前回の入試頻出【小説編】の続き。
今回は、小学生、中学生には手ごわい【説明文】にフォーカスします。一体どんなジャンルの作品から出題されているのでしょう?
ここでは、東海中学校、南山中学校女子部、滝中学校、愛知淑徳中学校、高田中学校の過去5年間分の入試問題出典を調べた西塾の資料より、どのような作品が出題されているのかをご紹介します。
自然・科学といった分野だけでなく、最近は、人間や自分自身の生き方、いのち、心、考え方などついて説明された作品から多く出題されています。こうした本を、中3や小6の受験学年を迎える前に、冬休みや夏休みの読書感想文の題材などで触れておくと良いと思います。
それでは実際に入試問題に使われた作品をご紹介します。
東海中学
2020年
2019年
👆この作者の作品は2020年滝でも使われました。要チェック!
2018年
心、生き方、考え方など、大人でも簡単ではない作品・テーマからも多く出題されています。
南山女子
2020年
2019年
2018年
普段から教科書レベルの作品だけ読んでいては、入試では問題を解く以前に、書かれている内容が理解できません。塾のテキストや過去問などで難しく感じる文章にも十分に慣れておきましょう。
滝中学
2020年
👆この作者の著書は2019年東海でも使われました。
2019年
2017年
*2020年高田中学でも出題
2016年
植物や動物系は頻出テーマ!ハチ、イソギンチャク、ヤドカリ、ツバメ、クジラ、イルカや桜、野花など子供たちの身近な生き物について書かれた作品は、特に中学受験では全国で多く使われています。
愛知淑徳中学
2020年
2017年
言語、文化も抑えておきたいテーマです。自国の言語・文化はもちろん、異文化との交流、理解といった視点も大切です。
2016年
高田中学
2020年
*2017年滝中学でも出題
2016年
入試では、指示語や空欄補充、言い換え、理由や要点のまとめなど、読解のテクニックを駆使して設問を解いていかなければならないのですが、設問の中には本文の要旨をまとめるような問題も含まれます。作品で取り上げられるテーマについては、要点のパターンはある程度決まっています。事前情報としてそれらが頭に整理されていると、落ち着いて文章が読めますし、得点力も上がります。
今年は、台風や集中豪雨、地震といった自然災害や感染症、ウイルスとの戦い、健康といったテーマについても、ニュース報道や新聞の特集記事など、できるだけ目を通しておきましょう。
👆人気の科学漫画本ですが、ウイルスや感染症についてのポイントが理解できます。
文章を読む力は算数(数学)、理科、社会や英語など、国語以外の教科の力にも大きな影響を及ぼします。高い読解力を身につけるには、良書を読むのが早道です。子供たちが、読書を通して、教養を高め、心に響くような良書にめぐりあえることを願っています。
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お読みいただき有難うございました。
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