日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

ウソを重ねた安倍さんの記事を、三島事件の日に見たので・・

2020年11月25日 07時51分44秒 | 政治
 比較したからってどうってことも無いのだけれども、なんとなくこの二人を比較してみたくなる。
 「衆院調査局は24日、森友学園問題に関して、17年2月15日から18年7月22日までの衆参両院の国会質疑で、当時の安倍晋三首相や佐川宣寿財務省理財局長(当時)らが行った答弁について、財務省が18年6月にまとめた森友問題に関する決裁文書改ざんに関する調査報告書と、会計検査院が同月に参院予算委に提出した報告に照らして内容が異なる答弁を数えた。その結果、財務省の報告書と異なるものが88回、会計検査院の報告と異なるものが51回の計139回に上った」(2020/11/24 朝日新聞)。
 これに加えて、安倍氏に関してもう一本;――「『桜を見る会』の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、会場のホテル側が作成した領収書には去年までの5年間にかかった懇親会の費用のうち安倍前総理大臣側が少なくとも800万円以上を負担したことを示す内容が記されていることが、複数の関係者への取材で新たに分かりました。東京地検特捜部もこうした経緯を把握し、安倍前総理大臣の公設第1秘書らから任意で事情を聴くなどして確認を進めているものとみられます」(2020/11/24 NHK)。
 安倍前首相の身辺がふたたび賑わってきたようである。「出る釘は打たれる」というのか、「雉子も鳴かずば撃たれまい」というのか、お腹が痛いと言って放擲した総理の座だが、そのお腹も具合が良くなったと見えて永田町界隈に頻々と出没するという情報がメディアで囁かれていた矢先、やっぱりもう少し世の中鎮静するのを待つか、さもなくば新政権がエラーをしでかして醜態をみせたりなどした後にすればよいものを、根が目立ちたがりの性格が災いしたか自ら足に蔦がこんなに絡んできてはさぞや歩きにくかろうに。
 それにしても今日11月25日は、1970年、作家三島由紀夫が東京市谷の陸上自衛隊駐屯地で、自衛隊員に向かってクーデタを呼びかけたが拒否され、割腹自殺事件を起こして実に50周年の「記念日」にあたる。三島がここで直接に訴えたのは日本国憲法廃棄であり、明治憲法への回帰であった。もし心情というものが安倍氏に有るとしてだが、その心情的には三島へのシンパシーを持っているであろうと忖度する安倍氏だが、それと三島のそれと近似性は有るやら無いやら?
 有るというのであれば、最高権力者の地位にあって国権の最高機関においてたったの1年有余の間に135回ウソを言いましたというような、あるはまたあれ程までに全否定していた桜を見る会の前夜祭でのホテル会計に虚偽が有ったと司直の調査結果だ。
 三島由紀夫という疾風怒濤の渦巻く時代に近接しながら、それでいて一種の凪の時間に歴史が転変していったというような、いささか時代を間違えて生まれてきた天才の生き難さから、アナクロニズムに陥った天才とごく平凡な安倍氏とを対比するのもどうかとは思うが、口を開けばどこか近そうなことを語る二人。
 コロナ渦巻く息苦しい時代にあって、歴史と現実とがつむじを巻いて吹き荒れるような感覚にめまいを感じる昨日今日である。

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