イギリスで妊婦をしていて困るのが、医療用語。当たり前ですが、全部英語で、しかも結果シートには医療用語が略されているので、調べないとなんの結果なのか私には全くわかりませんでした。医師や助産師はもちろんわかっているのですが、全て「正常ですね。」といわれるだけで、あまり1項目ごとに説明はしてもらえません。なので、わからない英単語を調べました。
今日はちょうど2回目の成長エコー検査(31w)に行ってきたため、超音波検査結果の読み方について書いていきたいと思います。
日本であっても超音波検査の機械から出てくる写真に書いてある用語はほぼ英語で記載されていると思うので、気になる方はそれも確認できるかもしれません。日本での超音波検査項目は何を診ているのかわかりませんが、国によって違うんだなーくらいに思っていただけると幸いです。(全く同じかも?!)
- 超音波検査を英語で?
- 誰が超音波検査するの(英語で)?
- NHSは2D?3D?4D?
- いつ超音波検査するの?
- 12週目の検査の目的
- 20週目の検査の目的
- 追加の超音波検査
- Growth Scan (成長エコー) 検査の目的
- まとめ:妊婦超音波検査結果の英単語リスト
まず、
超音波検査を英語で?
正解はScanです。
正しくはUltrasounds scanと言いますが、NHSの産科では、このエコー検査のことをただ「Scan(スキャン)」と日常的に言うようです。Scanだけ聞いたときはなんのScan?と最初は思ってしまいましたが、もう今となっては超音波検査のことね。と思えるようになってきました。日本だとエコー(検査)のほうが言い方としては一般的なのかもしれませんが、どれも同じことを指しています。私が日本で働いていた時はUS(Ultrasounds)と言ったりもしてました。
誰が超音波検査するの(英語で)?
正解はSonographerです。
日本では医師(産婦人科医)が行うことが多いかもしれませんが、NHSでは超音波技師(Sonographer)が行います。
NHSは2D?3D?4D?
エコー検査は私の知る限り全て2Dで行われております。いろいろな測定値が2Dの方が測りやすいとかあるのかもしれません。是非3Dや4Dで赤ちゃんを見てみたいという方はNHSではなく、プライベート病院でそれらをやってくれるところを探しましょう。全額自己負担になります。
いつ超音波検査するの?
イギリス(NHS)の超音波検査は12週目と20週目の2回だけです。この2回の検査はUS Obstetric Dating Scanと正式には言います。大半の妊婦さんはこの超音波検査を受けたいと思うと思いますが、宗教の問題や個人の価値観を尊重するため、受けたくないという人は受けなくても構いません、イギリスは何にしても選択の権利が与えられます。
12週目の検査の目的
8-14週目の間に行われるようですが、基本的には12週目で実施されます。12週目のエコー検査の目的は4つ
出産予定日の計算、赤ちゃんの人数確認、赤ちゃんが正しい位置で発育しているか、赤ちゃんの成長具合。
12週目の結果表にあった妊婦英語/略語と訳
- PREG(Pregnantの略):妊娠
- EDD(Estimated date of delivery):出産予定日 Due day ともいう
- fetal:胎児の
- Liquor volume:羊水量
- Heartbeat:心拍
- Present:有
- NT(Nucal translucency):胎児項部透過像 →首の後ろの厚さ。
ダウン症の判断に使う指標の1つ。
- CRL(Crown rump length):頭殿長→胎児の頭の先からお尻までの距離。
これで妊娠期間を計算しなおし、出産予定日を計算する。私たちの赤ちゃんはこのCRLが長かったので出産予定日が8日早くなりました。
この12週までは超音波検査も医師の診察も何もなく、胎動も感じない。お腹も特に大きくなっているわけでもなく、助産師による電話のみの対応だったので、とても不安でした。でもこの検査で心臓もしっかり動いているし、赤ちゃんも動いているよと言われて、とても安心しました。
20週目の検査の目的
18-21週目の間に行われるようですが、基本的には20週目で実施されます。20週目のエコー検査の目的は大きく分けて4つ
内臓の有無確認、稀な病気の確認、赤ちゃんの成長具合、性別(知りたい場合は調べてくれます)。
20週目の結果表にあった妊婦英語/略語と訳
- 4C Heart(Four chamber heart):心四腔→心臓の左右の心室と心房の4つのこと
- Seen:確認
- Outflow:流出路
- Cranial Struct (Cranial structure):頭蓋構造
- Cerebellum:小脳
