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来る11月22日(日)、私達も所属させて頂いている東京木工塗装技能士会で開催する技能コンクールが行われます。

Tokyo Woodwork Painting Professional Asociation (TWPPA)
"Skll competition 2020" promotion video.
なんと気が付けば開催までもう一週間しかありません
ということで、緊急企画
今回は技能コンクールの告知とその概要をご紹介いたします。
ちょっとカッコ良さげなプロモーションビデオなども作ってみたりして
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★第14回東京木工塗装技能士会作品展(技能コンクール)公開審査会のお知らせ

日時:2020年11月22日(日) 午前10:00~午後3:00(審査投票締め切り時間 午後2:30)

場所:東京都立城東職業能力開発センターにて
   東京都足立区綾瀬5-6-1 電話03-3605-6148

年に1回、東京木工塗装技能士会に所属する会員技能士たちが仕事の合間をみて制作した作品群を展示し、その完成度を競う作品展です。
技能向上、交流と親睦を深める目的で開催されます。

出展者は、「規定課題」と「自由課題」と呼ばれる2種類の作品を提出します。
当日は、全技連マイスターに認定された名人の方々の審査と会場に足を運んで頂いた方々の投票によって作品は評価され順位が決められます。

もちろん、一般の方々のご来場も心よりお待ちしております。
もしご興味があれば、会場に足を運んで頂いて、ご覧頂き、お気に召された作品に投票して頂けたのなら幸いです。
ご来場の際はマスク着用のほど宜しくお願いいたします。

その予告編ということで、今回の作品展に私達が出展させて頂く作品をチラリとお見せしたいと思います。
先ずは規定課題から。
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こちらが塗装工程見本板と呼ばれるものです。
60cm×30cmの突板が練られたベニヤ板が課題として出展者に配布されます。
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そのベニヤ板を、一緒に添付された小さな規定塗装見本板(師範が作成)の色合いに合わせて塗装を行うというものです。
規定塗装見本板を見て、師範がどのような工程を経て仕上げていったのかを推測し、同じような方法でベニヤ板に塗装をしていかなければ同じような色合いにはなりません。
また塗装方法にも規定があります。
そう、この課題では技術的な腕前を試されるのです。
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塗装方法は「ラッカー刷毛塗り艶ありタンポ仕上げ」という一文だけで指定されます。
そう、意外と不親切でしょ
いわば、親方がボソッと言った一言から全てを周知しなければいけない的な(笑)
プロなら当然これで出来なければいけません。
つまり、塗料はラッカーを使用し、仕上がりは艶ありで、刷毛とタンポ摺りだけで仕上げなさい。
と、いうことです。
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そうそう、これが難しいのです。
いにしえより伝わりし技、タンポ摺り。
伝説を超えて神話になっちゃうんじゃないかってくらいの技法なのです
昨今では綺麗で早いスプレーガンでの吹き付け塗装が主流の木工塗装、今となってはめっきり使われなくなりました。
私たちも普段の仕事では用いることのない技法です。

技能士会ではこういった伝統的な手法を後世に残す目的があります。
正直な話・・・私は未だ上手に出来ません
そうです、一朝一夕で習得できる技術ではないのです。
でもやるしかありません、やらなければ覚えませんから。

そして、自由課題の方は技能士会から配布される木工製品に自由に塗装をしてゆくものです。
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塗装部のスタッフの皆が各々のセンスで仕上げた作品たちです。
今回のお題は「けん玉」でした。
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塗装方法は自由で、何をしてもOKな課題になっております。
こちらは螺鈿が施されています。
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しかし、何をしても良いよ・・・と言われると逆に難しいものですよね。
そう、この課題では技量とセンスの両方を問われます。
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うーん、いいですねぇ~
何だかんだ言って、スタッフ達はこうゆうのが好きなんですね。
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忙しい仕事の合間をみながら、時には仕事を終えてから居残りで。
ちょこちょこと仕上げていった作品たちであります。
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年に一度、自分の技量とセンスを試す機会です。
今の自分に出来ること全てを注ぎ込んで制作に取り組みました。
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そして、こちらが私の作品です。
今まで見たことがないけん玉を作りたくて、100均でみつけた、ボタン電池で点滅するLEDの照明を埋め込んでみました
今時の100均は何でもありますね。
しかし・・・いくら自由課題と言えども、今回は自由すぎたかもしれません
でも、次回作も電飾を使ってやろうかと企んでいます(笑)

今回は他社の技能士達も力作を作ってきていると風のうわさで聞いています。

実際に作品たちを観に来てみませんか?
もし、お時間がありましたら会場へ遊びに来てくださいませ。

私も来週末に会場に観に行くのが楽しみであります。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。
では、次回をお楽しみに。


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