★★★★自己紹介は★★★★

★★★★こちらから★★★★

 

 

 

 

 

 

今日は朝から重い話なので、

そういうの苦手だなーって方は、

読まないことをお勧めします。

 

 

ただ、「僕」という人間を語る上で

どうしても避けては通れないことなので、

意を決して書きます。

 

 

「読まない選択」をされた方も、

ぜひ、「いいね」だけは

押してくださいね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5年前、まもなく本格的な夏がこようとする

6月の出来事だった。

 

 

 

突然、地元の友人からの電話があった。

 

 

 

「だいすけが

交通事故で亡くなった。

詳しいことは

まだ分からないんだけど、

ひき逃げに遭ったみたいで」

 

 

 

「だいすけ」とは、僕の小学生からの親友で、

23歳で東京に出てきてからも、

3ヵ月に1回のペースで会うような間柄。

 

  

 

着々と、遠距離友情の仲を

深めている最中だった。

 

 

 

かけがえのない彼が

ある日突然、空へと旅立った。

 

 

その一報があったのは、仕事中のこと。

 

 

 

半年先までびっちり詰まったスケジュールが

僕を苦しめていた。

 

 

 

そんな僕の頭の中を真っ白にする連絡だった。

 

 

 

 

 

すぐに地元の三重に戻り、

お通夜と葬式に参列したことは覚えている。

 

 

だけど、どんな1日を過ごして、

どんなことを考えていたか、

今でも思い出せない。

 

 

 

結局、犯人は見つからず、

3年後に出した警察の答えは不起訴。

刑法上の「終焉」を迎えた。

 

 

 

だけど、僕にとってはそんな簡単に

終わらせられる話でもなくて。

 

 

 

今でも悲しいと言えば悲しいし、

辛いと言えば辛い。

だけど、一番しっくりくる表現は、

「時計が止まってしまった」感覚だった。

 

 

 

「結局あれってなんだったんだろう?」という

気持ちの悪い感情が、

ケロイドのように心に張り付いていた。

 

 

 

そんな折、僕は2019年の冬に、

かげした真由子さんと出会った。

 

 

彼女は、僕が編集を担当した

『命日占い』の著者。

 

 

この出会いが僕の死生観をごっそり変えた。

 

 

 

挨拶を済ませた後、かげしたさんから、

命日占いの内容について伺った。

 

 

「命日占い」とは、

大事な故人の「命日」の星の配置によって、

残された人の生きる意味を見出す占いのこと。

 

 

 

誕生日占いのように

「誕生日」に意味があるなら、

「命日」にだって意味があるはず、

と思いたち、この占いを始めたらしい。

 

 

 

以下、おおよそ彼女が言っていたことを

記憶の限り書き連ねてみる。

 

 

「占星術とは基本的には、

『星の動き(空の世界)』と

『地上の動き』はリンクする、

という考えで成り立っています。

 

その上で、故人がいるのは

空の世界ですよね。

 

そういう意味で、

故人と残された人は

今もなお1枚の布で

繋がっていると、

命日占いでは考えます。

 

故人が布を揺らせば、

残された人の布も揺れる。

 

だいすけさんは、今もなお、

岸田さんに影響を与え続けているのですよ。

 

それがどんな影響なのかを

亡くなった日の星の動きによって

読み解いていきます」

 

 

 

 

かげしたさんも、

幼少期に従姉妹を火事で亡くし、

僕と同じく「時計が止まってしまった感覚」を

味わっていた。

 

 

だからこそ、

その止まってしまった時計を再び動かしたい!

と、彼女はその思いを原動力に、

活動されていることを知った。

 

 

 

この一連の話を聞いて、

この本は絶対に世に出すべきだと思った。

 

 

 

「死の定義」が変わると確信したからだ。

 

 

 

大切な人が亡くなることは

もちろん悲しいことだ。

 

 

 

だけど、だいすけは、

死んだだけで、

生きている

のではないだろうか。

 

 

 

これはアートを例にとると分かりやすい。

 

 

 

たくさんの名作を

世に生み出したパブロ・ピカソ。

 

残念ながら、

1973年に91歳で生涯に幕を閉じた。

 

 

ところが、それから50年近くたった

現代においても、

ピカソの作品は、人々に感動を与え、

そして、人の心を熱くしている。

 

 

そう。影響を

与え続けているのだ。

 

 

そのことを考えると、

死んだだけで生きている、

と言えないだろうか。

 

 

亡くなってからでも、

新しい関係性は

築けるのではないだろうか。

 

 

事実、命日占いを作っている最中、

幾度となくだいすけと心の中で対話をした。

 

 

「ここの文章は、

どうやって表現したほうがいい?」

 

「表紙のデザインは

どっちがいいと思う?」

 

 

彼は、どんな時も僕の中で、

ちゃんと答えを返してくれた。

 

 

ある意味で、『命日占い』という一冊は、

著者との共同創造でもあるが、

だいすけとの共同創造でもあったのだ。

 

 

 

 

 

そう言えば。

 

「命日占い」を作り終えて、

ひとつだけ、だいすけの葬儀の時に

誓った“あること”を思い出した。

 

 

 

喪失感ですっかり忘れていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だいすけが

生きたくても

生きれなかった

今日を

必死に生きよう」

 

 

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