記事作成にあたり覚えておきたい引用のルール4つを紹介|文章作成法

記事作成にあたり覚えておきたい引用のルール4つを紹介|文章作成法

Webライターとして記事を作成するとき、引用を使用していますか。

まだ経験がないというかたもいらっしゃいますよね。

引用には明確なルールがあります。

記事作成で引用を行うなら、ルールを把握しておかなくてはなりません。

どんなルールがあるのか、さっそく見ていきましょう。



自分の記事に他の文章を引用するときのルール

自分の記事に他の文章を引用するときのルール

著作物は「著作権法」により守られています。

ただし、例外として著作権者に許諾を得ることなく利用することも可能です。

著作物が自由に使えるのは以下のケースです。

  • 私的使用のための複製(第30条)
  • 教科用図書等への掲載(第33条)
  • 試験問題としての複製等(第36条)

引用は第32条にてルールが決められています。

[1]公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる。同様の目的であれば,翻訳もできる。(注5)[2]国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明の材料として新聞,雑誌等に転載することができる。ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合はこの例外規定は適用されない。
(引用元:文化庁 著作権制度の概要『著作物が自由に使える場合』)

(注5)は以下の通りです。

(注5)引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。

(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(引用元:文化庁 著作権制度の概要『著作物が自由に使える場合』

さらにくわしく紹介します。

1.必然性があること

引用には「必然性」が求められます。

本記事説明しているのは引用のルールです。

具体的な説明をするためには、引用が必要であると判断できます。

もちろん自分の言葉で説明することも可能です。

しかし今回はルールの説明にあたり「正確性」を重く見たため引用しているのです。

2.自分の著作物と引用する部分が区別されていること

著作物と引用部分は区別しなくてはなりません。

ここでは引用部分がグレーで囲まれています。

引用部分ではグレーが使われる傾向が高めです。

明らかに他の部分と違うのが分かれば、特に問題ありません。

3.主従関係が明確であること

「自分の文章が主であること」という意味です。

引用部分よりも、自分の書いた文章が多くなる必要があります。

他者の文章の引用のみの記事はNGということですね。

引用は最低限必要な量にしなくてはなりません。

4.引用元が明記されていること

この記事では文化庁HPから引用を行っています。

そこで出典を記載しリンクを貼っています。

リンクにより、閲覧者は必要があれば出典を確認することが可能となります。

引用する場合は改変しないこと

引用をする場合、たとえ原文に誤字脱字があっても「そのまま」使用します。

文献から引用する場合は特に「そのまま」という部分に注意する必要があります。

口コミを引用するとき、オリジナルに誤字脱字があったなら、そのまま転記します。

「必要となる部分が長い」という場合には、引用ではなく噛み砕いた自分の文章で説明したほうが良いこともあります。

このサイトでのリンクや引用の扱い

このサイトでのリンクや引用の扱い

このサイトでは「プライバシーポリシー」のページに以下のような記載をしています。

本サイトはリンクフリーとなっており、リンクについて事前の許可や連絡は不要です。
ただしインラインフレームの仕様及び画像の直リンクについてはご遠慮ください。
また、引用の範囲を越える転記・転載につきましては固くお断り申し上げます。
引用時は引用元URLについて記載をいただけますようお願いいたします。
(未経験、初心者に!Webライターで収入を得る方法「プライバシーポリシー」より)

上記にある通り、このサイトは「リンク可、引用可」としています。

「引用の範囲を越える転記・転載」をNGとしているのは主従関係が変わるからです。

もちろん上記のように明記しなくても、主従関係は守られなくてはなりません。

ルールについては書籍で確認しておくのもおすすめですので、チェックしてみてください。

ライティングで引用が必要になることもある

ライティングで引用が必要になることもある

引用が必要となる記事もあります。たとえば「書評」です。すべてではないものの、案件によっては引用が求められます。

書籍から引用する場合は間違えないよう注意しなくてはなりません。

なお依頼によっては、「引用不可」という場合もあります。

引用ができない場合は自分の言葉で説明しましょう。

書籍から引用するのは、やはり、手間がかかります。

可能なら自分の言葉で説明するのが楽です。

引用のルールを把握しておこう

引用のルールを把握しておこう

今回は「引用のルール」について紹介しました。

引用により、記事は分かりやすくなります。

ただし本当に引用すべきかは考える必要があるでしょう。

実際にライティングをしていて、それほど使うことはありません。

それでも、いつか使うときのためにルールを把握しておくと便利です。

引用と盗用の違いについても紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
【分かりやすい文章作成法】「盗用と引用の違い」を知ろう



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