風と雲と虹と　第３回　矢風 - OLDIES 三丁目のブログ

　対立する源氏の領地で祭りを楽しむ小次郎将門（加藤剛）と太郎貞盛（山口崇）。
　しかし夜が明け、貞盛に恨みを抱く源氏の嫡男・源扶（峰岸徹）が郎党を連れて襲来！！
　
　
　　源氏の嫡男・源扶（峰岸徹）。佐藤浩市かと思った。
　
　将門と貞盛の二股をかけていた姫君は源氏の三女で扶の妹・小督（多岐川裕美）だった！
　シェイクスピア劇のような設定ですね。
　
　
　
　小督を盾にしてから遁走する貞盛。いくら多勢に無勢とはいえ、ちょっとこれは情けないですよ。
　　
　源氏に終われて逃げる将門＆貞盛。平家の領地は遠い。
　しかしこんなに遠かったか？行きと道が違ってませんか？
　待ち伏せにされた二人に鹿島兄弟が加勢に来る。
　強者３人（＋役立たず１人）ＶＳ源氏一味はちょっとした源平合戦シーンです。
　　
　
　
　
　逃げ帰った扶は父・源護（西村晃）に戦を要請するが、動かない。
　源護の性格は今回見た限りではよく分かりません。

　一方、貞盛は父・国香（佐野浅夫）に嘘の報告をする。
　結局国香は将門に全ての罪をなすりつけ、将門を陸奥に追い返すことにします。
　将門は馬鹿正直に罪をかぶってその日の夜のうちに出発。
　　
　罪をなすりつけるのがうまい奴もいれば、罪をかぶってしまう気の毒な人もいます。
　この時代に限らず、人間がいる限り全ての時代でそうだったのでしょう。
　多くは泣き寝入りに終わったのでしょうが、将門はこのままでは終わらないでしょう。

　それにしても将門父子は立派なのですが、源氏にしろ平家にしろ碌なのがいませんね。
　いくら皇族出身の家柄がいい武士とはいえ、人間的にはいかがなものかと。
　まあ物語・ドラマなのだから主人公は善人で敵対する側が悪く描かれる傾向はあると思うのですが。
　しかし人間の歴史上、これと似たようなことが繰り返されていたのでしょう。
　そんな時代に生まれなくて良かった……とは言え、今でもほとんど変わらないのですが。

　
　国香にことづてられた手紙を持つ侘田真樹（藤巻潤）と共に陸奥に向かう将門。
　そこに鹿島玄明（草刈正雄）が現れ、去る。
　
「なぜわれらをつけてきたと思われます」
「私が旅の間に小次郎様を殺すのではないかと」
「しだの大殿はそれくらいのことを命じかねないお方です」
「しかし姿を消したところを見ると信じてくれたのでしょう」
「そのようなことをこの侘田真樹はしないと」
　　
　マキさんはなかなか洞察力のある方のようです。そして将門に対しても公平に扱っている方です。
　単純まっすぐ君の将門もこんな考え方があったのかと驚いたようです。
　もちろん、視聴者である私もそうです。
　こんなドラマを見て人間関係の洞察力を身につけないといけませんね。