化学物質過敏症と私~中華料理店症候群~
化学物質過敏症
化学物質過敏症とはppm(0.0001%)ppb(0.001ppm)単位のわずかな化学物質にさらされただけで頭痛や倦怠感、吐き気などさまざまな症状が現れる病気です。
わたしの化学物質過敏症の原因物質はグルタミン酸ナトリウム(MGS)です。
またの名を化学調味料、またの名を旨み調味料、その実態は味の素(グルタミン酸ナトリウム97.5%)
成分表示にはまぎらわしくも調味料(アミノ酸等)と表記されています。
10年ほど前から化学調味料を摂取すると皮膚にじんましんや湿疹が出るという症状に悩まされています。
化学調味料は市販の調味料やスープ、加工食品全般に旨み成分として入っているものです。
中華料理に多く使用されているため、それによるめまい、しびれ、頭痛などの症状を中華料理店症候群(チャイニーズレストランシンドローム)とも呼びます。
発症時のこと
わたしは子供のころからラーメンが大好きでした。
とくにスープが好きでラーメンが食べたいというよりは、むしろスープが飲みたいといった感じでした。
めんは炭水化物で太るし、手軽にスープだけ飲みたいわたしはいわゆる粉末の「ラーメンスープの素」をお湯に溶かして毎日のようにコンソメスープか!の勢いで味わっておりました。
おそらくそれが許容量を超えたのでしょう。
ある日、いつものようにすきっ腹にラーメンスープを取り入れると全身が真っ赤になり、
痛い!かゆい!ワ―!
痛い!!かゆい!!ワー!!
何だこれワー!!!(泣)となりました。
すきっ腹にラーメンスープなので、これ以外に理由はなかろうと皮膚科にかけ込んで、ラーメンスープのしわざだ!と持ち込んだラーメンスープを机にたたきつけたのですが、
皮膚科医師曰く、化学調味料が原因だと証明するのはひじょーにむずかしいとのこと…。
「見た目はアトピーっぽくも見えるけどなんかちがうなーなんだろなー」とあいまいなまま診断名などつけてもらえず、お薬をいただいてスゴスゴ帰るのみでした…。
とはいえ化学調味料を摂ると皮膚がおかしなことになるのはまぎれもない事実なので、とにかく化学調味料を摂らない生活にしなければと化学調味料断食道場に入門となりました….。
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化学調味料による化学物質過敏症対策?
化学調味料は食品の成分表示に調味料(アミノ酸等)と記載されています。
アミノ酸といえば、たんぱく質の分解産物で身体をつくるのに必要不可欠な重要な成分です。
運動にはこれ、睡眠にはこれ、美容にはこれ、というように各種アミノ酸の効能がうたわれる中、「アミノ酸」なんて表示があったら体にいいものだとかんちがいしますよね。
化学調味料アレルギー状態になってからアミノ酸という成分表示を見ただけで「ちッ!」と舌打ち(心のなかで)するようになってしまいました。
「対策」といってもとにかく原因物質を避けることにつきます。
化学調味料断食を決め込んでからはとにかくひらすら化学調味料を摂らないデトックス生活。
ほんの微量の化学調味料にも反応するようになってしまっていたので、うっかり摂らないように成分表示とにらめっこ。
成分不明の食べ物は断固拒否。
とにかく「化学調味料無添加」のパッケージに目を光らせる毎日が続きました。
飲み会ではみんな酔ってるので食べてるフリ&ひたすら飲みに走りごまかすことが可能でしたが、ふつうの外食に関しては、断り続けた結果、だれからも誘われなくなりました(笑)
もともと、人づきあいは苦手なほうですが、外食によるつきあいがなくなり、さらにひきこもりに拍車がかかってしまいました…。
たまに異性との出会いがあっても外食不能人間であることを伝えると程なくしてほぼほぼ連絡が途絶えるここ約10年…。
外食なしでは成立しない人間関係…しかしそれ以上のものが自分にないということを毎度思い知らされ、落ち込むこと数知れずな状態となっています(泣)
そんなこんなでますます孤独を感じる日々となり、ただひたすらに人生を消化しております。
最終的にわたしの食生活は化学調味料の入っていない塩、しょうゆ、みその超シンプル野菜中心生活となっております。
ちなみにわたくし、化学調味料のみならず香りや臭いによる吐き気等にも悩まされております。
いつからか香水をつけると気持ちわるくなり、職場では、揮発性の有機化合物にさらされておりしょっちゅう吐き気に見まわれながらなんとか過ごしております。
ちなみにわたしの前任者は化学物質による「怪我ですか?」レベルの手荒れなどのために離職されていらっしゃいます。
わたしはいまのところ、ゴム手袋等(身を守るための素材)に対するアレルギーはないのでその点は助かっております。ハイ。