トライアルマラソンの明日は?

開催・募集延期が立て続けに

 アールビーズスポーツ財団が主催し、「2020全日本マラソンランキング」対象大会に数えられている「トライアルマラソン」シリーズ。最近発表されるリリースを見て、私は不安を隠せない状態が続いています。
 事の発端となったのは、9月の連休に行われた、札幌・豊平川でのレース。ここで、ランナーと歩行者の接触事故が発生し、歩行者がけがをするということがありました。

(9/23 北海道新聞)

 その後、トライアルマラソンシリーズは、まだエントリーの始まっていなかった長崎のレースのエントリー開始が延期されました。

(9/25 トライアルマラソンHP)

事故を受けての動きと雑感

 大会事務局によれば、先の事故を受けての安全対策再確認のため、とのことで、現在のところ開始の目処は立っていない状況のままです。
 10月になって、11月に開催予定だった岡山トライアルマラソンも年が明けるまで開催を見合わせることが発表されました。(発表)これ以降の年明けの大会も状況が変わらない限り募集の目処が立たない状況は継続すると考えています。
 コースを完全封鎖し、マラソン専用に供することは不可能な中、どのように再発防止の手立てを講じていくかは課題として挙がります。ランナーの側としては、公認大会のように通行規制がない以上、常に危険と隣り合わせだと意識し、危機回避態勢を整えておかなければならないのは言うまでもありません。
 
 財団には事故を検証し、対策が整った段階で胸を張って「是非走って下さい」と大きな声で発表して頂きたいと思いますし、その際はスケジュールが合致すればフルマラソン復帰戦として選ぶ予定です。