大アルカナ最後のカードは、世界です。
愚者の旅も世界のカードで、いよいよ完成を迎えます。
それでは、タロットカードの「２１．THE WORLD 世界」について理解を深めて参りましょう。
「２０．JUDGEMENT 審判」の次が「２１．THE WORLD 世界」です。
「愚者の旅」
人生の旅の全ては意味のあるもの、存在していることが意味のあることだと気付いた時、陰陽が一つとなって愚者を祝福したくれたのです。
それでは世界について掘り下げていきましょう。
世界のイメージ
世界のカードを見てみると、リースの中央で中性的な全裸の人物が踊っています。
この人物は両性具有といわれています。
緑のリースは、世界の始まりとされる宇宙卵を表します。
両手に握られているワンド（棍棒）は、相反するものを自らの内に統合し、完全な世界を作り上げたことを意味します。
運命の輪ではまだ勉強中だった、エレメント（火・地・風・水）に対応する聖獣も立派な大人へと成長し、それぞれ完成体になっています。
世界の意味
タロット占いをした時に世界のカードが出た場合、どんな意味があるのか考察していきましょう。
世界のキーワード
世界の基本のキーワードは「統合」です。
ひとまず世界は完成し、今ある世界での学びや成長は終わりを迎えたことを表します。
何かを成し遂げる為には、相当な努力が必要です。
達成したという結果だけでなく、そのプロセスの充実感も重要なポイントです。
世界の主なキーワードは…
完成、成功、達成、成就、充足、完璧、ハッピーエンド
この他にも意味合いはたくさんあります。
カードを見た時のイメージやインスピレーションを大事にしてください。
世界が正位置で出た時の意味
世界が正位置で出たら、心の充足と達成感が得られることを表します。
ゴールに到達した喜びと同時に、全てやり切ったという満足感があります。
ここで見事に簡潔した物事は、更なる大きな目標の為の分岐点に過ぎないかもしれません。
次のステージに移行するまでの間、喜びと幸福感を味わうことができるのです。
世界が逆位置で出た時の意味
世界が逆位置で出たら、一定の完成は見たものの、思っていたものとは程遠い結果だったという意味になります。
もしかすると最後の最期で手を抜いてしまい、レベルが落ちてしまったのかもしれません。
その結果を受けて諦めて撤退するか、更なる高みを目指すかは、本人次第といえるでしょう。
の逆位置のキーワードは…
未完成、挫折、失敗、低迷、妥協、惰性
世界の解釈
実際にタロット占いで世界のカードが出た場合、どのように解釈すれば良いのか、占い内容別にみていきましょう。
恋愛占いで世界のカードが出た
正位置の場合は、身も心も満ち足りた状況です。
これ以上望むものはないというほどに、幸福感に溢れています。
自分の気持ちが相手とも周囲の環境とも調和が取れ、円満な状況にあると確信しているでしょう。
心身共に満ち足りたハッピーエンドを迎えることができそうです。
逆位置の場合は、関係が中途半端なまま停滞している状況です。
現状に限界を感じ、挫折感を味わっているかもしれません。
停滞が続き、自然消滅してしまう可能性もあります。
仕事占いで世界のカードが出た
正位置の場合は、努力の結果が表れ、最盛期を迎えています。
やる気と結果がしっかりとリンクしています。
やる気に満ち満ちていて、厳しい訓練や業務も苦にならないでしょう。
関わってきたプロジェクトが成功し、高い評価得るかもしれません。
逆位置の場合は、挫折するような事態が生じます。
企画が通らず、閉塞感を感じそうです。
スランプに陥る可能性もあります。
ミスをつつかれたりすることもあるかもしれません。
人間関係占いで世界のカードが出た
正位置の場合は安定し、友情もひとつの完成を見るでしょう。
未来を見据えて関係を築こうとします。
精神的な高まりが感じられ、友情を確かめ合う出来事が起こりそうです。
逆位置の場合は、今以上の進展を望めない状況です。
約束が守られず、苛立ちを感じています。
非常に緊張している状態なのかもしれません。
世界のまとめ
世界は、完成された究極の姿を現しています。
まったくの自然体のまま、四大元素を操り、万物を創造する力を持っています。
あらゆる体験を克服した末に、完全なる勝利を収めようとしているのです。
もし世界のカードが出たら正位置なら、喜びを周囲の人と分かち合いながら、最後まで自分のペースで進んでいってみてください。
逆位置なら、大きな目標の前に小さなことを１つずつこなしていってみてください。
逃げ腰にならず、最後まで全力で走り抜けてみてください。
正位置でも逆位置でも、完成は迎えています。
それなのに何かしっくりこないと感じた時は、「なぜそう思うのか」ということに焦点をあてて考えてみてください。
もしかしたら、未完成が完成の形だったのかもしれません。
実は私はいつも「完璧でありたい」と思っています。
その通りです。
なので完璧でありたいと望みながら、未完成な自分と向き合っています。
完璧ではないけれど、未完成だけれど、それを自分で受け入れ認めてあげる。
そうすることで、また１つ上の段階に進んでいけるのです。
世界のカードは、目指すべき完成形の姿です。
未完成のまま「完成」を目指して歩き続けることが大事なのではないでしょうか。
