「享」がつく「ジュン」と読む漢字特集-漢検1級
Posted: || Last Update:
この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
勉強75日目です!
漢検1級合格を目指すチャレンジ75日目になりました。今日も亀の歩みで勉強中、こんにちは、「亀の子」です。
今日はお日様が出ていたおかげで家の中は暖かかったのですが、外に出たら北風がすごくて寒かったです。北風を表す熟語を漢検1級の勉強を始めてから見た気がするなぁ、と、思い出せなくて悶々としています。
北風の熟語はそのうち思い出せると信じて、さっそく今日の漢字に入りましょう!今日は昨日の続き、「享」がつく漢字の読み分けです。
「享」のつく漢字、昨日の復習
まずは昨日の振り返りから。
「享」は南北に楼門があり、通り抜けられる城を描いた象形文字でした。通じる、という所から、「享」には「神や客に御馳走してもてなす」「もてなしをうける」という意味があります。音読みは「キョウ」、「う・ける」「すす・める」「あ・たる」などの読み方ができます。
昨日見た「享」がつく漢字の読み方は、基本的に3種類でした。それぞれ、同じ部品がつく漢字をセットで覚えると読みも思い出しやすいですね。
- 「郭」=カク。「郭」「廓」「槨」
- 「孰」=ジュク。「孰」「塾」「熟」
- 「敦」=トン。「敦」「燉」「暾」
例外が仲間外れの「鐓」。「敦」がつくのに、読みは「タイ」でした。詳しくは昨日のブログをご参照ください。
関連記事
「カク」と読んだり「ジュン」と読んだり、「享」がつく漢字の読み方があまりにもばらばらなので、じっくり調べてみました!結果、基本は4通りしかないことが発覚。漢検1級の漢字も意外と簡単に覚えられそうです!
ジュンと読む「享」がつく漢字
今日は「享」がつく、「ジュン」と読む漢字を見てみましょう!
淳
ずっしりと重い意味の「享」に「水(さんずい)」をつけた「淳」は、「情にあつい」「すなお」「きよい」「ずっしりと大きい」「水分がたっぷりある」などの意味があります。
音読みは「ジュン」。「あつ・い」「すなお」などの読み方もできます。
醇
ずっしりと重い意味の「享」に「酉(お酒)」をつけた「醇」は、「こってりとした重みのある酒」「混じりけがない」「重みがある」「どっしりと充実させる」などの意味があります。
音読みは「ジュン」「シュン」。「あつ・い」「もっぱ・ら」などの読み方もできます。
諄
ずっしりと重い意味の「享」に「言」をつけた「諄」は、言葉が丁寧で落ち着いていることを示します。漢字の意味としては、「丁寧に教え諭す」「ねんごろ」などがあります。
音読みは「ジュン」。「あつ・い」「まこと」「ねんごろ」「くどい」などの読み方ができます。
鶉
ずっしりと重い(ずんぐりとした)意味の「享」に「鳥」をつけた「鶉」は、ずんぐりとした鳥「うずら」のこと。音読みは「ジュン」、訓読みは「うずら」です。
惇
ずっしりと厚く土を盛った城郭を表す「享」に「心(りっしんべん)」をつけた「惇」は、どっしりと落ち着いていて人柄に厚みがあることを表しています。
音読みは「ジュン」「トン」。「あつ・い」「まこと」などの読み方ができます。この漢字は、熟語では「敦」と同じ意味で用いられており、多くの場合に「トン」と読まれます。
「享」がつく漢字、読み方まとめ
「享」自体は「キョウ」と読みますが、「享」のつく漢字は大まかに4種類の読み方に分けられることが分かりました。
- 「郭」=カク。「郭」「廓」「槨」
- 「孰」=ジュク。「孰」「塾」「熟」
- 「敦」=トン。「敦」「燉」「暾」
- 上記以外=ジュン。「淳」「醇」「諄」「鶉」
そして、例外が2つ。例外を覚えてしまえば、後は身近な漢字から類推ができそうですね!(「孰」は「塾」と同じ、など)
- 「鐓」=タイ
- 「惇」=トン。「敦」の仲間
おまけの「亨」
昨日「享」を調べた際に、双子の「亨」にも少し触れました。「享」と「亨」は、「南北に楼門があり通り抜けられる城」という字の成り立ちが同じ。しかし、「享」は主に「与える・受ける」という意味を担い、「亨」は主に「通る」という意味に使われています。
「亨」の音読みは「コウ」「キョウ(享の意味に使う場合)」「ホウ(烹の意味に使う場合)」。読みは「とお・る」と「に・る」があります。
「亨」がつく漢字には「烹」があります。芯まで柔らかく煮ることを表す漢字です。「烹」の音読みは「ホウ」、訓読みは「に・る」。「享」と書かないように注意です!
今日の勉強の成果
今日も、問題集の見直しと四字熟語の書き取りに専念しました。模試にも改めて挑みたいのですが、まだ余裕がありません!はやく模試に取り掛かりたくてウズウズしていますが、まず四字熟語をやってしまおうと思います。
今日の感想
- 「咫尺千里」「咫尺万里」…なぜ意味を変える必要があったのか…
- 「忿忿之心」…激おこぷんぷん丸、って一時期流行したね…
- 「白衣蒼狗」…青い犬、青い犬、青い…
今日もあと一時間ほど勉強します!それでは、また明日!