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STAX SR-009 & SRM-T8000 試聴メモ

2020年11月23日 | 試聴メモ
試聴環境:
プレイヤー:Marantz SA-10 (USB DACモードで動作する)
ヘッドフォン:SR-009
比較用システム:SRM-727A + SR-009




一回目の時、たくさんの人が並んでいる中でSTAXの佐々木さんは温かく迎えてくれましたが、ずっと席を占めることも出来ず短時間での試聴となった
二回目は少し余裕があったので、自分が持ってきたCDを再生してもらい、佐々木さんと話しながらじっくり聞けた



自分が持ってきたCDは日系のボーカル、現場でデモ用の曲は叙情的なアメリカンボーカルとシンフォニー
現場は少しうるさかったので、一度はこれじゃ何も分からないじゃないかと思いた




ボーカル部分は非常に磁性的で、音の粒は繊細かつ透明である、今まで聞いたよく駆動されたSR-009の印象と一致している
特に、女性ボーカルの艶は最高と言えることでしょう(後で聞い某メーカーの5万ドルシステムよりも良いと思う)
最初は女性ボーカルを聞いたが、次はシンフォニーとオーケストラに換えて
今の音楽を楽しむよりも、音の「特定」が急務と気づいた









悲しいことは、音を「楽しむ」と「鑑別」は似たような違うことです
別に仕事でもないし、何故ここまで自分を強いるだろうかとずっと疑問視していて
結局このようなばかりやっていると、心のトラウマになりかねない



隣に727Aがあり、同じプレイヤーと試聴環境:がある前提で、A/Bテストに非常に適している
全体的に、T8000の音は727Aの音よりも明確でパワフルである
この傾向は新しいSRM-353Xにも見られた
ただ353Xの欠点は、そして全体的に音が単調で無機質、繊細さ、綿密さと艶も足りない
727Aの利点は、音が白砂のように柔らかく、適度な出力能力により、ソースに色付けがなくても美しい音を作り上げる
今度のT8000はその353Xと727Aの利点を兼ねてある
高音響性能、音色付けが美しい、細部まで全部俯瞰できるクリアな音

シンフォニーを聞いた感想では
SR-009 + T8000は広い音場と勢いを生み出し、楽器の位置は明確で、数多くの奏者の位置関係が鮮明に映る
たとえば、HD800で同じシンフォニーを聞くと、広い音場の恩恵で雄大な勢いを発揮できる、ベストの席に座って演奏を聴く雰囲気である
SR-009はステージに立てる指揮者のように、各奏者動きと楽器を演奏する時の擦れ音までも分かる
音楽を再生すると、まるで各奏者は独立したチャンネルのように聞こえ、音が小さくても遮られない
この感覚は非常に奇妙で、すぐさま727Aに009を繋いでもう一度聞いてみる
結果、音はガラッと変わり、広い音場、柔らかく、繊細、弦楽器がやや目立つ演奏となった
前述T8000で聴いたのディテールは消えてなくなった
しかし、727Aは非常に聞きやすいである
T8000は色付けを保ちながら全てのディテールを無尽蔵に表す
音を聴くことに集中し、他に何もできません



二回目の試聴

今回はSTAXブースに人が少なかったので、恥ずかしがらず持ってきたCDに取り出して佐々木さんに再生してもらった
今回は女性ボーカルの表現に専念する
本当に、良い音である
特にいくつかの女性ボーカル曲は、時々脳内まで衝撃して来る高い共鳴感、次の瞬間は花火のように消えてなくなる
音は暖かさと厚さを強調しないが決してモニターライクではない、曲によって個性的な表現ができ、自由に変化しているようである
T8000は、STAXの過去の真空管アンプのように柔らかくなく(つまり、解像度の低下)
真空管プリアンプの恩恵か727Aより綿密さが優れている

試聴を終えた後、佐々木さんにT8000が717でと同じ構造でプリアンプを真空管に入れ替わったではないかと聞いてみた
佐々木さんによると、STAX 717/727シリーズとT8000の基本構造は似ているが、細かい調整や部品選びには違いがあるだそうです



amzn.to



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