年齢は21歳です。
仕事内容は、タブレットや授業支援ソフトなどの操作方法を先生や、小中学生に教えることです。
この仕事は2年目です。年収は大体250万円です。
IT会社で会社員として雇われており、インストラクターとして学校へ訪問しています。
大体、週5回程度学校へ訪問しています。
訪問時間は決まっておらず、学校から依頼された時間に訪問しています。
学校へ訪問したら、会社へ戻り、報告書を作成します。
IT系の知識があれば、できる仕事だと思います。
「ICT支援員」という資格を取得しなければなりませんが、
半年くらい勉強すれば取得できます。
私はIT系の専門学校を卒業しておりますので、
今の仕事に向いていると思うし、実際仕事は好きです。
ITC教育の現場で辛いこと
現在、文部科学省が言っている通り、学校では「一人一台タブレット」が普通になってきています。
新型コロナウィルスが流行したため、Zoomやteamsなどの遠隔地同士をつないで、対話をするというソフトを取り入れる学校が増えています。
そんな中一番問題になるのが、「年配の先生方はタブレットやPCの操作方法が分からない」ということです。
学校へ通う子供たちは、ほぼ全員スマートフォン及びタブレット、PCを使用したことがあります。
子供たちへ教えることは簡単です。なぜなら日常的にICT機器を使用しているからです。
ですが、年配の先生方へ教えることは非常に大変です。
先生方一人一人について、一対一で教えたいところですが、
この、ICT支援員という仕事は人手が足りていません。
現状、私が訪問している学校では、6、7人につき1台のタブレット普及率です。
その状況で、私はほぼ毎日学校へ訪問し、先生方や子供たちにタブレットについて指導をしています。
1人につき1台のタブレット普及率になったら、質問や故障、トラブルなどが増えることは確実です。
ICT支援員という仕事は今後3年で、急速に発展していくと思います。
需要が急激に高まると思います。
全校で一人一台のタブレットが配備されることになったら、
全校に1人はICT支援員が必要となると思います。
でも、一人一台タブレットが普通のことになる時代が来たら、
私の仕事は無くなってしまうのではないのか、と思う時もあります。
ICT業界に必要だと思ったスキル
ただ、ICT機器に詳しいだけでなく、コミュニケーション能力が高い人が求められると思います。
今の子供たちは、もうほぼ全員がICT機器の知識があります。
その子供たちが大人になるころには、全員がICT機器に詳しい世界になると思います。
そうなったときに、ただ詳しいだけでは意味がありません。
人と話をすることが好きで、人のためになりたいと思えるような人が生き残れると思います。
様々な教え方がありますが、その中でも親しみやすく、わかりやすいように教えられることが大切です。
相手が何についてわかっていないのか、何ができて何ができないのか、どうして私に質問してくれたのか、などを考えられるような人が必要になると思います。
でもそれらは全て、コミュニケーション能力につながってきます。
コミュニケーション能力とは、「知らない人に話しかけられる、誰とでも話せる」ということではなく、相手の気持ちを汲み取る、相手の言葉をしっかり聞いてあげる、相手の話をしっかりと理解する、などの「聞く」に重点を置いた能力であると思います。
自分の知識をひけらかすのではなく、相手がほしい知識、情報だけを伝えられる能力が大切です。
ICT機器が好きなだけでは、この業界ではやっていけないと思います。
ICT機器だけを相手にするのではなく、メインで相手にするのは「人」です。
さらに、今の時代ではわからないことはネットで調べることができます。
「ネットに頼るのではなく、ICT支援員に頼りたい」と思ってもらえるような人になれるといいと思います。
ITC教員として持っておいた方がよい資格について
少ない経験ではありますが、業界で持っておいた方がよい資格やスキルも紹介します。
① ICT支援員の資格
上の質問でも、記入しましたが、ICT支援員という資格を取得していることで、学校へ訪問することができます。
この資格を取得していなくても、ICT支援員として、学校へ訪問することはできます。
教育委員会に対して、「ICT支援員の資格を取得をしている社員がいる」ということを伝えると、
仕事が受注しやすくなるらしいです。(私はインストラクターなので詳しいことはわかりません。)
Google 認定教育者
様々な授業支援ソフトがある中で、最近ではGoogleのアプリケーションを、活用する学校が増えています。
いつでもどこでも、どの端末でも作業できることが強みだと思います。
データの共有も簡単ですぐにできます。YouTubeもGoogleのアプリケーションです。
この仕事をするにしても、ほかの仕事をするにしても、非常に有利になると思います。
今、大手のIT系の会社では、インストラクターの社員にこの資格を取らせているようです。
難易度や試験内容の傾向などが変更になる前に取得することをおすすめします。
icrosoft Office Specialist
どの仕事でも、ExcelやWord、PowerPointなど使用しています。
それを見越して、学校でもMicrosoft社のアプリケーションを活用して
授業をすることが増えました。
子供たちに教える上でも大切な資格ですが、会社でも活用できる資格だと思います。
今後ICT支援員を目指す人へ
インストラクターという仕事は、向き不向きがはっきりしています。
一度挑戦するのも良いと思います。
私は、正直子供が苦手です。言うことを聞かない子供や、困っているのに自分から言わない子供が多いからです。
ですが、それでも私がこの仕事を続けていられるのは、「困っている人を助けたい」と思うからです。
「困っている人を助ける仕事」と言えば、警察官や、消防士などが出てくると思います。
ですが、インストラクターという仕事は、種類が違えど、「困っている人を助ける仕事」だと思います。
私はこの仕事に誇りを持っています。先生方や子供たちに感謝されることが仕事のやりがいです。
小さなことでも、困っていたら声をかけて、一緒に解決できないか考えることが大好きです。
もちろん、大変なことや感謝されないこともあります。
ですが、自分の中で、「人のために働いた、困っている人を助けることができた!」と
考えることで、常にモチベーションをキープすることができると思います。
自分でわからないことや、困ったことがあれば先輩方を頼ればいいです。
先輩方もインストラクターなので、わかりやすく教えてくれます。
インストラクターの仕事に就くと、インストラクターの先輩方から
仕事を教えてもらうことができるので、簡単に理解できると思います。
この業界は人手不足なので、転職や就職してくる人を私は歓迎します。