しまうまハイツの日々騒然

特別な人間でもないけれど、意外と破天荒な日々を送ることもある。そんな人間が何てことない日々を吐き出します

恐らく最初で最後の

2020-11-21 19:29:03 | 何でもない日々
ちょっと怖い話
苦手な方、嫌いな方、受け付けない方、大した内容ではないので無理して読まないでくださいね!

私の父から聞いた話です
場所とか個人に関わることはかなりぼやかしています

今から20年位前の事
父が勤めていた会社には夜に会社内を巡回する巡回当番がありました
基本的に残業で遅くなった人がやるそうです

残業手当が付くとはいえ
省エネの為かどこもかしこも真っ暗で
懐中電灯を左右に揺らしながら
一人で会社内をぐるっと巡るのです

その日の当番は残業で遅くなった父でした
1階の事務所にはまだ残業している父の友人がいて
後で一緒に帰ろうと話をしました

父は何時ものように懐中電灯を持って
巡回を始めました

1階は異常無し
2階も異常無し
残るは3階です

3階の事務所の扉を開けました
当たり前ですが電気はついていません
真っ暗でした

ですが
パソコンの電源がひとつ
ついていました

そして
パソコンの前に
黒い人影がいました

父はしばらく呆然としていました
その影は仕事をしているように見えましたが
それは有り得ない事だと思いました

3階にはもう人はいないはずです
父の認識ではこの部署でここまで残業することは有り得ないことでしたし
もし万が一残業であるなら、電気をつけるはずです

なるべく音をたてないように扉を閉めて
急いで1階の友人のもとへ行きました

友人に3階の事務所で変なのを見た、一緒に来て欲しい、と頼みます
友人は笑いながら着いてきてくれました

3階の事務所に戻ると
黒い人影はなくなっていて
父は嘘じゃないからな!と思わず語気を強めます

父の友人は
笑顔で
俺の時は誰もいないはずなのにエレベーターが勝手に動いていたよ
と話すのでした

おしまい

私は父が見たゆうれいさんの正体は
不審者じゃないかと思うんですけど
それはそれで危険っていう

ですが父は
あれは絶対にゆうれいだった
と言うので

夢を壊さないでいようと思います

でも
噂はあったんですって


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