【うつ病遍歴①】就職して、うつ病になるまで。
私は二十代の頃、新入社員なのに「一人だけ違う職種」という職場に配置され、当然仕事も出来ないし、一人だけ同類じゃないという団結意識からか、ねちっこい隣の係の上司から壮絶ないじめに遭いました。
当時は新卒。
その頃はうつ病というのも一般的でなく、自分もうつ病の症状がなんなのかもわかっていませんでした。
ただ、いじめられるたびに、頭がぼんやりとしてきて、仕事がより出来なくなってくるというのを実感していました。
学生の頃まではのらりくらりとやってこれた簡単なこともどうして出来ないんだろう?
学生と社会はやっぱり違うんだなあ、くらいに思っていました。
その後、新人で同じ職種がいない職場にいきなり入らせるのは無理があった、と人事がようやく気がついたようで、2年ほどで私の職種の一丁目一番地の部課に配属が変わりました。
ようやく分からないことがあったら、先輩の同僚に尋ねることができる。
それに、もともとこの仕事がやりたくて入ったので仕事自体は楽しい。
私はとても安心しました。
ただ、そこはとんでもない激務で、年に何回かある繁忙期は日が変わる直前まで毎日仕事をしていました。
前の職場は恐ろしいほど暇な職場で、いじめてくる上司は職場のパソコンで趣味で子供達に教えているバスケットボールのトーナメント表を作り、直属の上司はアダルト動画を朝から見続けているような職場でした。(それがよりストレスになっていました)
「毎日仕事もなく、いじめられていた」→「職場が変わり仕事が楽しい、先輩の同僚にアドバイスを聞けるという安心感」→「激務でものすごく忙しい」
という今考えるとストレス負荷の急激なアップダウンにより、この頃にはもう体調が悪かったのだと思います。
その後、何度教えられても頭が働かなくなり小さな失敗が続きました。
そして、とある大きな失敗をしてしまい、心が完全に折れてしまったのです。
朝と休日に起きられない、文字が読めない、食欲が全くない、部屋がゴミだらけになる、マイナスな情報しか耳に入らない、ということがおきました。
これはさすがにおかしいんじゃないか?
とようやく思い始め、メンタルクリニックへ行ってみると、かなりひどい状況だったらしく、即刻「うつ病」と診断され、すぐに休職ということになりました。
そこから、闘病生活が始まるのですが、一般的にうつ病では投薬治療を行います。
ただ、全員が投薬により寛解するわけでなないのです。
当時、薬を飲めば良くなると信じていた私は、その後10年経っても寛解の兆しが全く見えないということになろうとは考えてもいませんでした。
(デイトレに挑戦するともまったく思っていませんでした笑)
続きはまたいずれ書こうと思います。