
リビン・テクノロジー 6/28 3,900円 9,000円 +510,000円
フィードフォース 7/5 1,150円 2,760円 +161,000円
Link-U 7/18 2,820円 5,760円 +294,000円
ビーアンドピー 7/24 2,000円 2,400円 +40,000円
ブシロード 7/29 1,890円 2,204円 +31,400円
ツクルバ 7/31 2,050円 2,050円 0円
ステムリム 8/9 1,000円 930円 -7,000円
ピー・ビーシステムズ 9/12 1,380円 1,950円 +57,000円
アミファ 9/19 660円 910円 +25,000円
サイバー・バズ 9/19 2,300円 4,000円 +170,000円
ギフティ 9/20 1,500円 1,880円 +38,000円
Chatwork 9/24 1,600円 1,480円 -12,000円
HPCシステムズ 9/26 1,990円 1,870円 -12,000円
パワー・ソリューションズ 10/1 2,000円 5,110円 +311,000円
レオクラン 10/2 2,700円 2,920円 +22,000円
HENNGE 10/8 1,400円 2,001円 +60,100円
AI CROSS 10/8 1,090円 1,800円 +71,000円
アンビスホールディングス 10/9 2,800円 4,260円 +146,000円
浜木綿 10/18 2,120円 2,950円 +83,000円
ワシントンホテル 10/18 1,310円 1,462円 +15,200円
インティメート・マージャー 10/24 1,900円 4,000円 +210,000円
BASE 10/25 1,300円 1,210円 -9,000円
セルソース 10/28 2,280円 6,020円 +374,000円
ジェイック 10/29 4,750円 10,320円 +557,000円
恵和 10/30 770円 1,026円 +25,600円
ダブルエー 11/1 4,690円 4,680円 -1,000円
トゥエンティーフォーセブン 11/21 3,420円 3,800円 +38,000円
名南M&A 12/2 2,000円 2,900円 +90,000円
SOSiLA物流リート投資法人 12/10 103,000円 112,500円 +9,500円
ALiNKインターネット 12/10 1,700円 4,020円 +232,000円
テクノフレックス 12/10 900円 1,062円 +16,200円
マクアケ 12/11 1,550円 2,710円 +116,000円
メドレー 12/12 1,300円 1,270円 -3,000円
ランサーズ 12/16 730円 842円 +11,200円
JMDC 12/16 2,950円 3,910円 +96,000円
ベース 12/16 4,700円 9,050円 +435,000円
ウィルズ 12/17 960円 4,535円 +357,500円
フリー 12/17 2,000円 2,500円 +50,000円
BuySell Technologies 12/18 1,930円 3,720円 +179,000円
ユナイトアンドグロウ 12/18 1,270円 3,205円 +193,500円
JTOWER 12/18 1,600円 2,620円 +102,000円
ランディックス 12/19 1,630円 3,660円 +203,000円
SREホールディングス 12/19 2,650円 2,475円 -17,500円
INCLUSIVE 12/20 2,110円 4,535円 +242,500円
スペースマーケット 12/20 590円 1,306円 +71,600円
カクヤス 12/23 1,600円 1,866円 +26,600円
global bridge HOLDINGS 12/23 2,690円 4,020円 +133,000円
AI inside 12/25 3,600円 12,600円 +900,000円
WDBココ 12/25 1,530円 3,400円 +187,000円
スポーツフィールド 12/26 2,730円 8,500円 +577,000円
注意点

良い面を中心にアピールしてきましたが、重要な注意点があります。

利益が出る確率についての紹介文でも触れており、繰り返しになりますが、100%儲けがでているわけではありません。

公募割れと呼ばれ、初値の方が公募価格よりも安くなってしまうケースも10%程度は発生しています。

ただ、(こちらも繰り返しになりますが)このような公募割れは、事前に調査することである程度判断できるので、あまり恐れる必要はありません。IPOの利益予想や初値予想の情報はインターネット上で簡単に入手できるので、参考にしてみてください。

関心はあるけど、少し怖いなという方は、証券会社に口座を作ったり、抽選に申し込む前に、近々実施されるIPOに注目し、どんな結果に確認されてからでもよいかもしれません。

 

もう一つだけ、重要ではないかもしれませんが、注意点があります。

それは、抽選に申し込んでもなかなか当選しないことです。コツコツと抽選に申し込むことができれば、可能性は上がりますが、年に数回当選すれば良い方だということは予め理解しておいた方が精神的には楽です。

コツコツやることが苦手という方には、IPOはあまりおススメできないかもしれません。

平凡な日常にちょっとした楽しみを!

IPOは年間で100件前後行われています。週平均で約2件くらいは行われていることになります。毎週2件、外れても損しない宝くじに参加できるって、ワクワクしませんか?

ぜひ、ちょっとしたワクワク・ドキドキを楽しめるIPOを利用してみてください。

また、IPOをきっかけに株式や金融に興味を持つことができるかもしれません。株式を代表とする投資は、やり方を間違えなければ決して怖いものではありません。リスクの低いIPOから是非投資の世界に足を踏み入れてもらえればと思います。

IPOのことがわかったら証券会社の口座をつくりましょう

IPOに興味を持たれた方は、ぜひ証券会社の口座を作ってください。

特におススメなのは、抽選申込時にお金が必要ない証券会社です。

(上記の説明から漏れていましたが、抽選時に株購入のお金を口座に入金しておく必要がある証券会社と、抽選時には一切お金は不要で、当選後に株の購入代金を入金する必要がある証券会社があります)

抽選申込時にお金が必要ない証券会社の代表例は

などです。

IPOのお得なトピックス

IPOには、よりお得になるためのトピックスがあります。

たとえば、IPOは子どもの口座でも参加できる場合があります。お子さんの分も証券会社で口座を作って、IPOの抽選に参加すれば当選確率が上がりますよね?

また、IPOで得た利益は税金がかかります。しかし、ちょっとした工夫をするだけで、税金をなくすことができる場合があります。NISAという制度を使うだけです。税金の額は利益に対して約20%にもなりますので、NISA制度を利用されていない方は積極的に利用することをお勧めします。

トピックスについては、別記事にもまとめる予定です。