アルゼンチン共和国杯有力馬論評
目次
G1ではありませんが、アルゼンチン共和国杯出走馬に関する印象を述べたいと思います。
例年、有馬記念を占うステップレースとして、重要な試金石となるレースです。
なおこの見解は、JRAホームページの出馬表を基にして導いた、私的な印象であることをお断りしておきます。
印象ですので印を打つような、順位付けをするものではありません。
大混戦のアルゼンチン共和国杯
出馬表を見て、今年のアルゼンチン共和国杯は抜けた馬がおらず、大変難しい大混戦のレースになったなという印象を受けました。
出走頭数も18頭、有力馬が休み明けだったりして、訳が分からないというのが率直なところです。
苦しいところではありますが、中でも私の気に入った5頭に絞って、印象を述べたいと思います。
ユーキャンスマイル
力は上位でしょう。
実績も申し分ありません。
加えて大崩れしないのもこの馬の魅力です。
5歳の割には大事に使われていて、キャリアが極端に多くないのも良いです。
ただネックは長期の休み明けであること。
しかしこの馬の実績をみると、休み明けで好成績を上げており、それほど苦にするタイプではないようです。
当日の場体重が極端に増えていなければ有力でしょう。
トーセンカンビーナ
実績はかなり上位でしょう。
天皇賞5着が光ります。
4歳と若さも魅力です。
ローテーションが良く、変わり身が期待できるかもしれません。
ただ、印象的には入着級といった感じです。
メイショウテンゲン
実績はかなり上位でしょう。
3歳時のG1挑戦は力及ばずといった感じですが、4歳になって馬が成長したのではないでしょうか。
宝塚記念以来というのは、春の使われ方を考えると、程よいローテーションのように感じます。
有力でしょう。
サトノルークス
菊花賞2着が光ります。
成績全般を見ると、距離が伸びて良さそうな印象ですので、2500mは望むところでしょう。
直近は大敗していますが、2000mはこの馬には短すぎたかもしれません。
ローテーションも申し分なく、変わり身が期待できるかもしれません。
オーソリティ
唯一の3歳馬ではありますが、成績も奇麗なので人気の一角を占めるでしょう。
しかし青葉賞1着のあとダービーに出ていないのが気になります。
脚部不安を発症したのでしょうか。
一生に一度の晴れ舞台の出走権を得ながら出られなかったのは、少なくとも何か事情があったものと推察されます。
以上の理由で、当日極端に馬体重が増えているようなら、割引かなと思います。
直近好成績のサンレイポケットは、使い詰めで2500メートル限界の印象が強く、敢えて除外しました。