「OB訪問した方がいいの?」とかいう就活生に考え方を伝授

今回は『OB訪問に関する考え方 』ロジカルに詰めていきます。

 

管理人(理系)はOB訪問が盛んな業界にエントリーしていたので、就活では積極的に足を運んでました

 

OB訪問ってした方がいいんですか?という質問をする就活生がやたらに多いのです。

はっきり言って、この質問をしている時点でまだ就活のことをわかっていません。極めてナンセンスな質問です。という訳で、記事を読んでください。




結論ファースト

記事で言いたいことは以下の通り。

  • OB訪問が選考に直結するかどうかを調べろ
  • 必ず”目的意識”を持ってOB訪問に行け
  • OB訪問は上手く使えば有益な情報源
  • OB訪問が必須なのか、評価されているのか気にし過ぎるな
  • ビズリーチキャンパスに登録して早めに動け

OB訪問が選考に直結する・しない場合

OB訪問が選考に直結する・直結しないで、考え方が異なります。

選考に直結する場合

一部の会社ではOB訪問から選考に上げてもらえるとか、リクルーターが付くといった採用方式をとっています。こういう会社では言うまでもなくOB訪問が必須です。行くしかないでしょ。

「自分の興味ある会社がリクルーター制なのか」調べたかったら、ワンキャリ、外資就活ドットコム、ユニスタイルあたりの選考体験記を読むといいでしょう。

ワンキャリの記事によると金融、保険、インフラ、通信はリクルーター制度をとっているそうですが、興味を持った企業ごとに確認していく方が安全だし、無駄に心配する必要もなくなります

選考に直結しない場合

別にOB訪問しなくてもESを出せば面接に進める普通の企業の場合、OB訪問は必須なのかというと、「それは君の目的次第」としか言えません。

だってそうでしょう?これまで何度も言ってましたが、「就活とは自分の将来を決める活動」です。合説もインターンも企業研究もOB訪問も、全部そのための手段に過ぎません。OB訪問ってした方がいいのですか?」と聞く就活生は目的と手段を明確にできていません。だからこれはナンセンスな質問だと言っています。

“自分の将来を決めるために、どうしても社員に直接聞きたい質問がある”と思うならOB訪問するべきだし、そんな質問が思い付かないようなら、自己分析や業界研究がまだ十分ではありません。したがってOB訪問をしても大した情報は得られないと思います。

OP訪問で何を聞けばいいの?

では、社員に直接聞きたいこととは、どんなことが挙げられるでしょうか?当然就活生それぞれなのですが、全就活生に共通なのはこんな感じでしょう。

【よくある質問】

  • 激務度
  • 日々実際に何をやっているのか
  • 業界やビジネスへの踏み込んだ質問
  • どんなキャラの人が多いか、社風はどんな感じか
  • 育児休暇や給料や福利厚生の実情
  • (若手社員なら)選考突破のヒント

商社マンへのOB訪問体験記で書きましたが、説明会で「3時まで残業してタクシー帰りした」なんて話はまず聞けません某大手消費財メーカーへのOB訪問体験記で書きましたが、“華やかでグローバル企業”という表面的なイメージと、“日々客に頭を下げて契約をとってくる営業”という実態には乖離があります。

こういった話は説明会やネットの情報だけでは手に入らないため、社員に直接聞くしかありません

繰り返しになりますが、自分の将来を決めるためにもっと情報が欲しい」と思えるようになって、きちんとした目的意識があるならOB訪問は非常に有益です。

12/26 追記:ネットで得た情報の答え合わせの意味合いで聞くのはOK.志望動機など自分がESや面接で披露するつもりのネタのソースが正しいのかは事前確認すべし。

OB訪問は選考に有利なの?

これも就活生が気にするポイントですが、管理人の意見としては「気にし過ぎてもしょうがない」と伝えておきます。

価値ある情報を持って帰った就活生は有利

もうOB訪問の意義は理解してもらえたと思います。そうすると、目的意識を持ってOB訪問をした学生は以下の点で、必然的に内定の可能性が高いことがわかります。

  • 自分と会社のマッチ度に確証を持っている
  • 会社のビジネスについてよく理解している
  • 社員の感覚に近付けている

当たり前の話ですが、体育会の先輩にOB訪問して、部活の話で盛り上がったからといって選考が有利になったりしません。「OB訪問を通じて自己分析と企業研究のレベルが上がれば内定の可能性も上がるでしょ」ってだけのバカバカしいほど当たり前の話です。

