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麼、靡、麾、縻、糜、「麻」だけど「マ」じゃない漢字-「麻」後編

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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

似たような形で意味も読みも違う漢字がたくさん!

漢検1級合格を目指す100日チャレンジ77日目。こんにちは、今日も亀の歩みで勉強中!「亀の子」です。

漢検1級の漢字で一番困るのが、似たような形の漢字が沢山あることです。しかも、一文字一文字意味が違ったり、読みが違ったり…。

はい、昨日から引き続き「麻」がつく漢字です!「麻」がつく仲間は11個(漢検範囲・亀の子調べ)。昨日は「マ」と読む仲間を紹介しました。今日は「マ」と読まないややこしい性格の仲間を紹介します。

昨日のまとめ「マ」と読む「麻」

まずは昨日の復習から。「麻」は、「广(やね)」の下に「ホ(麻の茎)」を2本並べて、繊維をはぎ取る作業を表した漢字です。植物の「あさ」「ごま」、すった後に感覚が無くなることから「痺れる」などの意味があります。

「麻」は新字体で、旧字体は「蔴」でした。旧字体は、中は「木」が2本ではなく「ホ」が2つ並んだような形。訓読みは「マ」、訓読みは「あさ」です。昨日は「麻」がついて「マ」と読む漢字をご紹介しました。新字体の「麻」を使うものと、「ホ」のような形が2つ並ぶものがあります。

新字体「麻」で書ける漢字

  • 「磨」…音読み「マ」、訓読み「みが・く」「す・る」「と・ぐ」。「研磨(けんま)」「切磋琢磨(せっさたくま)」など
  • 「麿」…訓読み「まろ」
  • 「魔」…音読み「マ」。「悪魔(あくま)」「酒魔(しゅま)」「魔法(まほう)」など
  • 「摩」…音読み「マ」、訓読み「こす・る」「さす・る」「す・る」。「摩擦(まさつ)」「摩天楼(まてんろう)」など

「ホ」のような形が2つ並ぶ漢字

  • 「痲」…音読み「マ」、訓読みは「しひ・れる」。「麻」に置き換えられる。「痳(リン)」とは異なる字なので注意
  • 「嘛」…音読み「マ」。「喇嘛(らま)」に使われる

詳しくは昨日のブログをご参照ください!

「マ」以外の読みをする「麻」のつく漢字

今日は「マ」以外の読みをする「麻」のつく漢字をまとめてご紹介します!「麻」の中が、木が2本ではなく「ホ」に似た物を二つ並べる点にも注意です!

作麼生(そもさん)の「麼」

「麻」を音符として、「幺(ちいさい)」をつけると「麼」という漢字になります。ここの「麻」に意味はなく、音だけを借りているそうです。音だけを借りているのに、音読みは「モ」「マ」「バ」の三種類があります…。

「麼」には「細かい」「文末につける疑問の助詞」「語調を整える言葉」の3種類の意味があります。「細かい」では「細麼(さいも)」という熟語があります。

一休さんの禅問答でおなじみ(?)の「作麼生(そもさん・さぁ答えてみなさい)」「説破(せっぱ・答えてやろう)」にも「麼」が使われています。他には「恁麼(いんも・このような)」もあります。迷った時には「モ」と書いておこう…。

一世風靡(いっせいふうび)の「靡」

しなやかな植物の「麻」に、音符の「非」をつけると「靡」という漢字になります。音符の通り、音読みは「ビ」。しなやかな麻が風になびく様子を表す漢字で、「なび・く」という読み方ができます。一世風靡(いっせいふうび)は、一時代に風になびく麻のように人の関心が動くさまを言う四字熟語です。

「靡」には他にもいくつか意味があります。1つ目が、物を使い捨てにする、贅沢、派手。「奢靡(しゃび)」という熟語が作れます。2つ目は、きめ細かい、ただれて弱い。「糜爛(びらん)」などの熟語があります。

麾下(きか)の「麾」

「麾」は、「靡(しなやかに曲げる)」と「手」を組み合わせた漢字です。「非」は書くのが面倒になってしまったのか、いなくなってしまいましたね。手の先を曲げて人を呼んだり、指図したりする「さしまね・く」という意味の漢字です。また、身分が高い人の旗「さしずばた」の意味もあります。

「麾」の音読みは「キ」、訓読みは「さしまね・く」「さしずばた」。歴史ものの小説が好きな人にはおなじみ(?)の「麾下(きか)」に使われている漢字です。

羈縻(きび)の「縻」

しなやかな植物の「麻」に、「糸」をつけた「縻」は、しなやかな牛の鼻綱を表す漢字です。繋ぎとめるひもや、繋ぎとめること、やんわりと拘束することなどを意味します。

「縻」の音読みは「ビ」。「つな・ぐ」「しば・る」「きずな」などの読み方もできます。「羈縻(きび・つなぎとめること)」や「縻軍(びぐん・それとなくけん制して敵軍をその場所に留まらせる兵法)」などの熟語があります。

ちなみに、「羈縻(きび)」の「羈」は馬につけるひも、「縻」は牛につけるひも。なかなか面白い熟語です。「羈」について詳しくは関連記事でチェック!

糜爛(びらん)の「糜」

昨日ご紹介した「磨」に「米」をつけると「糜」という字になります。石は書くのに疲れた人がまたいたのか、省略されています…。ここの「磨」は粉々に擦り潰すと言う意味で、「糜」は米を柔らかく煮たおかゆのことを言います。「糜粥(びじゅく)」という熟語もあります。

また、潰れてどろどろになるところから「糜」には「ただれる」という意味も。「糜爛(びらん)」はどちらも「ただれる」という意味の漢字を重ねた熟語で、転じて国が乱れることを例えています。

「糜」の音読みは「ビ」。「かゆ」「ただ・れる」のほか、「つい・やす」「ほろ・びる」という読み方もできます。

「麻」のつく漢字、読み方まとめ

では、簡単に振り返りです。漢字の意味を振り返ると、読みも一緒に意外と簡単に覚えられそう?

  • 「マ」…「磨」「魔」「摩」「痲」「嘛」
  • 「ビ」…「靡」「縻」「糜」
  • 「モ」が基本!…「麼」
  • 「キ」…「麾」

今日の勉強の成果

昨日は中だるみしてしまいましたが、今日はやる気まんまん!引き続き四字熟語の書き取りに邁進しています。アプリ掲載の1600個中2/5は覚えたかな?問題集の復習も同時進行で進めていて、ところどころ忘れている部分も補強中です。

今日の感想

  • 「海燕(たこのまくら)」に夢が膨らむ
  • 上下(かるめる)、甲乙(めりかり)、かわいい
  • 忌々しい(ゆゆしい)と忌々しい(いまいましい)を読み分ける自信はない!

今日もあと一時間ほど勉強します!それでは、また明日!

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