仕事仲間の後輩から「大根・ほうれん草・サツマイモ」などをいただいた。年間契約した畑に多くの野菜をホームセンターから苗を買ってきては育てているという。最近では夜中に誰かが持ち去っていると嘆く。
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　昼食中、職場の後輩仲間の会話に耳を傾けると実家で思い出す味に「みそ汁」「肉じゃが」「卵焼き」など、我が家の味・おふくろの味と称する話題が豊富だ。
　父子家庭で育った私には蚊帳の外ではあるが、あえて、「おふくろの味」を想像するとあらば、「みそ汁」と定義したい。
　熱々のみそ汁に鰹節をかんなで「さくさく」削ってぱっと散らすと芳醇な香りが周囲に漂い、一瞬、晩秋の新たな空気が匂い立つような世界に変わる。

　父子家庭での「おふくろの味」と言われては少しばかり悔しさがある。
 　孫たちが「お母さん」と慕う姿をみて、私の消化されない心の劣勢を挽回する特別な思いが湧き、わずかばかり安堵した。
 　孫たちの「おふくろの味」は何だろうか？