なお、商社のような一部の企業ではOB訪問の人数とか、会った社員の印象をESに書かされることがあります。確かに「OB訪問50人しました」なんて就活生は毎年いますが、それはあくまで熱意のアピールの方法の1つに過ぎません。

OB訪問の人数は少なくとも、自分の問題意識が明確で、それが社員との対話を通じて解決したということを示せれば十分に高評価をもらえますOB訪問50人したのに大した情報を得られてないことがバレたら、暇人&おバカ認定をされてお終いです。

人事へのフィードバックはあるのか

就活生は「そんなこと言ったって人事に評価行ってるんでしょ」と思うかもしれません。確かにせっかく就学生に会うんだし、ついでに就活生の評価も書かせているはずだと。しかし所詮は面接のプロでもない一社員。彼らが細かな点まで正確に評価できるでしょうか

変にゴマすりを研究したり、気負いすぎる必要はなく、丁寧に誠実に振る舞おうと意識すれば良いです。

最も重要なのは「社会人(OB)に貴重な時間を割いてもらっている」という認識です。自分で調べればわかるようなことをわざわざ聞いたり、話すネタがなくなってダラダラ無駄話で引き延ばすことが一番失礼です。

普通に丁寧なマナーを心がけ、相手に話がいのある質問をすることが重要です。そうすれば悪い評価はつかないでしょう。

OB訪問のやり方

OB訪問のやり方は以下の通り

  • ツテをたどる
  • キャリアセンターに相談
  • OB訪問アプリを使う

ツテをたどるに関しては、特段補足事項なし。

「キャリアセンターのOB名簿」は既に見たことがあるでしょうか?管理人の大学ではそもそも名簿を公開していない企業や、公開されてても人数が少ない企業が多くありました。次の章でも述べますが、思い立ったら即座にOB訪問出来るとも限らないので、OBへのアクセスは多い方が良いに決まっています。そこで登場するのが、OB訪問アプリ。

『ビズリーチキャンパス』というサービスをご存じでしょうか?これに登録すると、大学のキャリアセンターや自分のコネを使わずとも、このサービスに登録している自分の大学のOBにアポを取ることが可能です。

管理人は実際にこのサービスからOB訪問したことはありませんが、本記事を書くにあたって調査してみました。若手から40代のオッチャンまで、様々な企業の社員が登録していて、なかなか良い感じです。登録は3分ほどで終わるので、とりあえず登録しておいて損はないかと思います。

2020年11月19日時点で、以下の大学の学生を受け付けています。

早稲田・慶応・東京大・京都大・大阪大・東京工業大・一橋大・名古屋大・名古屋工業大・九州大・九州工業大・東京理科大

OB訪問は早めにしといた方がいい

3月4月は満足にOB訪問できない可能性があります。理由は以下の2点。

  • 会社員が忙しい時期
  • 他の就活生とOBの取り合い

3月4月は年度末&年度初めなので、社会人も何かと慌ただしい時期です。

次に就活のピーク時になると、やっぱ皆OB訪問し始めます。筆者も就活ピーク時に急遽OB訪問したことがありますが、受付前には就活生が並んでいました。OB訪問される側の立場になって考えると、毎日OB訪問ウェルカムなんて聖人君子はいないでしょうから。

スケベなオッサンならキャバクラの同伴感覚で毎日女子大生のOB訪問のみ受け付けるかもしれませんが)、この点でもOB訪問を実現させられる可能性が下がります。

という訳で、社員が忙しくなくて、他の就活生も動き出していない時期に済ませておくことを勧めます。そしてOBへのアクセスが多いほど、OB訪問したいのに出来ないという事態を避けられるので、先ほど紹介したサービスへの登録をお勧めしておきます。

まとめ

今回は『OB訪問に関する考え方 』をお伝えしました。

  • OB訪問が選考に直結するかどうかを調べろ
  • 必ず”目的意識”を持ってOB訪問に行け
  • OB訪問は上手く使えば有益な情報源
  • OB訪問が必須なのか、評価されているのか気にし過ぎるな
  • ビズリーチキャンパスに登録して早めに動け

最後にOB訪問に行った方がいいか迷っている就活生は、一通り自己分析をやってみて、現時点で一番興味がある企業について詳しく研究してみましょう。そうすればきっと社員に直接聞きたい質問がいくつも浮かんでくるはずです。OB訪問はそれを聞きに行くイメージで良いです。

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