- Abdo Wall(Abdominal wall):腹壁
- Pracenta:胎盤
- Posterior:後壁(背中側)胎動が感じやすい
- Anterior:前壁(お腹側)胎盤がクッションになり、胎動を感じるのが遅い
- FL (Femur length):大腿骨の長さ
- HC (Head circumference):頭蓋骨周囲の長さ→赤ちゃんの頭の周りの長さ
- AC (Abdominal circumference):体幹周囲の長さ→赤ちゃんのお腹の周りの長さ
この時にFL, HC, ACのグラフの結果もついており、標準より小さいか大きいか確認することができました。
追加の超音波検査
20週目以降はMW (Midwife) 助産師の診察だけで、医師や超音波技師によるの検査は基本ありません。しかし、私のように何か規定外の数値が出た場合には、追加のScanが行える場合があります。
私の場合は現在のところ、28週目と31週目のMW検診で、FH(Fundal height)子宮底長が短かったため、Growth Scan(成長エコー検査)が追加で行われました。
Growth Scan (成長エコー) 検査の目的
胎児が正常に成長しているか確認するために、エコー検査にて胎児の測定を行う。検査項目はHeartbeat, FL, HC, AL, Presentation, EDF, EFW, Liquor volumeなどです。
Growth Scanの結果表に書かれていた妊婦英語/略語と訳
- Presentation:胎位
- Breech:逆子
- Cephalic:頭位(正常位)
- EDF(End diastolic flow):収縮末期流
- EFW(Estimated fetal weight):推定胎児体重
成長曲線グラフにMWが書いた子宮底長の印「✖」の横にSonographerが測定した推定胎児体重「〇」も書き込まれ、胎児の発育状態を記入して、成長を確認しております。
その推定胎児体重などが明らかに重かったり軽かったりする場合は、医師の診断が必要になりますが、正常値の場合は医師の診察なしに、次の助産師の定期検査を待ちます。
まとめ:妊婦超音波検査結果の英単語リスト
- Scan、Ultrasounds(US):超音波検査/エコー検査
- Sonographer:超音波技師
- PREG(Pregnantの略):妊娠
- EDD(Estimated date of delivery):出産予定日 Due day ともいう
- fetal:胎児の
- Liquor volume:羊水量
- Heartbeat:心拍
- Present:有
- NT(Nucal translucency):胎児項部透過像 →首の後ろの厚さ。
- CRL(Crown rump length):頭殿長→胎児の頭の先からお尻までの距離。
- 4C Heart(Four chamber heart):心四腔→心臓の左右の心室と心房の4つのこと
- Seen:確認
- Outflow:流出路
- Cranial Struct (Cranial structure):頭蓋構造
- Cerebellum:小脳
- Abdo Wall(Abdominal wall):腹壁
- Pracenta:胎盤
- Posterior:後壁(背中側)胎動が感じやすい
- Anterior:前壁(お腹側)胎盤がクッションになり、胎動を感じるのが遅い
- FL (Femur length):大腿骨の長さ
- HC (Head circumference):頭蓋骨周囲の長さ→赤ちゃんの頭の周りの長さ
- AC (Abdominal circumference):体幹周囲の長さ→赤ちゃんのお腹の周りの長さ
- MW (Midwife):助産師
- FH (Fundal height):子宮底長(みぞおちから恥骨くらいの長さ)
- Growth Scan :成長エコー検査
- Presentation:胎位
- Breech:逆子
- Cephalic:頭位(正常位)
- EDF(End diastolic flow):収縮末期流
- EFW(Estimated fetal weight):推定胎児体重
以上が今のところ私の結果表で見かけるエコー検査の英単語でした。エコー検査の結果が気になった英単語や略語があった際には、英単語帳のように使ってください。
今日のGrowth Scanの結果も良好だったのでよかったです。そして、よくある横向きの姿だけではなく、念願だった正面を向いた顔の写真(2Dだから正面は骸骨の様な感じ)やへその緒の血液流を確認したときの写真などマニアックなものをもらうことができました!頼んでみるもんだ!
本日もここまで読んでくださりありがとうございました。