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僕たちは

もともとひとつだった。

 



 

理論物理学によると、

それは138億年も前のこと。

 


 

大きさはゼロ。だけど、密度が無限大。

そんな理屈の通用しない特異点が、

大爆発を起こした。

 



 

その大爆発によって、

この宇宙は生まれたと言われている。

 

 



たった1つの「点」には、

全ての粒子、エネルギー、質量が集中していた。

 



何ひとつご多分に漏れず、「全て」だ。

 

 

 

だから僕たちは

もともとひとつだった。

 

 

今もビッグバンの真っ最中で、

ひとつがふたつに、ふたつがよっつに、と、

分離をくりかえしている。

 



 

そう考えると、宇宙は活火山のようだなと思う。

宇宙はいまだに生きているのだ。

 

 

 

 

ところで、僕たちは、

人混みのなかにいても

寂しさを感じる生き物だ。

 

 


いや、むしろ人の数が

多くなればなるほど、

寂しさは強くなる気もする。

 


 

1人で渋谷のスクランブルスクエアを

歩く時なんて、孤独でしかないし!

 


 

一見、この構図は矛盾しているように見える。

 

 

だって、周りにたくさん人がいるわけだから。

満ち足りないからこその「寂しさ」なわけだから。

 

 

 

僕は、そんな時いつも、

138億年前に起こった

“あの瞬間”に思いを走らせる。

 

 

きっと、この寂しさは、

「ひとつ」だった頃を

思い出して、

ホームシックに

陥っているんだろうな、と。

 

 

 



今は分離してしまった。

  



それがなんだか寂しくて。

 



ひとつだったことが恋しくて。

 



自分なのに、自分でなくなった気がして。

 

 

 

 

これと同様の矛盾は、こんな時にも。

 

 



何度傷つけられても、

僕たちは結局、再び人を愛そうとしてしまう。

 


 

もうこりごり!とはならず、

結局、誰かを愛そうとしてしまう生き物だ。

 

 


これもまた、

ホームシックの

ひとつではないだろうか。

 

 

 

愛とはひとつになろうとする

努力のことだと思う。

 



人と人は、愛し合うことで、

137億年前のあの瞬間に思いを馳せているのだ。

 

 


なんて

寂しがり屋

なんだろう、

人間。

 

 

 


 

でも、だからこそどれだけ

寂しさがあっても大丈夫!とも思う。

 

 


なぜなら。

逆説的ではあるけれど、

この「寂しさ」を証拠として、

僕たちは、同じ場所から来たことを

暗に示しているからだ。




みんなが「全く同じ場所」に

思いを馳せているのだ。




たったひとつの故郷に。

 


 

人は、同郷というだけで、

親しみを持つ生き物である。

 

 


東京に来たばかりの頃は、

三重出身の人が近くにいるだけで、

1人じゃない気持ちになれた。

 

 

 

 

いやいや。

そもそも僕たちはみんなひとつだった。

 


 

同じ場所からここに来て、

今を生きている。

 

 

この宇宙に存在するもの

全てが同胞なのだ。

 

 

 


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