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【うつ病遍歴②】病院の選択と生まれてくる不信感

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前回の記事うつ病に罹るまでを書きましたが、今回は病院(メンタルクリニックや精神病院)の選び方などについて書こうと思います。

 

もし病気や怪我をした時、みなさんはどういう基準で病院を選ぶでしょうか?

 

普通なら、子供の頃から通っているいわゆるかかりつけ医、もしくはその分野に明るい医者のいる病院を選ぶのではないでしょうか?

 

メンタルの病気に関してもそこは同じだと思います。

 

 

ただ、そこに加わる要素に、「今と比べて精神病について理解が無かった」という点を加味しなければなりません。

 

私は受診するにあたって、引目を感じていました。

 

評判のいい病院にも体調の悪い中、頑張って連絡してみたのですが、初診は3ヶ月待ちと言われ、今死にそうになっているのに、それは無理だ!という結論に達しました。

 

と、いうより、3ヶ月待ちと言われ、うつ病で全く頭が働いていない状態なので「医者」に診てもらえるならどこでもいいという考えに途中で改めました。

 

そこで選んだのが、「郊外にある予約のいらないやたらと綺麗なメンタルクリニック」でした。

 

人目につかないし、予約もいらないので、混んでいてもその日のうちには診てもらえるだろうと考えたのです。

 

そこには3人の精神科医がいて、待合室は広くて明るい、カリモクの椅子が並べられた心が休まりそうな部屋でした。

 

病院は混んでいたものの、次々と患者が診察室に入っては出て行きました。

 

 

1時間も待たなかったと思います。

診察時間は約5分でした。

 

5分の間に、「休職しなさい」と言う診断が降され、数ある向精神薬の中から薬が選択されました。

 

すぐに休職できることについては「良かった!これでちゃんと治療することができる」「やっぱりうつ病だったんだ」といろいろな不安に思っていたことが取り除かれ、とても安心したのを覚えていますが、風邪でもないのに、こんな簡単な診察で、休職とか病気の診断を降していいものなのかと、その時から、ちょっと不安になりました。

 

一人暮らしのアパートに帰って、全く食欲が無いので、頑張ってカロリー高めの炭酸ジュースを飲み、薬を飲むという生活が始まります。

 

ただ、数日飲んでも気分障害は一向に治る気配はありませんでした。

むしろ、頭がもっとボーッとする、呂律が回らなくなる、手が震えるなどの副作用と思われる症状が強く出て、薬を飲む前より、もっと生活に支障がではじめました。

 

次の診察で副作用の旨と、調子が良くなる雰囲気が無いと伝えると、処方が同じ薬のもう一段階強いものに変更されました。

 

その後、通う度に同じことを繰り返され、症状は良くならない、副作用はどんどん強くなるという状況の中、薬を飲むと調子が悪くなるのですごい辛かったのですが「治すためだ」と自分を言い聞かせて飲み続けました。

 

そして、ある時、突然過呼吸になり、「このままだと死ぬ!」という状態にまで達したのです。

 

 

 

さて。

 

数ある病院の中からどこを選ぶかはとても難しいものです。

そして、その時の状況や相性などもあるので、評判がいいと言われていても自分には合うかどうかはわかりません。

 

私の場合、最初に選んだ病院は大ハズレでした。

 

客観的な目で見ると、その後、いくつかの病院に通ったのですが、綺麗な病院はハズレが多いと感じました。

 

メンタルクリニックは基本的になんの設備もいらない、究極で言えば部屋が一つさえあれば開業できる病院です。

 

診療報酬は人件費や家賃などを除けば、ほぼそのままその病院の利益となります。

その中で、いつまでもボロボロの建物で診察しているメンタルクリニックとやたらと綺麗な施設で診察しているメンタルクリニックがあります。

 

腕がなくて人気が無いのは論外として、どうしてそんなに差がでるのでしょうか?

 

それは、どれだけ患者の回転率をあげるかで収益に差が出るからです。

つまり、綺麗な病院ほど、患者と適当に向き合っているため診察時間が短い傾向にあると考えられるのです。(もう何年も通っている患者さんは別として初診で5分程度というのはメンタルクリニックではかなり適当な部類だと思われます)

診察時間が短いとその人に合った治療方法や、薬を選択するのも難しくなるため、誰にでも似たような診断を下すようになります。

結果、自分の診断が「誰にでも似たような」枠に当てはまらなかった場合、私のようなことになると考えられるのです。

 

 

あとは、明らかに腕のいい病院は予約がかなり先になってしまう問題もあります。

 

そのくらい待てる症状ならいいのですが、急を要するくらい体調が悪い場合、予約のいらない、いわゆる回転率の高い病院しか選択肢が無いということになってしまう危険があります。

 

需要と供給ですから、患者とちゃんと向き合う病院で治療をしてもらいたい人もいますし、予約とか面倒臭いのでとにかくすぐに診てくれて、薬や診断書をもらえればいいという人もいます。

 

だいぶ後になって、うつになった友人が行った病院では、初診で「で。障害者手帳、何等級がほしいの?」と言われたと言います。

そんな病院すらもあるわけです。

障害者手帳は等級によっては、国から障害者年金が出ますから、これはかなりヤブ医者の部類だと思われます。

 

私は、ちゃんと病状を診てくれ、ちゃんと治したいと考えていました。

なので、患者としっかり向き合ってくれる病院に行きたかったのです。

なのに、後者の薬や診断書を量産する病院を選んでしまった、選ばざるをえなかったのが不幸の始まりでした。

 

その後、私は実家に帰るという理由で、転院し、「副作用を治す」というさらなるマイナスから治療をすることになるのですが、長くなってきたので、またいずれ書こうとおもいます。

 

 

じゃあ、今回のタイトルである「病院の選択」について、当時の自分に先輩という立場でアドバイスするならどうするか、ですが。

 

「心や症状、時間に余裕がある時に診察してもらう」

 

に尽きると思います。

 

病状が悪化してしまってからでは、選択肢も限られ、結果、症状がマシ(まだ闘病中ですので・・・)になるまでかなりの遠回りをすることになり兼ねません。

最初の治療がちょっと早かっただけで、10年も治らないことは無かったのでは無いかと、今でも考えます。

 

今ではうつ病に対する社会の考え方が以前よりかなりマシになったと思います。

病院へも通いやすくなりました。

 

最近ではコロナの影響で自殺者数は増加し、メンタルクリニックの初診はものすごく予約が取りづらくなっている状況だと言います。

 

みなさまも、少しでも心の不調を感じましたら、私の体験を反面教師として、早めに、本当に早めに、受診を検討することをお勧めします。

 

これは、虫歯でもメンタルでもなんでも同じですね。

放って置いたら悪化する一方です。今も辛くて病院に行きたく無いけれど、放って置いたらもっと状況が悪くなる、そういう考えのもの行動してみてください。